Hiro-pon

表現とは、恥をかくこと。

Hiro-pon

表現とは、恥をかくこと。

マガジン

最近の記事

空(くう)

何もないところから来て 何もないところへ向かう僕らは ありとあらゆる可能性を信じて 何度も出会い 何度も別れて 真っ白いキャンバスが だんだん汚れていく 想像していた世界が 音を立てて崩れていく まるで迷路のように メチャクチャにこんがらがった世界で きみの声だけがまっすぐに届く 僕はその声を目指して まっすぐに手を伸ばした

    • 生きてていいの

      《ねえ》 ん?なに? 《私さ、生きてていいの?》 いいよ 《ほんとに?》 うん 《でも、不安だよ》 きみが誰であろうと、なにをしようと、人の道を外そうが誰かに迷惑をかけようがきみはきみのままでいい 《うん》 だから、生きてていいんだよ。生きなよ 《わかった。ありがと》 さぁ、行っておいで。愛する人のところへ 《うん!》

      • Wonderful World

        おれと一緒にいたらキミは不幸になる あなたとだったら不幸になってもかまわない じゃあ一緒に地獄に落ちてくれる? あなたがそう望むなら この世界はとても美しい 誰かと誰かが愛し合うのなら

        • ブリリアント

          色々な顔を持つあなた そのどれもが違う顔をしているけれど どの顔も美しい その顔のどれかひとつでも ぼくのことを見てくれたらいいな 職人が磨いた宝石みたいに 裏も表もキラキラ輝いている

        空(くう)

        マガジン

        • 詩集
          109本
        • 本の紹介
          27本
        • 音楽
          54本
        • コラム&エッセイ
          106本
        • 映画
          32本
        • お気に入りアイテム
          3本

        記事

          『二人の人間が愛し合えば、ハッピーエンドはありえない』 アーネスト・ヘミングウェイ

          『二人の人間が愛し合えば、ハッピーエンドはありえない』 アーネスト・ヘミングウェイ

          本心

          平野啓一郎さんの新作が気になっている。最愛の人の他者性という見てはいけないパンドラの箱みたいなテーマならば尚更。言葉では何とでも言えるし言葉だけを信じていると痛い目にあうことはわかっている。しかし、本心を知ればその人に幻滅してしまうかもしれない。だから人は言葉に逃げるのではないだろうか。 愛が冷める時、そこには必ず本心がある。本心を隠したまま生きていくのは苦痛を伴う。だから好きな人にはせめて本音をぶつけてほしい。綺麗に飾った言葉よりも泥沼で咲く蓮のように真実の姿を見せ合いた

          のぞみ

          ただいまを言う相手がいなくなった おかえりを言う相手もいなくなった 家の中がこんなに静かだなんて こんな朝が来るなんて あの時は思いもしなかった 何も考えない空白の日々 余白に寄り添う時間 わずかな希望と 小さなのぞみ 悲しみを煙に変えて 今日も夜空に吐き出している

          のぞみ

          わたしが一番きれいだったとき

          詩・茨木 のり子 歌・小田朋美 P・三枝伸太郎 わたしが一番きれいだったとき 街々はがらがら崩れていって とんでもないところから 青空なんかが見えたりした わたしが一番きれいだったとき まわりの人達がたくさん死んだ 工場で 海で 名もない島で わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった わたしが一番きれいだったとき だれもやさしい贈り物を捧げてはくれなかった 男たちは挙手の礼しか知らなくて きれいな眼差しだけを残し皆発っていった わたしが一番きれいだったとき わたし

          わたしが一番きれいだったとき

          造花は笑う

          ぼくが君だと思っていたものは ぼくが作った幻影だった その黒くて美しい髪も スラリと長い手足も 愛らしい唇も ぼくが愛した幻だった 抱きしめたら棘が刺さって 地だらけの手を見てぼくは目が覚めた 最初から誰もいなかった 最初から愛はなかった ただ、薔薇の花がクスクス笑っていた あなたが好きよ 薔薇は言った さようなら ぼくは別れを告げた 行かなきゃ ぼくを待ってる人がいる どこの誰だか知らないけれど 惑わされない強いこころで 月と太陽の下で踊るんだ

          造花は笑う

          いのり

          元気にしてるかな? 困ってないかな? 悲しんでないかな? その人のことを想い 注意を向ける 会うだけが恋愛ではないよね

          いのり

          酔いどれムーン

          月はいつも酔っ払っているんだ 太陽の光を浴びるように飲んでさ ギターを弾いたり、フルートを吹いたり 時には地球にいたずらをしたり とにかく憎めないヤツさ でも時々、調子に乗って飲みすぎて 気分が悪くなって隠れちまう 地球の連中はそれを新月と呼ぶのさ

          酔いどれムーン

          詩人へ

          おれが詩人を愛しているのは きっとおれが詩人になれなかったせいだ この素敵な世界を詩的な言葉でうめつくして この悲しい世界を15文字で表現できる詩人になりたかった 対話と物語の境い目で生きるすべての詩人に幸あれ

          詩人へ

          抱負なき新年

          最近は何もやる気がしない。 特にやりたい事もないしコロナ禍で生活が大きく変わることもなく外出しずらくなったくらいで。 それなら自分の心の声に従おう。無気力なら無気力でいいじゃん。 あるがまま、自然にまかせて。

          抱負なき新年

          見てくれる人だけを大事にする

          人生は短い。遠くにある蜃気楼を追いかけるよりも目の前にあるサボテンの花が自分を見ているのなら、そこにエネルギーを費やすべきだ。 世界が変わった2020年。 来年もあなたの世界が優しさで溢れますように。

          見てくれる人だけを大事にする

          壁は乗り越えなくていい

          今日の村上Radioで村上さんが言っていたフレーズが印象的だった。 「喪失感や孤独は乗り越えなくていい。魂の筋トレみたいなもの」 喪失感や孤独だって自分の一部だから、それを抱えたまま進んだっていい。 乗り越えて強くなってマッチョになることが正解じゃない。地球最強の生物だった恐竜は滅びてナマケモノは生きている。 自分は、自分でいいのだ。

          壁は乗り越えなくていい

          ふたり

          であい わかれ めぐる いのち きみに ふれて ことば よりも さきに うごく こころ ハート アート ライフ 目と目 手と手 ふたり いつか ここで またね。

          ふたり