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好きな音楽の話【2】『マルタイの女』より「メインテーマ」

ちょっと久しぶりに好きな音楽の話をします。
今回のテーマは、「マルタイの女の主題曲」となっております。
『マルタイの女』自体がもうわりと古い映画となっていて、私も全く世代じゃないので見る機会もあまりなく、よく知りませんでした。
伊丹十三が亡くなったのが、1997年の頃ですからね。97年というと、アニポケが始まった年じゃなかったっけ。ウテナとかやっていた年ですよね。
私は小学生でしたし、伊丹十三作品は明らかに子ども向けではないので、ちょっとしか知らなかった。
それこそ『マルサの女』をなんとなく知っているって感じだったかな。
しかし、昨年、伊丹十三作品にちょっと興味がわく機会があり、Blu-rayをいくつか買い集めました。

買い集められたBlu-rayたち

『マルサの女』を中心にって感じですね。ここに写っていないのだと、『スーパーの女』も買いました。
で、順番に見ていったのですが、『マルタイの女』を見てみたら、不意にトラウマに近い記憶が蘇ってきました。
そう、あれは中学生くらいの頃。その当時は伊丹十三作品をたびたびテレビでも放映していて、この作品もテレビをつけたらたまたま流れていたのです。
内容も、何ならタイトルも知らずに見ていた私は、この映画に出てくる犬の悲劇にショックを受ける事に……。
そうです。この映画、犬が死にます。めちゃくちゃ大事な事なのでもう一度言います。可愛いワンちゃんが死にます。
映画に登場する犬や猫その他アニマルたちが無事かどうか気になる人は、まじで覚悟してみた方がいい。
まだ学生だった私はすっかり気分が悪くなって、この映画の事も名前を憶えないままネガティブな印象を植え付けられてしまったのですが、まさかの再会でした。
あれから二十年は経っているかなってところ。
ネットの普及により、知らなくていい世界や動画・画像を好奇心ゆえに色々見てしまったこともあり、あれらに比べたらこれはフィクションだから大丈夫の精神が身に付き、この作品も無事に完走できました。
で、結論なのですが、この映画が遺作というだけあって、やはり面白かったです。『マルサの女』のような空気とはちょっと違うのですが、色んな意味で見やすい構成だったように感じました。
『ミンボーの女』や『スーパーの女』もオススメなんですけれどね、『マルタイの女』の初めから終わりにかけてのストーリーの流れというか、セリフ回しというか、その構成が結構好みだったんですよね。
主人公が何となく好きなキャラっていうのもあるかな。いや、どのシリーズもいい味出ているんですけれどね。
というわけで、映画の感想はこのくらいにして、今回は音楽の話。
伊丹十三作品の音楽は、本多俊之が手掛けていることが多いです。この作品もそうなのですが、『マルサの女』と同じかそれ以上に気に入りました。
Blu-rayのメニューを選んでいる時にもテーマ曲が流れるのですが、とにかくカッコいいんだよなあ。もともとジャズが好きっていうのもあるのですが。
ってなわけで、『マルサの女』もサントラを買ったし、ぜひとも『マルタイの女』のサントラも欲しいと思って調べたのですが……ない!
そう、ないみたいなんです。え、そんな……そんなあ!
必死に探した結果、レコチョクでメドレー調になっている曲を見つけて購入。これで好きなフレーズはいつでも聞けるのですが、そうじゃないんだ……私はあれをいつでも手頃で聞きたくて……。
ともあれ、しばらくは曲を楽しむにはBlu-rayを再生するしかなさそうです。
気になる人はぜひ、『マルタイの女』を見てみてください。ただし、動物好きの人は犬のシーンにはお覚悟を……涙

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