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◆私が生まれる前に他界した姉と家族のために◆

看護師になろうと決めたのは、小学生のころ。
母親から、姉が二人(双子)いたことを聞かされて、何故、亡くなったのか理由を聞いたら医療過誤だった。
1歳くらいで、どちらの姉も亡くなったとのこと。

その話を聞いて、当初は医師になりたかった。
が、私は生まれたのが遅く、両親共に高齢だったので、あきらめた。
医師になるには莫大なお金がかかるので。

小学生から中学生に上がる直前、父親が難病の診断を受けた。
後縦靭帯骨化症
大工の父には致命傷で、大工を引退。
そこから家計は火の車だった。

中学生の時、先生に相談し、看護師になるにはどういった道があるか確認した。
まだ、よくわかっておらず、准看護師の資格を取って、それから正看護師かな?と考えていたが、担任からの勧めで普通科の高校➡看護専門学校が早く看護師になれて、家計を支えられるのでは?と助言をもらい、そうすることにした。

が、問題が起こる。
高校は、一般入試ではなく推薦入試で合格(都立高校)したが、高校に入学するお金がなかった。

そこで、社会福祉協議会に…
家族のために看護師になりたくて、こういった進路を考えているので資金をお借りできないかと相談したところ、なんとか貸与してもらえて入学することができた。

ちなみに、看護学校へ進学している先輩が多い高校を選んでいた。

高校に入学したと同時に次は看護学校への進学のことをすぐに考えた。
都立の看護専門学校に入学すれば、入学金は3300円。
私が行けるのは都立の看護専門学校一択だった。

そのため、成績優秀者にならないと…ということで、1年生からきっちり評定平均を確保し、推薦入学を狙っていた。

内申書を良くするために、部活動は中学から続けていたバレー部に入部。
中学時代は都大会に出場しているので、先輩が引退後すぐに部長兼キャプテンに抜擢された(ここも自分の狙い通り)。

運動部に入部しているので、一貫させようと思い体育委員会に入り、そこでは書記を。
そして、体育祭では応援団にも進んで立候補。
内申書に、良いことを書いてもらうために1年生から必死だった。

評定平均も、5段階で5ないし、低くて4.7だったため学内2位。
3年になって進路決定で、思い通りの推薦入試で都立の看護学校の入学が確定した。

一旦、脱線するが、看護学校に入学するためにそこの高校に入ったのだが、先生に、指定校推薦で学習院大学に行ってくれないかと持ち掛けられたという苦い思い出がある。
要は偏差値がそんなにいい高校ではなく、中の上くらいの学校だったので、うちから、指定校推薦で学習院大学に進学したという快挙を残したかった模様。
お金もなければ、看護師になるために頑張ってきたわけなので、先生にはどうしても看護師になりたいからごめんなさいと断った。

話は戻して、私が看護師になりたかったのは、医療過誤で亡くなった姉二人のため、そして、両親のためだった。
あまり、理由になってないけども。

看護学生になってからはつらいカリキュラムをこなし、実習に出れば毎日が地獄だった。
根拠は?エビデンスは?
担当教員も看護師も鬼としか思えなかった。
途中脱落していく同期もいたが、泣きながらがんばった。

そしてまた、ここで、母性の先生に助産師としての素質があるから大学に編入して、助産師を目指さないかと持ち掛けられる。
確かに、母性の実習で命の誕生にはとんでもなく感動はした。
受け持ちさんの、陣痛から付添い、分娩室に一緒に行き、呼吸法も指導しながら、生まれた新生児を見て涙が出た。
泣いている場合ではなく、新生児を取り上げてからの看護を行い(体重測定や沐浴などなど)お母さんにおめでとうと…。
助産師の資格をとれば、将来的にも看護師・助産師として働けるので、揺れはしたが、頭によぎったのは家族。
家計を支えるために小学生から21歳まで自分が作ったレールをきちんと走ってきたため、そこもなくなく断った。

まぁ、国家試験通ったら救命救急で働いて、どこの科でも使ってもらえるような職歴にしておきたかったのもあるので。

強気だったので、就活・面接では希望の科を第3希望まで教えて下さいと言われ、第1~第3希望まですべて救命、救命以外で働く気はありませんと答えたのが功を奏し、その場で内定をもらった。

国試も受かって無事、救命に配属されて、3年勤務。
のち、家族介護などの都合により、退職しましたが。

一応、こんな経緯で看護師になった感じです。

そして、14年ものブランクを経て、なんとか看護師に復帰しています。
復帰といえど、ワクチン接種のバイト➡コロナ関連の仕事で派遣看護師ですが。

コロナ陽性者が激増し、とても忙しくなり複雑ではありますが、充実しています。

契約が終わる前には、また自分が働きたいと思える職場を探していきたいと思います。


#この仕事を選んだわけ

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