くらげ

ふわふわ揺蕩う海月です。偶に溶けかけてます。他愛もない、拙い話を気まぐれに書いています。

海辺の話。

もののけ姫やトトロが住んでいそうな森出身の私は、今まで海にあまり興味がなかった。(名前はくらげなのだが。)

 と言っても、隣町は海ではあったのだけれど、海水浴ができるほど水温は暖かくもなく、

 なんと言っても小学生の頃の規律の厳しい青少年体験施設のイベントで、地引網の体験をしたときに、長靴が磯臭くなりすぎて嫌になった経験がある。

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 シーガラスや、貝殻は好きだ。友だちが海に行ってきて

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夜の浮遊感と現と硝子のお部屋の話。

浮遊感。安心感。

夜、ベットに寝っ転がり、テレビや電気を消して布団をかぶってぼんやり上を見る。

冷蔵庫の稼働している音が唸る。Wi-Fiやテレビの主電源のLEDが、猫の目のように浮かぶ。

少し経って目が慣れてくる。物の輪郭がぼんやり曖昧な夜の一角。空間。

その日の気持ちにもよるけれど、布団以外にも、暗闇の、闇の綿が、私を包んでくれているような安心感に包まれる。

ぽわーっと、窓の方に目をや

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茶道の話。

高校のとき、私は茶道部に入っていた。

 最初は、「お茶を頂く茶室は、神聖なところだから、入る前に白い靴下に履き替えなければいけない」とか、「畳は何歩で歩く」とか、「正座からの独特な立ち方」とか、そもそも、お茶がくるまでに足がしびれて立てないとか、すごく茶道って難しいなと思っていた。

 茶道の先生もちゃんと、表千家の方が2人いらっしゃってご指導してもらっていたけど、先輩たちがいた頃は、作法を見て

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夜風の匂いの話。

私は、風に乗って来る匂いが基本的に好き。

 春は草木が芽生えた匂い、ふわっと陽気を乗せた暖かい匂いがする。年中感じる匂いで好きなのは、夕方、家路に帰るときの匂い。どこかのマンションから夕ごはんの匂いがしてきて、お腹が空く。

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 今回は、夜風の匂いの話。

 私は、夜晴れていて、月や星が綺麗なとき、季節構わず、窓を開けてしまったりする。(冬は少し早めに閉めるけど。)

 基本的に、夜風の

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続:足元の話。

足元の話。|くらげ|note(ノート)https://note.mu/jellyfish_06/n/n964493bdce3b

の続きのような話のつもり。

 今回は、別の意味の足元?になるのかな。

 ある日、母と買い物へ出かけた帰り。

 母とともに (°-°)!! である。

 ベージュのどんな服にも合いそうなお靴。

 突然雨が降ってきてもへっちゃらなエナメルのお靴。

 何で片方だけ、

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声色の話。

声色という言葉がある。

こわいろ【声色】〔名〕 話すときの声の調子。また、声の質。こわね。 役者・芸能人・有名人などのせりふ回しや声をまねること。また、その芸。

ー「明鏡国語辞典MX第二版」から引用

 普通、上記のように、声色という言葉は、声の調子とか、質のことを言う。

 ただ、私は、調子や質という意味ではなく、単純に、声に色を感じるときがある。

 でも突然、「この人の声を聞いて、色、言

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