梅ジャムに思う

誰もが一度は目にしたことはあるであろう国民的な駄菓子「梅ジャム」が製造を終了し、その長い歴史に終止符を打つ

このニュースに多くの国民から生産終了を悲しむ声が寄せられた。そういえば、数年前にあまり売れていなかったあるアイドルが引退を発表した時に「○○○ちゃんの歌もっと聞きたかった!」とか「○○○ちゃんのこと大好きだから辞めないで!」というファンの声がネット上で寄せられ、それに対して彼女はこう返していた

「それ辞める前に言ってほしかったです」

日本人はつくづく愛情表現が下手だなと思う。おそらく彼女は頑張ってもなかなか人気は出ず、悩んだ末に引退を決意したのに、思いのほかそれを悲しむ声が多くてビックリしたのかもしれない

梅ジャムも同じで、もしも皆がもっと梅ジャムに対して普段からちゃんと好きだという気持ちを発信していれば、この社長さんも後継者を作って存続させることを考えてくれていたかもしれない

愛の反対は無関心とはよく言ったもので、YESともNOとも言わずに無反応でいることは一つの罪といえるかもしれない。小説家のC.Wニコルさんは一時期、日本の大学で講義をしていたが日本の学生があまりにも無反応なので、それが嫌になって辞めてしまったのだという

別れ際に「あなたともっと話したかったのに残念」と言ってくる人は大体が社交辞令で言ってるから本心ではない。なぜなら話す機会なんて作ろうと思えばいくらでも作れたはずなのに、それをしなかったのはあなたに関心が無かったからだ

その人が健全でいるうちに、ちゃんと伝えてあげてほしい。未来のことは誰にもわからない。明日にはその人がいなくなってしまうかもしれないのだから。手遅れになる前に、好きなものには好きと言おう。

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