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今日はGay-Day? in NY

昨日は20度近くまで気温が上がったのに、今日はまた転じて10度以下。。
相変わらず気温の著しい変化の傍若無人さは止まらないNY。
そんなわけで、今日はまた冬ごもりモードになるせいか、自炊の為の買い物に来る人の数も少なくないTreder Joes。(アメリカ全土にチェーン展開する自社ブランド商品が多い若者にも人気のスーパーマーケット。なんでも省略するのが好きな日本人からは通称”トレジョ”と呼ばれている)
https://www.traderjoes.com/home

その”トレジョ”で今日、レジに向かう列を待っていて、受付の人から支持された番号(レジ)の方に進むと、やや背が低くてポッチャリした普通のアメリカ人男性が、番号札を上げながら笑顔でこっちを見ていた。

周りでレジをする人たちの間から滑り込むように買い物カートをその番号の場所に移動してふと見ると、食品のバーコードをスキャンする少し伸ばされた彼の手の爪は、ものすごく綺麗に赤く塗られていた。

そう。彼はおそらくドラッグクイーンなのだ。

つまり、恋愛対象は男性だってことになる。恐らく、素の顔になれば、その綺麗な爪が映えるように、ウイッグをつけて、きらびやかな洋服に身を包み、颯爽と男性たちの間をランウエイさながらに歩いているに違いない。

そんな彼(彼女?)のあまりにも堂々とした明るい態度に、私はなんだかすっかりヤラれて(いい意味で)しまった。

男性の見た目をしている自分は、本当はドラッグクイーン(心は女の子)だけど、そんな自分を偽りたくない、そして、そんな自分に誇りすら感じてる、その事をスーパーマーケットっていうある意味地味な職場だからって変えたりしない、いつも自分でいたい、っていう気持ちを、あの最高に綺麗に塗られた赤い爪が堂々と証明していた。そして、彼の顧客対応はひたすら明るくナイスだ。

私はこういう人を見ると感動すると同時に、その勇気を応援したくなる。

例え大都会とは言え、やっぱりこの街には未だにLGBTQに対する偏見を持った人たちや、頭の硬い大人たちは、決していない訳ではない。
しかも、高齢者も少なくない住宅街のスーパーだったら特にだ。

このエリアがそんな場所だってことは、恐らく彼だって知ってるはずだ。
でも、それでも、敢えて”自分”でいる。
どんな環境でも自分を偽りたくないっていう気持ちに正直でいることは、ある意味とても勇気がいる。
やっぱり外野の声っていうのは色々あるだろうし、うるさいだろう。
そして、変な目で見る人だって少なからずいるに違いない。

でも、そんな中でも、やっぱり自分でいることを選んだ経験がある人だけにしかわからない晴れやかな風景っていうのが絶対にこの世には存在していると思う。

そう思いながら、少し微笑ましい気分で”トレジョ”を出ると、今度は長めの黒いレースのスカートを履いて、ロック風なおしゃれをした男性が通りを歩いていた。
帽子をかぶっていたので、髪型は普通の男性だと思うけど、この人も同じく男性が恋愛対象なのだと一目でわかる。
そして、今日の自分のファッションが気に入っていたせいか、ものすごく堂々として、楽しそうに歩いていた。

デートの前なのか、良くわからないけど、幸せそうな感じは伝わって来た。

こういう風に、本当の自分でいることで幸せになれること、なれる人たちを一体誰が否定できるだろう。

それは、たとえLGBTQの人たちじゃなくても同じだ。

誰だって、本当の自分で居られる、本当の自分を素直に表現できる以上に幸せなことなんてない。

てことで、できればそうなりたい、そうなれたらいいなって思ってるあなたに。

今日はGay人気は勿論、NYではみんなに人気のDavid Bowieです。

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