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2021/10/08

もう大学が再開してから1週間経った。
早い。
早すぎる。
イントロダクションばかりの退屈な授業を聞いていただけなのに。
ゼミで褒められたのはもう4日も前のことなのか。
にわかには信じがたい。
気温は相変わらず29℃あたりを行ったり来たりなのに、確実に時間は進んでいる。
なんか、何もしていない気がするな。

1限目はゲーム理論の授業。
双方向授業のはずが、なぜか教授でなくアシスタントの人が90分間話し続けた。
職務放棄......?
たぶん誰もがそう思った。

4限目まで授業が全くないので、PS4の電源を入れる。
ゲーム理論の宿題は期限に余裕があるのでとりあえず放置。
原神のイベントの終了が迫っているのだ。
月逐い祭、結構楽しんだ。
徐々に加速していく時間の中、それがもたらす非現実に私の心は躍った。(ゲーム自体が非現実ではあるのだけど。)

どれくらいゲームをやっていただろうか。
目の疲れを感じて一旦昼寝。
起きるともう授業時間になっていた。
英語。
夏休みの思い出はなんですか?というテーマでグループワーク。
私は宿題には本当のこと (県境を跨いでいないし、都市部に買い物に行く以外遠出もしていない) を書いて提出したが、グループワークの方は写真が無く、それを理由に私が黙るとメンバーが迷惑すると判断し、2年前の冬のことについて話した。
Alan Walker のライブに行ったこと。
当時の部活の友人に誘ってもらって行った人生初のライブ。
生で音楽を味わう事の衝撃は今でも鮮やかに思い出せる。
" His songs made me so excited. I felt like my heart has been touched by Christ. "
拙い英語を即興で操って、時間以外は全て本当のことを話した。

その後はぼーっとしていたら終わる。
出席や態度、体裁に厳しい人は逆にそれにさえ触れなければ割と高評価をくれることが多い。
私は態度が悪いのでなんとも言えないが、クラスに必ずいる地味子のポジションなので「印象が薄いけど、それはつまり真面目ってこと!」という感じでAくらいの評価をもらえることが多い。
まあ、望んで取っている授業じゃないし楽にしのぐことだけを考えようかな。


にゃんたこさんのそっと大人帝国ラジオを聴きながら数学Bのベクトルの復習に勤しんだ。
明日代講で任されている科目なので。
1時間かけて実に20問近く解いたが、もう頭が動かない。
たった1時間勉強するだけでもう疲れてしまうなんて。
FPの勉強や統計学の勉強なんかは割と平気なのに、モチベーションの問題なんだろうか。
顔も名前も覚えてない人から任された、これまた顔も名前も知らない生徒のために、もうほとんど使っていない幾何的な使い方のベクトルを復習する。
モチベーションとしては最低クラス。

加えて今日、このアルバイトを初めて辞めたいと思った。
見えなくていい人間関係が見えてしまったから。
誰と誰がイイ感じになっている。
誰と誰は仲が悪いらしい。
誰のお気に入りは誰らしい。
前からそういうゴシップ的なものはあった。
私はそれらにげんなりしつつも「まあ人が集まったら避けられない事態よね」と割り切っていた。
誰かに媚びて地位を得ようとか、コネで何とかしようとか、人脈を広げることに積極的になれない体質もあって、ゴシップは私が参加できないゲームだった。
だけどそれは私が関係していないから言えていたこと。

友人がお金を集めていた。
「誰にいくら返せばいいんだっけ」
そんな話を控室で何度も聞いた。
私が「なんのお金?」と聞いてもふざけた返事しかしてくれなかった。
気になったのでスマホをいじりながら聴き耳を立てていた。
お金のやり取りをしているメンバーはどうやらみんな2回生。
そしてそのメンツに覚えがあった。
以前友人によってその存在が明らかになった、私が存在していないグループ。
金額の桁数からして、どこか旅行にでも行ったのだろう。

別にそれくらいよくあること。
だけれども知ってしまった以上は気になってしまう。
嫌でも疎外感を感じるようになった。
「友達は私がいるじゃん!」
そう言ってくれた人を信じると決めた矢先、悪いけれどもう疑いの目しか向けられなくなった。
私はもうずっと前から、参加不可能のゲームに強制参加させられていたんだ。
この時理解した。
友人はいたほうがいいだろう。
けれど私のように個人単位で関係を作る人は圧倒的少数派。
ようやく同じ流派の人を見つけられても、その人とそりが合うかどうかはまた別の問題になるし、根も葉もない (というかあったとしても) ゴシップは、常にそうした歩み寄りの足かせになってくる。

これだから人間関係は面倒くさい。
グループ単位の関係は特に。

というわけで私に定期的に訪れる「全部投げ出してしまいたい」期間が、またやってきた。
発作みたいなものだ。
友人も家族もステータスも全て投げ出して、どこか遠くの海が見える町の明るいカフェや、のどかな田舎町の小さな本屋でのんびりしたくなる時期。
もちろんその衝動に任せてしまうと悲惨な結果を招くことは承知している。(というより経験済み。)
後で泣きながら拾い集める羽目になるし、半分くらいは戻ってこない。
けれど「なんかもういいや」という諦念にも似たこの感情は、恐らく一生付き合っていかなきゃならないもので。

人間関係って素晴らしいけど面倒くさい。
私も相当面倒くさい。
バイト先、教室だけ変更にならないかな。


明日は頑張って行くけれど。
そして解雇されない限り頑張るけれど。
願わくば家から近いほうの教室で勤務したい。
ああ、うだうだ言ってても仕方ない。
とりあえずスキルアップに集中しようかな。
最近新しく仕入れた上白石萌音さんのエッセイ「いろいろ」も読みたいし。
日曜日のカフェ勉するタイミングで、力の配分を調整しよう。



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