台風サンサン

2018年の記事を振り返ってみようか(2018年アーカイブ)

 茉莉花堂です。

 今年も残すところあと一日。ということで、今年一年の記事を振り返ってみようと思います。
 今年はありがたいことに、Upしてからかなり経つのに読んでもらえている、去年の記事なのにスキが増える・・・・というような記事が多かったです。これは嬉しいことでした。

 というわけで、今年は「読んで満足していただけた」記事の振り返りを行っていこうと思います。
 記事のタイトルにリンクをはっておきますので、気になった記事がありましたらタイトルをクリックして本編を読んでみてくださいね。

 以前Upした年末のまとめアーカイブはこちら。
 → 2017年その12017年その22016年2015年
 ざっくり過去の記事を読みたい方はこちらをどうぞ。

 では、いきなり1位から。

第1位 できればやりたくないな~ってことをやる理由

 「めんどくさいなあー、やりたくない」と愚痴ると、必ず言われる「じゃあやらなきゃいいじゃん」、「やりたくないことでもやっててすごいね!」。どちらもモヤモヤァ~・・・・とした気持ちで受け取っていたんですが、ある日気づいたんです、その理由に。・・・・という話。
 たくさんの方に読んでいただけて共感していただけて、つまり「やりたくないな~なのにどうして自分はコレをやっているんだろう・・・・」と、多くの方が自分の深淵を謎に思っていると(笑)
 まあ、自分が他人に対して良かれと思ってやったことを、それを受け取った他人も良しとするかはまた別な話なのですが、少なくとも、「頼まれたからなんとなく流されて」とか「断りたいのに断れなくて」という、他人の要求が行動の基準ではないということがわかったのは良かったです。

第2位 推しの尊さを語る人の姿は尊い

 今年私の記事を通してご覧になってくださった方々はご存知と思うのですが、我が家では三姉弟が諸手をあげて「仮面ライダー」を応援しています。なので、仮面ライダーに関する話を描く機会が多かったのですが、この話はそのうちのひとつ。ニコが仮面ライダービルドショーに行く話です。
 とにかく「万丈がそこにいた」と。熱く語っている姿を見て思ったことを描きました。
 今って「草葉の陰から推しを見守って、その姿を見て涙している」みたいなファンが多くなってるなーと(そう思っているのは私だけかもしれませんがw)。その守護者のような姿が見ていて尊いんですよ・・・・。
 いろんな人がいろんな人やモノを推して、それを語る姿は無私でとても美しいです。その「人」や「モノ」を知らなくても、その姿に幸せや感謝を感じるんです。そして、どの人も、推しを語っているうちに語彙力がゼロになってゆきます・・・・。
 そういうわけで、私の推しは「推しを語る人たちの姿」です。

第3位 ずっと私を好きでいて

 ニコが友達から欲しいもの、ということで、タイトルにもなっている言葉を私に言いました。本人は軽い気持ちで口にしていましたが、それこそが、人が一番ほしいものなんだと思います。人間という小さな生き物が永遠を求める。夢のようだなと思って描きました。

第4位 あなたが今日作ったものが誰かの明日への希望になる

 これは、「仮面ライダービルド」を作ってくれた方々へのお礼、そして、同じように誰かの喜びを作ってくれている制作者さんたちへのお礼を込めて描きました。
 私が慰めても泣くだけのニコが、仮面ライダー見ると泣くの忘れて笑うんです。制作者さんたちには本当に感謝しかないです。
 この世には無数のニコがいて、無数の何かに心を支えられています。それは決してメジャーなものに限ったことではなく、誰かがささやかに書いた心の内なるつぶやきにおいても、同じように誰かの希望になっているのだと思います。
 ちなみに、ビルドふりかけはまだ食べ終わっていません。食べ終えちゃうと本当にビルドが終わってしまうように感じるそうです・・・・。

第5位 小さな常夜灯

 これは、私の選択を肯定してくれたニコの言葉の話です。
 今、母親が働くことって珍しくはなくなっています。場合によっては、働いていないお母さんがそれを引け目に感じることもあるぐらいです。
 私が働いていた職場では、産後に職場復帰する先輩社員の方々がたくさんいました。自分自身も定年まで働くつもりでしたし、みんなやっているんだから自分も同じようにできると思っていました。今考えると傲慢でしたね。人によって持っているカードが違う以上、同じにはならないんです。
 そうはいっても、その選択を挫折と感じる自分もいて、その選択が本当に良かったのか、わからなくなるときがあります。そんな暗闇を照らしてくれる、ニコの言葉です。

第6位 コンプレックスは耳元でささやく

 これは、ずっと使っていたノートPCが壊れてしまって、新しいPCを選んでいるときの話です。自分の耳元で嫌なことをささやいているのはたいてい自分だなって思います。
 この話、Upするのはちょっとどうだろうか悩んだんですが、一般的な「道具」を選ぶときの基準について考えるきっかけになったので、Upしてよかったなあと思いました。
 このPCで東映特撮ファンクラブの仮面ライダー過去作をみんなで見ています(笑) 

第7位 外を見ていた、ただそれだけのこと

 これはタイトルのまま、ただそれだけのことを描いた話ですね。
 子どもの頃は、遠足とか旅行とか、特別なイベントが一番心に残るんですが、今はそうでもなくなりました。一緒にシャボン玉を飛ばしたとか、おにごっこをしたとか、思い出すと涙が出るような懐かしい思い出は、明日も同じ日がくると思っている日常の中にあります。

第8位 優先順位

 今年は某団体の代表職を務めておりまして、これはそれが決まった日に描いた話です。予想通り、マンガを描く時間がとれなくなり、ほぼ毎日Upしていたのが3分の1くらいになりましたね。あと1年任期があるんで来年もこんな感じです。がんばります。
 「やりたいことを優先しよう」、最近はこちらの方が正義になっているんだろうなと感じるんですが、これもモヤモヤするんですよね。
 

第9位 正義の味方はいらない

 例えば↑の「優先順位」の振り返りでも書いたように、「公私関係なく、やりたいことを優先しよう」というのは、既に今の時代、正論になっていると思うんですよね。「自分の視点で世界が変わる」みたいなのとか。いい言葉が巷でゴロゴロしていますよ。
 でももう、そういう「いい言葉」を人に投げかける時代ではないんじゃないかと思って描いた話ですね。心に響くいい言葉であっても、それを人にぶつけるだけなら、昔の正論と何も変わらないんじゃないかなあ。

第10位 隣人を心配するならまず隣にいるオマエが冷静になれ選んだ道はラララ間違っちゃいない

 これはサンサンの病気に絡んだ、私の対応について描いた話です。
 子どもが病気になると親が不安になるのは当たり前のことです。親子に限らず、身近な人のそういう話を聞けば心が揺れますよね。でも、その心配は誰のためのものなんだろう。(「その心配は誰のため」って話もあるので興味がありましたらどうぞw)
 ちなみに、この病気問題は誤診で、実際の病名はりんご病で解決しています(笑)

 まさかのランクイン。これ、つい最近描いたばかりなのですが、多くの方に読んでいただいたり共感していただいたりしました。ありがとうございます。
 絵を描く人、絵がスキな人って、誰かに褒められたり賞をもらったり・・・・っていう原体験がたいていあるんじゃないかと思います。私にはそれがありません。自分の「絵やマンガを描きたい」という欲求はいつも「罪」な存在でした。そういう、自分の中の「罪」と思っている欲求と重ね合わせて読んでくださった方が多かったのかなと思います。


 以上、2018年の振り返りでした。
 ここまでおつきあいくださり、ありがとうございました。

 今年いろいろあった中で、今年限定の話はタイトル画にもした「台風サンサンの日本上陸」。特別賞ですね。台風サンサン、生きているうちにもう一度会えるかなー。

 来年もどうぞ茉莉花堂にお立ち寄りくださいませ。


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