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2023.05.02 野茉莉/蝦夷譲葉/海南更紗満天星/肝木/小米空木/小判の木/沢柴蛇/結茨/谷空木/白雲木


野茉莉(エゴノキ)

学名 :Styrax japonicus Siebold et Zucc.
科名 :エゴノキ科
属名 :エゴノキ属
原産地:日本

和名は、果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことに由来します。果皮、果実は有毒。


蝦夷譲葉(エゾユズリハ)

学名 :Daphniphyllim macropodum var. humile
科名 :ユズリハ科
属名 :ユズリハ属
原産地:北海道及び中部以北の本州

北海道に見られる譲葉という意味合いで名付けられたが、本州日本海側の多雪地帯にも自生が見られます。葉や樹皮には譲葉同様、有毒です。


海南更紗満天星(カイナンサラサドウダン)

学名 :Enkianthus sikokianus
科名 :ツツジ科
属名 :ドウダンツツジ属
原産地:本州の愛知県、三重県、和歌山県、四国の太平洋側

和名の由来は、南の海に近いところに自生することから。


肝木(カンボク)

学名 :Viburnum opulus var. sargentii
科名 :ガマズミ科(レンプクソウ科)
属名 :ガマズミ属
原産地:東アジア北東部

材は白色で香気があり、楊枝や房楊枝の材料として使われてきました。枝葉を煎じれば止血効果があるとされ、切り傷や打ち身を洗う民間薬として利用されていたようです。和名は、薬用として用いられた歴史に由来するとも推定されています。


小米空木(コゴメウツギ)

学名 :Stephanandra incisa
科名 :バラ科
属名 :コゴメウツギ属
原産地:東アジア地域

和名の由来は、アジサイ科の空木(ウツギ)に似た花をつけ、小さな白い花を米粒に見立てたことによります。空木は、幹や枝の中に「髄」がなく、空洞になっていることから「空木(ウツギ)」という名前が付けられていますが、小米空木(コゴメウツギ)は、幹や枝の中が空洞にはなっていません。空木はアジサイ科の植物で、本種はバラ科の植物なので、全く別種の植物です。


小判の木(コバンノキ)

学名 :Phyllanthus flexuosus
科名 :トウダイグサ科
属名 :コミカンソウ属
原産地:本州(岐阜県、福井県以西)・四国・九州、中国からヒマラヤにかけても分布

和名の由来は、葉の形が小判に似ているから。


沢柴(サワシバ)

学名 :Carpinus cordata
科名 :カバノキ科
属名 :クマシデ属
原産地:日本、朝鮮、中国

和名の由来は、沢に生え、昔から焚き火用の柴として利用されたことからです。春、黄色い花が穂になって垂れ、果穂は、葉状の果苞が密に重なり、風に舞って散布されます。


蛇結茨(ジャケツイバラ)

学名 :Caesalpinia decapetala
科名 :マメ科ジャケツイバラ亜科
属名 :ジャケツイバラ属
原産地:ユーラシア大陸東部の暖温帯

ジャケツイバラ属は世界に120種以上があり、日本では本種のみ自生しています。和名の由来は諸説あり、漢字表記では「蛇結茨」であり、枝がもつれ合うさまからヘビ同士が絡み合っているように見えることから命名されたという説と茎の鋭いトゲが蛇をも指してしまうという意味だとする説があります。


谷空木(タニウツギ)

学名 :Caesalpinia decapetala
科名 :スイカズラ科
属名 :タニウツギ属
原産地:北海道の西部、本州の東北地方、北陸地方、山陰地方

花色が美しいため、古くから庭園などに鑑賞目的で植栽されています。また、若芽は蓬(ヨモギ)の代わりに餅などに入れて食べることもあります。異名が多く、農作の目安とした田植え花(タウエバナ)、材木を葬儀の際に骨を拾う箸に利用したことや、花が燃えるように美しく、花の時季には辺り一面が山火事になったように見えることからか火事花(カジバナ)、死人花(シビトバナ)、葬式花(ソウシキバナ)などの異名があり、忌み嫌われている地方もあります。


白雲木(ハクウンボク)

学名 :Styrax obassia
科名 :エゴノキ科
属名 :エゴノキ属
原産地:日本、中国、朝鮮半島

和名は、白い花が美しく群がって咲く様子を白雲に見立てたことに由来します。庭木や公園、寺院などによく植栽されます。花は茶花に使われ、材は器具材、くり物、ろくろ細工、将棋の駒、マッチの軸などに利用され、種子からはハクウンボク油が採取されます。

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