日本酒も音楽のように選んでみたら

日本酒というものは今は広く全国で作られていますが、大昔は米どころだった西日本が最大の生産地でした。酒にするための酒米が品種改良されて以来、寒い地域でも酒米が育て易くなり酒の生産地はどんどんと広がっていったそうです。

お米を発酵させて作る日本酒は神話の時代から作られてきています。

映画「君の名は」でも描写があった「口噛み酒」が日本酒のもとになったという説もあり(醸(かも)すの語源は「噛む」から転じたのではという説)元々は巫女が行う神聖な儀式の一つだったようです。現代でも酒は奉納されたり、神式の結納や結婚には欠かせないものですが、その味は作る蔵元によって全然違う味になります。

お店でお客さんにお酒を提供する立場にいますので、日々色々な日本酒をブランドごとに一定量を飲んでいると、そのうちにだんだんと各蔵元の日本酒の味の質が少し見えてきます。例えば

「ああ、これはスッキリしているな」とか「麹の香りがしっかりしてキレがあるな」とかのざっくりした印象です。

ですので、ソムリエのような味の奥に潜んでいるテクスチャーを一つずつ探していくような高度な表現なんかはできませんし、私にはわからない次元の話です。

味のイメージがこんな印象なんだなと理解してくると自分の中での感覚で、「この酒にはこれが合うのかな」とか「これは温めたら香りがよくなるのかな」とか色々と想像が膨らんできます。実際にやってみてその想像があっていたかどうかの答え合わせをします。時にはあっている時もあるし、全然違ったりすると「ああ、私の味覚はまだまだ甘いのだな。」と反省します。

***

想像されるよりも随分とお酒の味はたくさんあります。

みなさんはお酒を選ぶ時にはどこに行きますか?日本酒を選ぶにはコンビニやスーパーでは選ぶ幅が少ないです。なので、できれば街の酒屋さんにいってみてください。そうして使用している酒米やアルコール度数、ラベルの文字情報を見て自分で選ぶのも良いと思います。信頼の置ける酒屋の店主に選んでもらってお酒を購入するのも間違いが無いでしょう。飲みいくのが好きな方は、お気に入りの店でマスターにお酒を見立ててもらって飲むのもいいと思います。

だけどどうでしょう、今度は

見た目惹かれた酒を選んでみてはどうですか?

ここまで読んだ方はきっと日本酒に興味があるんでしょう。瓶に貼られたラベルは今、とても綺麗にデザインされたものが多くなっていますよね。興味を持ったその一本を飲んでみたら、知らない味を知るちょっとした冒険気分が味わえるんじゃないでしょうか。

ジャケ買いとはCDが流行っていた頃の話ですが、日本酒もそういった選び方をしても面白いなと思います。音楽も趣味嗜好、お酒も嗜好品です。

注意:その中身の味が好みかどうかは保証いたしかねます。

Photo by Natalie Perea on Unsplash

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

時間があれば他の記事もいろいろ見てください。ぜひぜひ。

そば打ちができるようになりました。
9

主に日本酒です。

飲食店を運営している側からの考察を「酒」や「食」を中心にした話にしてお伝えしていきます。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。