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小学校を見学してみた

浮かない気分でいてもしょうがないので、冷たい雨の降る中、歩いて近くの小学校を突撃訪問してみた。「無理だと思うけど、家族を12月に呼ぶ予定だから見学させて」と半ば、投げやりに聞いてみた。

すると、地元の受付担当の人が目を丸くしながら、「そうなの!ちょっと待ってね。」と言って、やりかけの仕事を整理したら、「じゃぁ今すぐ案内してあげようか?」と親切そのもの。

ちょっと申し訳なかったものの、お言葉に甘えて自分の息子は6歳になることを伝えると5、6、7才のクラスを案内してくれた。撮る気がなかったので携帯を置いてきてしまったので写真はない。

まず驚いたのは、学年ごとのクラスではないこと。5、6、7才が同じ教室に入り、おにーちゃんおねーちゃんと一緒にグループをつくられる。そして教科ごとの勉強ではなく、タスクを与えられ、それに子供たちが応えていくという手法。教室は広く、先生方も「ここでは、Studyではなく、Playしながら成長していく」と言っていた。

キッチンも使えたり、工作エリア、レゴエリア、絵画エリア、など本当に様々だ。

「自分は子供の時にESLのクラスに言っていたけどそういうのはあるの?」

「かつてはそういう方法もやってた。けど今は言語アシスタントが活動中にその子についたり、他の子供達に手伝ってもらう方法をとっている。せっかく友達ができてもESLに行ったらその子と活動できなかったりするでしょ?」

なるほど、確かにそういう気持ちは抱いたことがあった。

「日本ではいじめがよく問題になるんだけど、たとえば、合わない子がいたらどんな方法を取ってるの?」

「10歳とかもう少し大きい子供に手伝って監視してもらったり、守ってもらう方法もあるけど、子どもと一緒に話す方法が多いかな?」

なるほど!と言うと、向こうは満面の笑みで「Kids are amazing!!」会話を聞いていた他のベテランっぽい先生方も「大人が思いつかない方法で彼らは助け合える」と言っていった。

なんか、懐かしいような気持ちになった。子どもはすごい!この子は素晴らしい!って言葉を全身で表現する彼女たちをみていると嬉しくなった。こんな先生ばかりではないと思うが、いいなぁと思った。

正直な感想として、いわゆる英国算数などの学力は日本の小学校の方がつくだろう。でも今の時代、それは別に急がなくてもいいのかもしれない。もしも小学校はNZ、中学校は日本に行った場合、学力テストについていくのは厳しいかもしれない。でも、異国で異なる文化の人に助けてもらった経験や、全身で褒められた経験や、もしかしたら同じ日本人を助ける経験はきっと財産になると思う。自分が今も理想のヒーロー像としてBEPSのS君が思い浮かぶように。

ちょっと嬉しい気持ちで帰宅するとメールが届いていた。実習先の候補としてメールをしていたところの一つからだった。

受け入れがOKとのこと。Welcome to our team。なんかとっても嬉しくなった。それもかなりダメもとで送った、最悪自転車でも通える現地大学附属の幼児教育施設だった。

次は車を購入しないといけない。でも嬉しいことに時間的猶予ができた。