※この記事を書いたのが配信終了間近だったので、現在は2月8日放送の最新回が配信されているのでその回の見逃し配信へのリンクがあるツイートを貼っておきます。

『岩井＆花澤 まんが未知』の宮下兄弟の企画がずっと面白いので、今回の放送の一部とTELASAで視聴出来る過去回の一部を書き起こして紹介していきます。

サンデーうぇぶりで短期集中連載することになったことを以前にアドバイスをもらっていた宮下兄弟が尊敬する漫画家の藤田和日郎に報告に行きます。

宮下「報告に来まして」

藤田「はい」

宮下「サンデーうぇぶりというWebの媒体のほうで短期集中連載です。3話だけ」

藤田「短期集中でもらえた。よし！それはいいねぇ！よかったねぇ！うん」

岩井「優しいねぇ」

宮下「そこで反響とかがよかったら、そこからその続きを連載っていう感じ」

藤田「なるほどねぇ、そういう形かぁ、俺の『うしおととら』もそんなんだったんだ」

宮下「え！へぇー！」

藤田「『うしおととら』は1話から4話ぐらいまでかな、集中連載やって、1つの妖怪やっつけたときに終わって、それから反響がよかったらっていうことで」

岩井「やっぱそういうもんなんだねぇ」

藤田「なかなかそれが連載につながることも難しいケースなんだけど、その集中連載の4話目で評判がよくてね、アンケートでその当時の12、13、15位とかそのあたりをうろちょろしてたのが、4回目で3位だったかな？」

岩井「なるほど！」

藤田「最後にグッと泣けるシーンとかそういうとこがあったんで、そこでちょっと反応をもらったんだよね。だからもう、アンケートに救われたというか、だからね、あの絶対諦めちゃダメなのよ」

花澤「はぁー」

岩井「いやぁ、熱いねぇ」

藤田「集中連載なんて、どこの馬の骨ですよ。だけど、これが『おめぇに食われてやれねーな』っていうふうに言って、とらがそれを聞いて、ギャーって止めたところが、すごく読者に受けがよくて、夢中で描いてたけど、後から考えると『うしおととら』の関係性をそこで」

宮下「確かにそうですねぇ」

藤田「お前は俺が食うんだ、わしが食うんだって関係性を決めたところでしょ」

宮下「はいはい」

藤田「『こいつらもうちょっと見てやってもいいかなぁ』みたいな形になって」

岩井「好きになってもらえたんだねぇ、主人公たちが」

花澤「そうですねぇ」

岩井が主人公を好きになってもらえたというのは以前に藤田和日郎が宮下兄弟にアドバイスした内容からきています。

『第1話ですべきこと』

藤田「まず、連載の第1回目っていうのは、ある程度物語が終わってること」

宮下「はい」

藤田「そして、終わってることで、読み切りという形のものなんだよ。わかるよね？」

宮下「はい」

藤田「読み切りのその読み切りの目的っていうのは、
たいてい、これは間違ってはないと思うんだけど、
主人公を好いてもらうことが目的なの」

岩井「はぁー！」

藤田「だから、主人公を好いてもらうことだけが目的だとしたら、
もちろんお話もあるんだけど、お話で1回で山があって、
クライマックスなって、結果、『この主人公いいね〜！』みたいな。
また次観たいよねってなる前提で引きがあれば、次も観てもらえるよね？
例えばさ、ケンカとかやったら親が悲しむからケンカ出来ないすごい暴力的な男がいるとするじゃん、それいたるところで『これ買ってったらおふくろ喜ぶかな？』とか、『寒くなってきたから親父にセーター編んでやろうかな』とか言ってるような、すごい短気ですごいケンカの強い男が、なんか悪いやつに絡まれても『警察沙汰になったら親父たちに心配かける』って、そういういいやつが、実は親父とおふくろが悪の首領だったときに『どうするんだろう？』ってなるときに、『どうするんだろう？』ってなるのはなぜかって言うと、こいつ俺好きだな、いいやつだから、なるべく悲しみたくないし、元の親と仲良くやってもらいたいのに、『こいつどうなるんだろう？』っていう、つまり、そいつが好きだからこそ、そいつのこれからの動作がどうなるんだろう？とか、どうしちゃうんだろう？とかね」

書き起こしに思っていたより時間がかかって力尽きてしまったので、
ここから先は最初に藤田和日郎の元を訪れたときの放送回のスクショが残っていたので、それを貼っていくので気になった方は完全版を見てみることをおすすめします。

最初に藤田和日郎にアドバイスをもらってから今回の短期集中連載を勝ち取るまでの間の過去回もTELASAでは視聴可能なので、作画担当の弟の史久将の成長物語にもなっていて、今とても楽しみにしている企画なので、今回の放送が面白いと思ったらTELASAに加入して視聴することも検討してみてください。
TELASA自体はiOSのアプリ経由で契約するとブラウザからは視聴出来なかったり、不便な点なども多くて強くおすすめ出来ないところもあるので気が向いたらくらいで結構ですので。