死なずにいられない人々

カート・コバーン、チェット・ベイカー、チェスター・ベニントン、アーネスト・ヘミングウェイ 、クリス・ベノワ、ゴッホ……

ぼくが好きな人たちはみんな自殺している。ぼくが思うに創造と破壊とはセットだ。新しいものを作るためには古いものを壊さなければならない。クリエイターは常に己の内にある破壊衝動と闘っている。死にたいと一度も思ったことがないクリエイターなんて大した才能を持っていない

ぼくも時々、全てを破壊したくなる。何もかも捨てて異国の地でホームレスになって、そのまま野たれ死にしたいと思うことがある。いつのまにか文章を書くという作業が苦痛になってしまった。中学生の時に作文で優秀賞を獲ったり、書道で大きな賞をもらったぼくはもういない。苦痛は人を変えてしまうのだ

いまも世界のどこかで誰かが自らを破壊しているだろう。でも、それは創造するためのプロセスなのだ。死ななければ生きれない人々がいる。もしも、身近に壊れてしまった人がいたら、その人はどうしようもなく何かを創造したかった人だと理解してあげてほしい。


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