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結局、日本で就活をして日系企業の内定を承諾した話

23年卒としての就活が6月に終了した。
結果的にありがたいことに、複数の企業から内定をいただいた。
そして、最後は1番行きたい日系の企業の内定を承諾した。

思えば、2018年あたりにはカンボジアへ複数回渡航し、
海外で働く20代の先輩たちの姿に憧れを抱いていた。
それまで日本で就職する選択肢しかなかった自分にとって、その人たちの姿は大きく、また、とてもカッコ良く見えた。
そして、「新卒海外就職」ということも考え始めた。

海外にいきなり出て英語をバリバリ使って働く。
周りの友人は日本でちまちま仕事をしている中、海外で生活。
幼少期、海外に住んだ経験のある自分にとってそれは理想であった。

しかし、最後に日系企業に就職を決めた。
そこにはいくつか理由があるとわかった。

①”新卒”ブランドを使いたかった。

一つはこれに尽きる。
新卒という資格を使いたかったからである。
最近は異業種からの転職というパターンもあると聞く。
実際、知り合いもすでに転職をしたりしている。

ただ、やっぱり卒業したての”新卒”というブランドは一回しか使えない。
”新卒”というだけで、あらゆる業界、あらゆる企業を選び放題だ。
もちろん、選ばれる側でもあるが。

日本の就職のシステムはずっと異質だと感じてきた。
今もそれは変わらない。

同じようなリクルートスーツ。
ナビサイトからのキリのない広告メール。
話を盛りまくったガクチカ。
学生同士のマウントの取り合い。

非常に気持ち悪い部分もあると感じる。
が、”新卒”というだけで聞いたことのある企業や、なんとなくやってみたいなという企業や業界、職種に応募できるのは今しかない。

だから、ある種の違和感を感じながらも”新卒”のブランドを使いたかった。

②修士の資格を使いたかった。

新卒の資格に少し似ているが、修士の資格も使いたかった。
コロナ禍になり、留学が延期になったことで、大学院へ進学した。
文系の修士となると、なかなかレアなケース。
なんとなく就職も不利な気がした。
なぜなら理系のような専門性がないからだ。

でも、自分がやってきた経験や語学は学士の人に比べれば差別化できる。
そう言い聞かせて就活に挑んだ。

修士の資格を使いたかったというのは、企業によって修士給と言って学士の人よりも最初のスタートの給料が少し高いという意味。
特にメーカー系は研究職もあるため、初任給の差が大きい。

当初進むはずのなかった大学院への進学。
2年間という時間、そして金銭的にも投資をした。
だからこそ、修士給で少し高い初任給をもらって、日本で働こうと決めた。
日本の企業は福利厚生もしっかりしているし。

③海外と日本の距離が遠くなった。

距離というのは物理的にも精神的にも。
やはりコロナ禍になって、海外に行きにくくなった。
大学入学後、長期休みには必ず海外渡航をしていた。
しかし、それが難しくなった。

2021年の1月から3月。
そして2022年の7月からカンボジアへ渡航した。
コロナ禍ということもあり、もしコロナになったら、、、
という悪い方向への思考が増えた。
言葉が十分に伝わらない、そしてわからないことが多い海外。
そこで、万が一のことがあったらどうしよう。
そういう思考回路になった。

コロナ前に抱いていたイメージとしては、
長期休みに日本に帰る。それ以外は海外で働く。
そんなイメージだった。

しかし、日本帰国へのハードル。
海外渡航へのハードル。
先の見えないコロナによる水際対策。

このコロナという生活様式まで変えてしまったモノは、
自分にとって海外への距離を遠くしてしまった。

④地元への愛が強まった。

自分の地元は横浜である。
そして祖父母は新潟と湘南。

コロナ禍で海外に行けなくなった自分は地元の横浜で生活をし、
定期的に新潟へ旅行に行った。
Jリーグも毎週欠かさず観ていて、横浜F・マリノスそしてアルビレックス新潟。
カンボジアにいてもDAZNを繋いで観ている。

そんなことをしていたら、地元がめちゃくちゃ好きになった。
日本にいるとき、基本的に夕食後は23時までリビングでテレビを見るのが習慣。
そして気づいたら、アド街ック天国や秘密のケンミンショー等、日本の街にフォーカスをしている番組を好んで観るようになった。
なんか歳をとったなとも思う。

カンボジアにいても、オフの日はTVerを繋ぎ、テレビ番組を見ている。
早くも日本帰国後に行きたいところをリストアップ。
そして旅行のプランも立てている。

そこで気づいた。
やっぱり地元が好きだ。

内定を承諾した企業も、本社が東京。
実家から電車で1本で通えるところ。
新潟にも縁のある企業だ。

今は配属や転勤等、不明な部分が多い。
でも、地元を離れずに働けるような企業を選択した。
もちろん海外勤務もチャンスがあればやりたい。
デュッセルドルフにも事務所があるから、楽しみだ。

社会人になるに向けて

簡単だがこんな理由があって、日系企業の内定を承諾した。
結果論だが、よかったなと思う。
まだ働いていないが、ワクワクしながら入社を待っている。

新卒海外就職もやってないから何も言えないが、日系企業で正解かなと。
あの時、先輩や家族の助言を受け入れて方向転換して正解だなと。

今のところ後悔は一切ない。

2023年の4月まであと半年程度。
しっかり遊んで、しっかり学んで社会人になりたい。

 


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