今月のミュージックマガジンのベストアルバムにカマシ・ワシントンの『Heaven & Eerth』が１位に選ばれていた。異論はない。ライヴも素晴らしかったし、カマシは現代ジャズを語る上で欠かすことのできない重要人物だ

僕は今年「ものんくる」をよく聴いた。ものんくるはボーカルの吉田沙良とベースの角田隆太のユニット。ジャズにポップスのテイストを混ぜることでジャズ特有の苦さを消して初心者でも非常に飲みやすい音楽に仕上げているのが特徴ではないだろうか。何より吉田沙良の歌声が本当に素晴らしい。天才だと思う

この曲はバイノーラル録音でレコーディングされているのでヘッドフォンで聴いてみてください。臨場感がヤバイ。ものんくる自体がまだそんなにメジャーではないので、もっと売れてほしいと思う反面こういう質の高いミュージシャンが拡散されずにアイドルばかりが売れている日本の音楽業界って大丈夫なの？と心配になってしまう

それからジュリアーノ・カルミニョーラの『バッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ』も素晴らしかった。よかったら皆さんのベストアルバムも教えてください。