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F1の話

 うちの親はF1が好きで、小さい頃はよくフジテレビでやっているF1をテレビで一緒に見ていました。
 いつだったかは覚えてないですが小林可夢偉がF1ドライバーを降りた時あたりから見ることはめっきりなくなってしまいましたが、去年のマックス・フェルスタッペンの劇的なワールドチャンピオン獲得のニュースを見たときからまた見始めるようになりました。

 F1という単語を聞いたことがある人は多いと思いますが、実際のレースを見たことがある人は少ないのではないでしょうか。
 たかがモータースポーツでしょとか車運転してるだけじゃんと思う人もいるかも知れませんが、F1は他のモータースポーツとは一線を画す魅力があると思います。
 まず1つ目に速さを最大限追求した形をチームごとに制作していること。
 例えばル・マン24時間レースなどの耐久レースは速さよりも長く走るような設計になっているし、superGTの中のGT300クラスでは市販車をベースに特別なエンジンを載せて走っています。GT500でも外見は市販車です。ただしF1は完全にオリジナルの形をしており、チームが長年培ってきた空気抵抗を極力減らしダウンフォースを発生させるボディに魅了された人も多いのではないでしょうか。
 しかも開発はレースのないオフシーズンだけではありません。レースで問題点が見つかればその次の次のレースまでに改善されているなんてことも。
 2つ目に世界中のサーキットを飛び回りながら行われるということ。
 一般的なレースでは使用するサーキットは国内の何箇所か。それとは違いF1では「F1サーカス」と呼ばれるほどに世界中を飛び回りレースを行います。F1も基本的にはヨーロッパをめぐりますが、だいたい一年のレースのうち三分の一をヨーロッパ外で行います。行く場所も様々で、オーストラリアやシンガポール、サウジアラビアに日本と、過密日程の中であちこちへ飛んで行きレースをします。
 それぞれのコースにも地域ごとの特徴があり、市街地をそのままサーキットにして走るなんてことも。レースを見るだけじゃなくて、その周りの風景も見る楽しみがあります。
 3つ目にド派手すぎるバトルです。
 前述した耐久レースで順位を争うのは周回数で、バトルをするようなレース形式ではありません。そしてsuperGTでは片方のカテゴリだけではつまらなくなりかねないという理由でGT300とGT500という2つのカテゴリが同時に走っています。
 しかしF1はF1という1カテゴリのみが走っています。それなのになぜこんなにバトルが激しく熱いレースが繰り広げられているのかというと、300キロを優に超える速度でストレートを走っていき、マシンの下部から火花を散らして一気にブレーキをかけ、あらゆるところでバトルが繰り広げられているところにあると思います。また、ギリギリを攻めすぎるあまり他のマシンとぶつかってしまったり、壁に突っ込んでしまったり。見ていてハラハラするシーンも少なくありません。そしてバトルはコース上だけではありません。ピットでタイヤを変えるという細かいところでも行われています。大体タイヤを変えるために必要な人数は20人と他とは倍ほど違い、2秒ほどでタイヤを変え出ていってしまいます。ここで0.1秒でも遅いとコース上で縮めタイムを一気にロスしてしまうというとてもシビアなものです。さらにどこでどの硬さのタイヤを使うかなどの戦略もレースではとても重要です。これらあらゆる戦略が噛み合って初めてレースで結果が出るのです。

 F1を見たことある人は少ないかもしれませんが、これからもっと有名になって、日本でも世界でもサッカーや野球と並ぶほどの有名スポーツになってくれることを期待しています。
 いつかレースを生で見に行ってみたいなぁ...

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