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2021/09/23

ゼミの課題図書を読んでいる最中に思ったこと。
私は平均的な人と比較して、人を見捨てたりできない人なんだな。
他の人が「もうその人は放っておこう」と思った人でも、しつこく励まそうとしたり、助けようとしてしまう。
その人のことを、最後まででは無いにせよ、結構後半まで信じてしまう。
「人間そんなもんだよね」とか「いがみ合ったままでもいいんじゃない」という選択ができず、「その人もきっと変わるはず」とか「お互いが譲歩すれば今より良い共存の形が必ずある」と思って1人で苦悩してしまう。
あるいは私のダメなところを直せば問題が解決すると思ったり。
実際は相手との反りが合わないことは確定的なのかもしれないけど、私は無理をしてでも反りを合わせようとしてしまうのだと思う。

私は、特に私の周りに存在する「平行線」を、特異点で交わらせようとしてしまう。
そしてその特異点は見つからないままになったことがほとんどだったし、見つかったとしても、いつも「後で思い返せば」という枕詞がついていた。

この特質の良し悪しはわからない。
優しいと思ってもらえるかもしれないけれど、私は多分助ける人をかなり選別していると思う、そのことに気づいていないだけで。
しかも、こちらのHPをかなり持っていかれるので、結果他の部分にガタが出る。
そうなると無関係な人に迷惑がかかることもしばしばある。
また単純に問題が今よりも悪くなって、どうしようもないフェーズに進んでしまう事がある。(ともすればその方が多いのかもしれない。)

この特質を上手く使えるようにならなきゃ。
上手く使えば強カードにできる。
できなければ恐らく一生弱点だ。


今日はおでかけ。
直前まで嫌だったけど、友人の遅刻の連絡が面白すぎて、それを見た瞬間にそんな気持ちは全部吹き飛んだ。
私が待ち合わせ場所に着いたのは集合時間の5分遅れ。
会いたくない人と2人きりになるのを防ぐため、呪術廻戦で学んだ「責めるほどでもない遅刻」を使った。
それでも2番目で、最初に着いていたのが1年越しに会う友人でなかったら危なかった。

その後Sと会いたくない人とも合流した。
どこへ行くでもなくフラフラ歩き回った後、本屋に入った。
何かきっかけがあったわけでもなく自然と、文系の私とS、理系の友人と会いたくない人の2つのグループに分かれた。
私たちは目の前のものについて話し、理系グループは最近あったことや研究について話しているらしかった。
私たちにはこんな違いがあったんだな。
目に映る現実のものについて会話を展開するか、自分の頭の中の世界について会話を展開するか。
雑談の流派の違いというまとめでいいだろうか。

昼食。
約束通りケンタッキー。
Sが食べ過ぎて、最後の1ピースを食べるのに40分くらいかかっていた。
「責任の味がする」と言っていて、個人的にはウケた。
私もポテトを食べ過ぎて、その後動けなくなるんだけど。
もちろん、会いたくない人との約束は果たし、きちんと奢った。

ほくほく顔の大学生の一団は、昼食後LOFTへ。
試し書き用に置いてあったノートを読む。
長々と愚痴 (正当なものに見えた) を書き連ねて最後に「死ねハゲ!」と書かれた後に「My happy birthday!」と書かれており「情緒の切り替えがすごい」と笑う。
「君は誰」から始まる見知らぬ人の掛け合いが面白くてそこでも笑う。
「好きな人を書いてね!」と書いたページは綺麗に空白にされており「悲しすぎる」とまた笑う。
あのノートだけでどれ程笑っただろう。
試し書きコーナーって、一種の大喜利コーナーと化している。

16時前。
会いたくない人はバイトがあるのでここでお別れ。
全員帰る流れになっていたし、満腹の私はそれでも良かったんだけど、せっかくなら1年越しの友人と、もう少し話したいと思い、まだ遊ぶことにした。
美容品のコーナーを見て回っていたら、喉が渇いてきたのでスーパーへ。
久々にリンゴジュースを飲んだ。
昔は良く飲んでいたけど、最近は飲まなくなった。
行動エリアが変化したから、手に取る機会が無くなったのだろう。
私たちは久々に会っても、すぐに前のような関係で話し、前のように笑っていた。
でも、そういう些細な変化は必ずあるよなあと思った。
有為転変。
だからこそ、私は特異点を諦められないのかもしれない。

リンゴジュースの後は3人とも満腹で動けないため、その辺の椅子に座っていた。
Sが映画館で取ってきたパンフレットで紙相撲を作り、みんなでやった。
3回もたたけば自滅する、あまりにも弱すぎる力士たちに爆笑していた。
その後友人の衣服を買うためにユニクロへ。
私たちよりもさらにファッションに疎い友人は、ユニクロとGUがあれば生活できるらしい。
私はそこで自分のズボンを探すのを諦めて、出会いに期待することにした。

友人たちとユニクロに移動する際、エレベーターに乗った。
「空の広場」の文字。
私は「ねえ見て、からのひろばだって......違う空だ」と言ってしまった。
その小さな空間にいる人たちは全員爆笑していた。
「おばさまから笑いを取れるのはすごい」
友人に言われた。

ユニクロで一通り見て、友人は無事衣服を購入した。
本当に家から出ない友人が服を選ぶなんて、なんかちょっとシュールさがあって面白かった。


心配していたけど、予想の20倍は笑った。
おかげで今は顔が痛い。
表情筋がもう動かない。
本当に楽しかった。
あまりにもくだらない会話をたくさんして、そのほとんどはくだらなさ過ぎて記憶に残っていない。
楽しい思い出が断片的で、クリアに思い出せないのはこれが原因なのかもしれない。

会いたくない人とは、依然としてまだ会いたいとは思わない。
今日もあまり会話をしていない。
それでも良いような気さえした。
3人になってからの方が、正直楽しかった。
でも、完全に縁を切ってしまうのは気がのらない。
縁は大切にするべきもの。
今現在私から遠いところにある縁たちも、いつかまた私のところへ帰ってくるかもしれない。
その時に、暖かく迎え入れるだけの最低限の準備くらいはしておきたい。



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