見出し画像

水無月の話。

 今日で6月が終わり、1年の半分が終わる。水無月といえば、6月の呼び名のことだけれど、和菓子にも同じ名前のものがある。

 京都発祥で、白いういろうの上に甘く煮た小豆がのっている、三角形のお菓子だ。白いういろうや、三角形は「氷」を表し、小豆は「邪気払い」を表している。

 室町時代、宮中に居た者たちは、旧暦の6月1日に、氷を食べて、夏バテ防止を祈っていた。当時の庶民には、氷は高級品で、手に入らなかったため、代わりのものとして、この水無月という和菓子を発明してくれたのだ。

 現在でも、京都では6月30日に、この水無月を食べる、「夏越しの祓」という風習があるという。1年の残り半年の無病息災を祈念する風習らしい。

(↑2017年の水無月と、琥珀糖)

***

 私は、つい最近、6月生まれの友人を通じて、この水無月というお菓子を知った。私も友人も京都出身ではないけれど、美味しそうな水無月の話聞いて、存在を調べて、この慣わしを知った年から、食べるようになった。

***

 この間、水無月を買いに行った。4つ売りだったから、30日ではなかったけれど、その日ひと足先に1つ食べた。

 ひんやり、もちもち、つぶつぶ。甘い。

***


 室町時代には宮中の人々しか、氷は手に入らなかった。けれど今は冷蔵庫の製氷機で簡単に作れる。それどころか、今は、飲み物の味が薄まるから、写真映えなどで、氷の代用品も出ている。およそ800年前の人々には想像が出来なかっただろうなぁと思う。

 扇ぐものはあったかもしれないけれど、エアコンや扇風機が無かったあの頃は、どうやって暑さをしのいでいたのだろう。熱中症になりやすかったのではないだろうか。今の方が800年前より陸の温度は低かっただろうけど、それも数度の違い…。大変だっただろうな、特に庶民で外の作業をしていた人。なんて、思いを馳せながら、今年も水無月を頂く。

(↑今年の水無月と梅味の琥珀糖)

 明日からの半年、無事に過ごせますように。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

わあ〜嬉しいです!

くらげ

ふわふわ揺蕩う海月です。偶に溶けかけてます。他愛もない、拙い話を気まぐれに書いています。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。