見出し画像

DV・性暴力を根絶するためにジェンダー平等の社会へ 馬場信子さん(助産師、SANE)

馬場信子さん(助産師、SANE)

 SANE(性暴力被害者支援看護職)は日本では公式資格ではありませんが、世界 26 ヵ国で活躍する性暴力被害者の初期対応に当たる専門看護師です。私はこれまで DV・性暴力被害者ケアに携わってきました。

画像1

 コロナ禍で外出が制限される中、相談件数が急増しているのが DV です。内閣府の発表によると 2020年度は前年度比の 1.6 倍に当たる 19 万件にも及ぶ相談がありました。
 DV と同様にコロナ禍における性暴力被害も 1.15倍と微増しています。特にアプリやチャットなどのSNS を通じた被害が増えており、性教育が重要です。しかし日本の性教育は七尾養護学校事件以来後退してしまいました。子どもが自分の体を守る術を知る権利を奪っていると言えます。

 現在、強制性交等罪の見直しが行われているところですが、現行法では 13 歳以上であれば加害者に「同意があった」と言われればそれまでです。性教育をまともにしない上、法律でも守ってもらえないのが現状です。また加害者が監護者でない場合、暴行脅迫がないと立件できないなど、見直すべき点があります。

 DV や性暴力は長期に渡り心身に深刻な被害をもたらし、被害者はサバイバー(生き残った人)と呼ばれるほど、生き続けることを苦難に感じる人も多いです。DV は女性の 4 人に 1 人の被害者、性暴力は14 人に 1 人の被害者とも言われます。また性暴力の加害者は見知らぬ人であることがたったの 2 割で、8 割は面識のある人と言われ、そのため他者に相談したり告訴することが非常に難しいと言われます。

画像2

 DV・性暴力は女性への人権侵害であり、社会で取り組むべき問題です。DV・性暴力だけでなく、いじめや差別などあらゆる暴力は、姿かたちを変えながら世代間・社会間で連鎖すると言われます。暴力の連鎖を断ちたい。
 暴力の被害者も加害者も生まないためには、生きる「生教育」とりっしんべんの「性教育」両方により予防教育をしていく必要があります。

 なぜ、共産党を応援するのか。アクションを起こさず、聞き手でいたいのが本音です。でも、誰かが世の中を変えてくれるのを待っていたら、そのうち自分は死んでしまうんじゃないかという危機感がありました。
 特にコロナ第 5 波では軽症者が自宅療養となり、急変して自宅で亡くなった方も少なくありません。医療者としては、息ができない苦しさと死の恐怖の中で孤独に死んでいくことほど辛いことはないと思います。国レベルでコロナ対応を強化していく必要があります。

 1 人 1 人の人権が尊重される社会を実現するため、こくた恵二さんの 1 区からの当選と共産党を含む野党の躍進により政権交代が実現されることを心より願っています。


≪寄付のお願い≫
 JCPサポーター京都は、学生や子育て世代など今の政治を変えたいという市民でつくっています。日本を変えるために、ぜひ寄付をお願いします。

≪郵便振替≫
郵便局にある郵便振替用紙を使って下記の口座に送ってください。
 郵便振替口座 01090-6-84306
 名義:日本共産党京都府委員会
 ※通信欄にお名前と住所、職業、「JCPサポーター募金」と記入してください。

【郵便局以外】
 京都銀行 紫野支店 普通3276127
 名義:福田陽介
 ※通信欄に「JCPサポーター募金」と記入していただくか、ネットバンキングから送金の場合は、TwitterのDMで必ず振込人名義をご連絡ください(こちら)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?