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宝石からわかる地球の記憶

絶世の美女、クレオパトラも、その魅力に取り憑かれ、自身が所有する鉱山を持っていたという緑色の宝石「エメラルド」。
(実際、19世紀に跡地が発見されています)
また、聖書の一節には、キリストが最後の晩餐で用いた聖杯は、堕天使ルシファーの冠にはめ込まれていたエメラルドを、くり抜いて作られたものとも言われています。

世界の80%のエメラルドを産出していた南米の国、コロンビアは良質なエメラルドが採掘されることで有名ですが、このコロンビア産のエメラルドの中を顕微鏡で覗くと、塩の結晶が確認されます。

これは、太古の昔、コロンビアの大陸が深い海の中だったことを示してくれています。

宝石を知ることで、当時の地球の姿を知ることができます。

太古の海の記憶を閉じ込めて、鮮やかに光を放つエメラルドに魅力を感じるのは私だけではないかもしれません。

門馬 哲史



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