スクリーンショット_2019-01-02_17

石破茂議員の小説がモデル       愛国者学園物語を書いたわけ3

  そして「愛国者学園物語」を小説にしたもう一つの理由は、石破茂衆議院議員に関係がある。防衛大臣や地方創生大臣、それに幹事長を歴任した同議員が、昨年秋の自民党総裁選に参戦したとき、そのキャンペーンの一つとして発表した短編小説を、私は手本にして、自分の「愛国者学園物語」をまとめたのだ。

  私は昨年の秋ごろ、あることで悩んでいた。もし日本政府が子供達に愛国教育を強要したら、あるいは日本社会がそういう教育に熱狂したらどうなるのか。危険な愛国少年たちが生まれるのではないか。そういうことを考えていた私は、それを書こうとしたが話が上手くまとまらなかった。

  そんなとき、社会では自民党総裁選が行われていて、安倍総理と石破議員の戦いがメディアを騒がせていた。私はその当時も今も石破議員に会ったこともコンタクトをしたこともない。私は自民党員ではないから、彼に投票できなかったし、また彼が総裁選に勝てるとも思っていなかった。石破支持の議員が少なかったからだ。ただ、安倍総理一強の政治に嫌気がさしたので、石破議員の側に「ついた」。

  しかし、銀座で行われた彼の街頭演説を聞きに行ったのは、私にとって生まれて初めての「政治体験」だった。またSNSに公開された彼の動画や演説中継を見て、自分も政治に参加している気分を味わった。

  そしてその短編小説

「柔らかい日本 あるいはイシバ内閣にワタシ達が夢想する未来」

に出会った。近未来の日本で、シングルマザーの女子大生の視点から、石破議員の政策が社会を変えた様子を描写したものだった。厳密に言えば、その作者は石破議員ではなく架空の人物なのだが、それはここでは置いておこう。

  私は悩んでいた時に、その小説を思い出して、こう思った。
「(愛国少年たちのことを小説風に書けばいい。石破さんたちの小説みたいに、だ。そうすれば、ノンフィクションのような厳密な事実確認をしなくても、様々なことを文に書き込めるはず。自分で小説風の文を書くといっても、極端なことを言えば、それが芥川賞や直木賞受賞作品のような、文芸大作である必要は全くない。小説みたいな文章でいいいのだ。小説家ごっこでいいじゃないか。難しく考えるから前に進まない……)。」

 それからだ、自分が熱心にキーボードを叩くようになったのは。そして、今「愚行の総和」は約16万字あり、「愛国者学園物語」ともう一つの小説、それに自分の考えをまとめた文の3つから成り立つことになったのである。

 と、ここまでただのブロガーのくせに、小説家みたいなことを書いたのだけれども、これがことのてん末である。内容が内容なので、気楽に読んでくださいとは言いづらいものの、気楽に読んでくださいとしか言えない。

 それと、あと数回、学園に関する文章を投稿したら、そのあとは、学園に関するある事件の記録をお見せしたい。それは400字詰め原稿用紙で約40枚分はあるので、15回分ぐらいはnoteに投稿できると思う。

続く


大川光夫です。スキを押してくださった方々、フォロワーになってくれたみなさん、感謝します。もちろん、読んでくださる皆さんにも。