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ジロリンタン備忘録210730

 7月29日は、久しぶりに隣の市へ行ったよ。
 不要不急の外出ではないかと問われれば、別に必要でも急用でもないし、外出しなくても死ぬことはないと答えてもいいよね。不要不急の大々的なお祭りを自粛していないのだから、別に夜遅くまで酒を飲みながら騒いでもいいだろうと思う若い奴らも出てきても、無理はない。
 とにかく、約2ヶ月ぶりに市境を越えたよ。まあ、精神衛生的には必要だったかもしれないね。大型書店では目当ての書籍は見つからなかったのが残念だ。でも、ゴデイヴァでは久しぶりにお気に入りのチョコレート・アイスクリームを買えたよ。

 ということで、29日の午前中はブリテンの女性作家モー・ヘイダーが59才で運動ニューロン疾患のために亡くなったという訃報が報じられたので、いろいろと資料を集めて見た。意外と、ミステリー関係書にはモー・ヘイダーの項がないんだよね。
 モー・ヘイダーというのはペンネームで、本名はクレア・ダンケルだということを初めて知った。15歳で学校をやめて、バー・メイド、警備員、映画制作者、東京のクラブ・ホステス、英語教師などの仕事をしていたのに、ワシントンDCのアメリカン大学で映画制作学科で修士号を、イングランドのバース・スパ大学で小説作法学科で修士号をどうして取得できたのだろう? 途中でどこかの大学を卒業しているはずだ。
 ロンドン警察のジャック・キャファリー刑事が初登場するデビュー作Birdman『死を啼(な)く鳥』(ハルキ文庫)を2000年に発表して、一躍ベストセラー作家になった。そのあと『悪鬼の檻』(ハルキ文庫)も話題になった。キャファリー刑事もの5作目『喪失』(早川ポケミス)で2012年度エドガー賞を受賞したあと、『人形(ひとがた)』『虎眼』(同)が出ただけで、2004年刊のダガー小候補作Tokyo などの未訳作品が5作ほど残っている。
 昨年の12月に運動ニューロン疾患の診断を受けたあと、出版社をバンタム・プレスからセンチュリーに変え、ジャンルを犯罪小説からSFスリラーに変え、ペンネームをモー・ヘイダーからシオ・クレアに変えて、2022年にThe Book of Sand を発表する予定だったところが、死後出版になるという。

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 というわけで、まだ29日だが、30日になってから公開(後悔?)しよう。
それに、<ガムシュー・サイト>に死亡記事を書く資料も揃ったし、真夜中すぎにには書く作業にはいるかな。

文章を売るのが商売なので、金銭的な支援をしてくださると嬉しいですが、noteの支援方法が面倒なので、ネット書店でガムシュー・プレス刊か扶桑社ブックス刊の木村二郎著書を購入していただくほうが簡単で、大いに助かります。もしくは、「スキ」をたくさんください。よろしくね。