カナダの移民政策と教育

カナダでは近年、移民の数がますます増えている。
他国が枠を狭めているのとは対照的に、枠をどんどん広げている。
インド・中国・フィリピンから来た沢山の移民がカナダで生活をしている。

スキルの高い高技能移民だけではなく、スキルの高くない人もウェルカムといった具合だ。

カナダでは短期間で大量の移民を受け入れているにもかかわらず、比較的うまくやっている印象だ。
治安は悪化していないし、教育レベルも高く保たれている。
西欧各地で問題になっている移民排斥運動や急進的なナショナリズムの台頭といった問題もそれほど感じない。

なぜなんだろうか。
大胆な推論だが、1世をある程度無視して、2世に期待しているのではないかと今日思いついた。

2世にカナダ的な教育をふんだんにほどこしてカナダ化してしまおうという戦法だ。

来たばかりの1世に即戦力になってもらうのは、やはりなかなか大変で、
言葉の問題もあるし、下敷きになっている文化の違いなどから、低階層ジョブに甘んじることが多いだろう。

そこで家族で来てもらう。
1世は、プロダクティビティは低いが、まぁいい。彼らは生活レベルは上がしそれぞれに出身国コミュニティがあるので満足だ。多少医療費がかかるが、まぁ良い。
そして、2世に狙いをつける。
彼らは子だくさんである。
良質な教育という投資をじゃんじゃん行うのだ。

カナダの公立学校は高校卒業まで基本的に無料である。
高校を卒業したころにはカナダ人のビヘイビア・文化・思考が身に着いたカナダ人になっている。

わずか9年ないしは12年で完了する大変お得な投資ということになる。

最近、短期で攻撃的で懲罰的な1世と、知的でやさしい教養のある2世を目の当たりにしたことからこんなことを考えた。

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