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宝石鑑定士って何者?

ジュエリーの語源は、フランス語のジュネ「美しい」、イタリア語ではジョイア「喜び」だそうです。
ジュエリーとは、“美しいものを持つ喜び”という意味かもしれません。
そしてジュエラーとは、ジュエリーを扱う人のことを指します。

宝石学について、1,900年初頭にフランスの科学者ベルヌイさんが、世界で初めて、合成のルビーを開発しました。
時を同じくして、日本では御木本幸吉さんが真珠の養殖に成功しました。(このことは、養殖真珠に成功したこともすごいことだが、おそらく世界初のバイオテクノロジーが生まれた瞬間でもあることにも注目。)
そして、この二つの出来事により、天然ルビーと天然真珠が大暴落、、、

当時、世界経済の中心だったロンドンの商工会議所内にて、すぐに鑑別部が設立され、鉱物学や光学、結晶の学者が集められ、連日連夜、研究を重ねて、ようやく宝石の鑑別方法が確立され、宝石の尊厳と宝飾業界に安定が戻りました。
この鑑別部が独立し、フェローオブジェモロジカルアソシエイションオブグレートブリテン(FGA)英国宝石学協会になりました。
1,910年、英国宝石学協会は、世界に向けて確立した鑑別法の通信教育を始めました。
そして、この英国宝石学協会で勉強していた、ロバート•M•シプリさんが本国アメリカに戻り、ジェモロジカルインスティチュートオブアメリカ(GIA)を創設し、当時、各国がバラバラだったダイヤモンドのグレーディング方法を踏襲して、GIAダイヤモンドグレーディングシステムを完成させたと言われています。
今日の宝石鑑定士資格といえば、FGA、GIAに代表されるでしょう。

「宝石の価値を正しく判断できる人」、宝石鑑定士ってかっこいい。

一般社団法人ジュエリー学協会
門馬 哲史

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