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ポンにゃんが我が家に来るまでの歴史と現在とこれからについてのレポート

先日、Discordの友人と猫談義で盛り上がったので、今回は私が愛して止まない、うちの一番下の子「ポンにゃん」が我が家に来るまでの歴史と我が家に馴染むまでをレポートしたいと思います。

昔々じいちゃんの寵愛を一心に受けていた「ポン子」というメスの血統書付きのシャム猫がおりました。お寿司屋さんを営んでいたじいちゃん家の看板娘でした。お客さんが連れて来る血統書付きのオスシャム猫と何度も掛け合わせ、たくさんの赤ちゃんを産みました。ポン子は非常に賢く、猫好きのお客さんのみの膝の上に乗ったり愛想のいい女の子でした。じいちゃんがまな板を包丁で叩き合図すると飛んで行くし、ばばちゃんが「皆さ〜ん、お食事ですよ〜」と言うと飛んで来てモリモリご飯を食べます。

そんなポン子も20歳手前に差し掛かり、老衰で毛も抜け、段々歩けなくなっていきます。猫は死ぬ時姿を隠すと言いますが、ある時ポン子が居なくなりました。いつもはじいちゃんの布団の中で寝るポン子も今夜は家中探しても何処にも居ません…。翌朝、裏庭を捜索してみると茂みの中でポン子は亡くなっていました…。じいちゃんは愛するポン子の死に打ちひしがれ「もう猫は飼わん」と肩を落とす毎日。

数ヶ月か数年か経ったある日、私の妹が仔猫を拾ってじいちゃん家にやって来ました。オスのグレー色したキジ猫です。それがポン太、後のポンにゃんになっていく訳です。久しぶりの愛くるしい仔猫にじいちゃんは一目惚れ。じいちゃん家に迎え入れる事になりました。甘えん坊で愛想も良く、すぐにじいちゃんにもばばちゃんにも懐き、新たな看板猫となりました。しかし、ばばちゃんが胃がんで亡くなり、そのショックで一気にボケ始めたじいちゃん。施設に入居する事になりました。さて、ポン太の世話は誰がするのか。

一応、父がお屋敷に自動給餌器を置きトイレ掃除と水の入れ替えは定期的に行っていたものの、毎日来れる訳もなく...。次第にポン太は呼んでも出て来なくなり、生きているか死んでいるかの確認すら取れなくなってしまいました。そこで助っ人として呼ばれたのがわたくしです。父が「前じいちゃん家片付けに行った時、ポン太お前に懐いてたなぁ?パパが呼んでも出て来んのよ、助けて」と言われ、捕獲用のケージを持って2人でお屋敷に行きました。父が「ポン〜!」と何度呼び掛けても返事がありません。そこで私が一言「ポンちゃ〜ん」と呼ぶと「にゃ〜...」というか細い声がカウンターの裏からしました!急いでケージを持ってポン太の所へ向かい無事捕獲成功!

その足で動物病院へ連れて行くと「何でここまで衰弱するまで放置してたんですか!!」と怒られる程の瀕死状態で、栄養失調、貧血、虫歯、ノミ・ダニだらけで、あと一歩で死ぬところだったそうです。推定7歳のシニア期に入っていて緊急で点滴を打ってもらいワクチン接種とノミ・ダニ駆除の薬をうなじに垂らしてもらい「ポン太は私が引き取る」と言うと父も「わかった、お前なら安心や」と許可してくれ、早速我が家に迎え入れる事になりました。

3年前の8月6日の事です。もう一度ワクチン接種とノミ・ダニ駆除が終わるまでは先住猫であるジュエルたんとは逢わせられない為、2DKでたまたま隣の部屋が空いていたので、そこに丸一ヶ月掛けて隔離し、徹底的にお世話しました。

先ずはノミ・ダニ駆除。新しい家に怖がって私の膝から離れないポン太のうなじに、薬を餌と思って群がるゴキブリの赤ちゃんか蟻の赤ちゃんくらいのどデカい大きさのノミ・ダニがうじゃうじゃ動きながら薬を食べては死んでいく姿をまじまじと見せ付けられました。死んだノミ・ダニは私が指で潰してゴミ箱に捨てて行きました。集合体恐怖症の人には無理な事でしょうね。

次はトイレの躾。猫は自分の匂いのする場所で寝たがるので、最初は身体に染み付いたオシッコの臭いまみれのトイレで寝ていましたからこれはいけないと思い、ホームセンターで猫専用ベッドを買って来てそこで寝るように躾ました。体型はガリガリで3kgにも満たず、丸まったら仔猫のように小さかったです。背骨が見て分かるくらい痩せ細っていたので、動物病院からは「最低でも4kg以上太らせて下さい」と言われました。

一ヶ月掛けて4.6kgまで太りましたが、見た目は相変わらずスリムで、丸まって寝てる姿は赤ちゃんのようです。シニア期の加齢臭と不摂生な生活が長かった為、まだ若干体臭が気になったのでドッグスパというワンちゃんを温泉に入れてあげますよ〜というお店が近くにあるので電話して「猫ちゃんでもお風呂に入れてもらえますか?」と問い合わせると快諾頂いた為、すぐに連れて行ってシャンプーや掛け湯等をしてもらいサッパリして帰って来ました。

そして2度目のワクチン接種も済み2週間経過したので、ようやく隣の部屋を片付け、先住猫のジュエルたんとご対面です。もう亡くなった一番上のティアちゃんは血統書付きのアメショーでオスでしたが、6歳歳下のジュエルたんが生後3ヶ月で我が家に来た時、父性が働いたのかジュエルたんの全身を舐めて可愛がっていました。

しかし今回迎え入れたのは同じシニア期の大人猫。もちろんフシャーッ!!と言い合う訳です。ポンにゃんは、じいちゃんの布団に潜って一緒に寝る癖がついていたので、毎晩私のベッドの中に入って来て一緒に寝ます。それを羨ましそうに眺めながらベッドの足元で寝るジュエルたん。ジュエルたんはティアちゃんと一緒にベッドの足元に丸まって寝るのが好きだったので、ティアちゃんが亡くなった今でもそこで寝ています。

ジュエルたんは三毛猫とキジ猫のミックスのオス猫で今年18歳になります。毛が長くもふもふで、若い頃のやんちゃ期は芸を仕込んだりイタズラ等も多々していましたが、今は流石に落ち着いてイタズラっ子ではなくなりました。でも歳の割りにとても元気でベッドまでジャンプして来たりピンピンしています。

我が家に迎え入れた日を誕生日にしているので、ポンにゃんは8月6日、ジュエルたんは9月23日に特別美味しいウェットフードを山盛りあげて、Happybirthdayを歌いながら動画を撮ります。ポンにゃんにだけだと可哀想なのでジュエルたんにも、お昼寝用の猫ベッドを買ってあげました。私のベッドの足元に2人寝るのは狭いらしく、どっちがそこで寝るか猫パンチで闘って勝った方が寝ています。

2人共超甘えん坊さんなので、私が出勤する朝は「ママ、行かないで〜」と膝に上って来て離れません。「ママお仕事だからね」と片方を膝から下ろすと、もう片方が膝に乗って来て切りがないです(笑)。帰宅する時は階段の足音で分かるのか、ドアを開けると総出でお出迎えです。

私が自分の事を「ママ」と言うから覚えたのか、うちの子達は私を「ママ〜」と呼びます。ご飯は部屋に置いてあるのですが、水やトイレは廊下にあるのでドアを開けて出してあげると、用を済ませ部屋に戻りたい時「ママ〜」と言う呼び掛けと共にノックまでして来ます。本当の話ですよ?余りに可愛過ぎて録音して取ってありますから。「嘘だぁ〜」と言う父にも証拠音源を聴かせたら「ホントだ!お前ん家の猫、人間なんやないん」と証人も居ます。難なら、職場の猫好きの方々にも聴かせました。

ジュエルたんは赤ちゃんの時から躾ているので抱っこも爪切りも好きなのですが、ポンにゃんはお膝で寝んねや腕枕で寝んねは好きですが抱っこは長い時間はさせてくれませんし、爪切りに於いては嫌がって手をあむあむ甘噛みして来ます。あむあむした後は「ごめんなさい」って必ずペロペロしてくれるんですけどね。伸びた爪が引っ掛かって私が怪我をする事には罪悪感があるようです。あと猫は自分の名前はもちろんの事「かわいい」という言葉を認識出来るそうです。最近はポンにゃんに「かわちぃ」を認識してくれるように躾ています。

今まではずっと自宅療養だったので好きな時間に甘えん坊させてもらえると思っていたようですが、今は毎日仕事場に出勤するし在宅の時は家で仕事といってもレポートに集中している間はママが居てもお預けなので、甘えられずシュンとしています。

大体の事は書けたので今日はこれくらいにして置きます。保護猫活動成らず「うちねこ活動」で思いっ切り甘えん坊さんさせてあげようと思います。私も思いっ切り猫吸いが出来ると思うともう幸せです。お休みの日でも病院に行くので精一杯で、家に帰っても中々構ってあげられないので、せめて在宅ワークの日の昼以降はこの子達と一緒に居て愛を深め合おうと思います。この平和で幸福で贅沢な時間にCheers!!

「ポン太を救ってくれてありがとう」とか「お前が居ったけポンは生きとるんよ、全部お前のお陰や、ありがとう」とか父や従妹や親戚中から感謝されてますけど、私としては「いやいや、ポンにゃんが私を幸せにしてくれたんよ。こちらこそ感謝です」と言っています。ポンにゃんも今年10歳。今までの3年幸せだったよ、これからも末永くよろしくね。

#里親募集 #保護猫活動 #猫

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