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異国の地では数字が命

異国の地では数字が命

数がわからなければ
ボラれてるかわかんねー

俺が一番むかつく行為は
舐められてると感じた時

ニコニコ顔で優しく対応されても
ボラれてるとわかった瞬間

舐めてんのかテメーこの野郎
表出ろゴラァ

と自分の感情をスワヒリ語で表現するのは難しい

正確に言うと
ボラれてると感じなければいいのだが
俺の趣味はコスパ考えることだし
情弱リゾート旅行より
死ななきゃオッケ旅
さらに
高吉危機製作所なので
危機的状況も作り出さなければならない

ボラーレ・タクーネ
ボラーレ・テタ・マッカー
ボラーレ・ヴィーア!!!

※いきなりドアに中国語だったり継ぎ接ぎ感MAXの優しいディストピア

スワヒリ語で1はモジャ

モジャw
モジャモジャw

口にだすと楽しい
語学で口に出して楽しい響きってかなり重要

なんだかイケそうな気がする

早朝からフェリーで
ダルからザンジバル島まで2時間弱
ストーンタウンから
ダラダラ(相乗りトラックの荷台)に乗り込み北を目指す

相乗りがパンパンになるまで動き出さず
15人以上でコの字
距離近い

そこで俺は指折り文字をカウントし始める

モジャ
ビリ
タトゥ
ンネ
タノ
シタ
サバ
ナネ
ティサ
クミ
失敗するたびに先生たちが大爆笑して
近距離で指導してくれる

語学は距離感重要
タンザニア人はゲラゲラ笑う
出来ない恥ずかしさなんてねー
タンザニアで俺は赤ちゃんだもん
むしろ
その人懐こい笑いが好きで
果敢に
モジャ
ビリ
タトゥ
ナネ
・・・

ワーハッハッハ
ゲラゲラゲラと
気づいたらダラダラの全員がゲラゲラ
一丸となって俺の教育をしている
4と8の発音
鬼門

※見た目怖いけど全員俺のスワヒリ語の先生

一時間ほどダラダラに揺られて
永遠カウントしてると

街や会話の音の中から
モジャ
ビリ
タトゥ
ンネ
タノ
シタ
サバ
ナネ
ティサ
クミ
この10単語だけが耳に馴染んで
体が反応反射
あ、モジャ
あ、ナネ
ナネは7じゃなくて8ね
ん?ンネ?どっちだっけ?

スワヒリ語入ってくる
少しずつ受肉してる

肉授かってる

これが4歳の時に親元を離れ
単身スラムに放り込まれた時から
全く変わらない俺のサヴァイブ方法

ボラーレ・タクーネ
ボラーレ・テタ・マッカー
ボラーレ・ヴィーア!!!(イタリア語で飛んでけ豚野郎)


みなさんのサポートでより一層ぶっ飛んだ行動ができます。一片の悔いも残らない程ぶっ飛ばしていただければ幸いです。