OVER AND OVER AGAIN


文学フリマ東京が終了し、感想のDMをいただきやっぱやるやんけ自分いけるんちゃうのと浮かれていたところ社内の昇格試験で落第した。ピロリ菌の除染中でアルコール類は控えるよう言われていたが、歯を食いしばりつつただ横になり月日が移ろうのを待つのみというのも阿呆くさくてタカラ缶チューハイのドライを空けた。生命の喉越しだ。

そういえば前職の昇格試験も一発目は落ちて当時のブログで嘆いていた記憶があり、思い起こせば普通免許の筆記、衛生管理士一種その他試験関連で一発合格をした経験がないようだ。毎度学習せずに海を見に行って途方に暮れるなどするばかりだ。

人事に仲の良い社員がいたので聞いてみると、平均点は80点後半だったらしい。問題は会社にまつわる内容が9割。会社カルトQみたいなものだ。6割も獲ればいけるだろうとタカを括っていたのが敗因。普通に勤労も忙しく、文フリで悲鳴をあげていたのもあるが、ちゃんと時間が取れていても8割後半も獲れていないだろう。あろうことか100点満点も若干名含まれていたらしい。そこまでいくと会社の地下のラボラトリーで純粋培養されたホムンクルスでなければつじつまが合わない。

このまま勤労を続けていけば似たような内容のテストを来年、そして昇格のたびに受ける必要があるわけだけれども、メインの収入源である基本給をあげれば生活水準もあがるのだから努力するのは必然であるところ、体にぶつぶつを作ってまでプライベートを会社に捧げなきゃあかんのですか。みたいなことを未だに愚痴っている32歳っていうのは興味がありますか。"惹き"はどうですか。風は死にますか。同じようなことを何度も何度も、そう何度も何度も何度も喋っている。私はただ虹の輪っかに包まれて草原を漂っていたいだけ。笑って笑って笑って。

任天堂スイッチとポケモン(バイオレット)を買った。アカデミーに入学し授業を受けたり、おなじみジム巡りをしてバッジを集めたりする。10年以上ぶりに遊ぶ新作ポケモンだが、出てくる登場人物が軒並み私を褒めてくれる。「さすがわたしが見込んだトレーナー!」「組まないか」「何をやらせても達者やな」風の賞賛の言葉を浴びせられまくる。昇格試験落ちてますケド。で、ポケモンをずっとやっているわけなんだけれども、そもそも最近ずっとゲームから遠ざかっていた理由は遊んでいると心のどこかに「果たしてこんなことをやっている場合なのでしょうか私は」と一瞬、引け目を感じてしまうからである。でも、ポケモン、本当におもしろい。図鑑コンプまでは許してください。それからちゃんとしますんで。革靴履きますんで。スカーレットの人特に友達になってください。ポケモンの後、任天堂スイッチは譲ります。浪人生とかに。



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