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マルチタイムフレーム分析について

マルチタイムフレーム分析について自分の考え方をまとめてみました。
※マルチタイムフレーム=MTF

MTF分析は環境認識をする上で非常に重要な分析方法です。

Q.MTF分析とは?
長期・中期・短期の値動きを総合して考察し、今の相場がどういう状況なのかを知るための分析方法です。環境認識の一部になります。

Q.なぜMTF分析が必要?
MTF分析には2つ優位性があります。

①長期トレンドの優位性
②短期トレンド転換の優位性

この2つを解説します。

①長期トレンドの優位性
まず基本的な考え方として、トレンドの力関係は「長期>中期>短期」となります。つまり、値動きの上下はあるものの全体的には長期トレンドに沿って短期も中期も動くということです。

長期トレンドが上昇の場合、短期や中期トレンドが下降しようとも何処かのタイミングで再度上昇に転じ、新高値を目指す確率が高くなります。

ということは、新高値を目指す上昇方向について行く方が伸び代が大きく、新安値をつけることが難しい下降方向へは伸び代が少ないと考えることができ、売り買いどちらに優位性があるのか判断出来ます。

②短期トレンド転換の優位性
次にトレンド形成の順序ですが「短期→中期→長期」の順です。転換時に最も反応が早い時間軸が短期となり、最も反応が遅い時間軸が長期となります。

先程の①とこの②の考え方を組み合わせることで大きな優位性が生まれます。

長期が上昇トレンドの際、一時的な戻しで短期や中期が下降トレンドを形成しているとします。この場合、何処かのタイミングで反転して再度上昇し新高値を目指す確率が高いのですが、その最も反応の早いタイミングこそ短期のトレンド転換です。

長期トレンド方向へ再度動き始める最も早いタイミングでエントリーすることが出来れば、損益比が格段に上がります。勿論、中期トレンドに押され、短期トレンド転換が失敗に終わる可能性もあります。

トレンド転換の見極めにはある程度の経験が必要ですが過去検証や実際の相場を確認し続ければ自分なりの方法論が確立されます。

初心者の方は中期トレンド転換まで確認してからエントリーするのも1つの方法です。

Q.MTF分析の方法は?
絶対的な正解はありませんが初心者の方はこのように分析してみて下さい。

・長期足…日足、4時間足
・中期足…1時間足、30分足
・短期足…15分足、5分足

トレンドの定義は「ダウ理論」を推奨します。ダウ理論については別記事で紹介します。

マルチタイムフレーム分析は手始めはとても難しく感じると思います。絶対に諦めないで下さい。継続することで必ず結果が付いてきます。

最後に押さえるべきポイントをまとめます。

・トレンドの力関係「長期>中期>短期」
・トレンド転換「短期→中期→長期」
・長期トレンド方向に短期・中期トレンドが転換しはじめたタイミングが最も優位性が高い

あなたの学習を少しでも加速させる一助になれれば光栄です。最後まで読んで頂き有難うございました。

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