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2023年の振り返りと未来への宣言

今年、お世話になった方々へ
好奇心を刺激し続けてくれた友人たちへ
そしてつらいことも楽しいことも分かち合ってくれている家族へ

毎年恒例の「今年の振り返りと来年の目標」です。
昨年の記事はこちら。

家族のこと

変わらず妻と二人で暮らし、二人で毎年「今が過去最高に幸せだね」と話していて、幸せ記録を2023年も更新しています。

八百屋事業の現在と未来

妻が担う八百屋の仕事に関しては、ポッドキャストをはじめたり、6ヶ月限定のチャレンジショップに挑戦してみたり、筑波会議2023で英語で登壇してみたりと濃密な1年でした。

ただ昨今のインフレの影響もあって、事業的には厳しさもあり、今までと同じことをしていたのでは、持続可能性が危ぶまれます。

取り扱っている自然栽培の野菜は、食べる人を幸せに、健康にします。同時に大地を、環境を癒やします。だから、ひとつでも多く手にとってもらいたいのです。

ということで、2024年は八百屋業務の一層のDXを進めて効率的に仕事ができるような仕組みづくりをやっていきたいと思います(これ毎年言ってなかなか進んでません)。

具体的には…

  • リスト作成>受注>発注>梱包>発送>請求 の販売管理まわりの整備

  • 顧客との円滑なコミュニケーションの窓口の整備

  • まだまだ伝えきれていない「幸せな食卓づくりのヒント」をお届けする

  • 実店舗構想の具体化

です。この取り組みを形にして「根張りのしっかりとした八百屋」にアップデートして、長くこの仕事を続けていってもらいたいと思います。

家、庭、畑

妻にとっての生きる喜びは、植物と土にふれる暮らしです。畑を耕し、庭を整備することが癒やしだといつも言っています。

畑に関しては、以前よりも面積が減ったので、追い立てられすぎずに管理ができたように思います。しかし、2023年は酷暑と水不足の影響で、植物も苦しそうだったのが印象的です。

今後、気候パターンが変わってしまうとしたら、畑仕事のやり方も根本的に変えていかないとかもしれません。具体的には、水不足に備えて雨水タンクの設置や点滴灌漑を試す必要があると思っています。

もうひとつの重大プロジェクトが、庭整備です。なかでもずっと熱望されているのが、パーゴラの設置とサンルームです。

予算の兼ね合いもあって、なかなか実現できていませんが、2024年にはDIYでやろう!と決意を固めました。

通常は捨ててしまう資材を有効利用しつつ、「大地の再生」という哲学にのっとって、土の中の水と空気の循環を促すような庭造りをしていきたいです。

あとビオトープも実現したいと思っています!

仕事のこと

私自身のメインアクティビティであるナチュラルワインの販売に関してですが、空前の円安と戦争、エネルギー価格の高騰の影響受け、非常に厳しい状況となりました。

幸せな食卓と言うのは、世界の平和の上に成り立っているんだなと言うことを改めて痛感した1年でした。

とは言っても、おいしい食事を食べたり、友人と語ったりできる日常があるのは幸せなことです。

世界の平和や地球の未来に少しでも寄与できるような仕事をしたいなと襟を正す思いです。

ワインの販売と言っても、具体的にどういうことをするのかと思われる方もいらっしゃると思います。

いろいろなスタイルがあると思うのですが、私にとっては、ただ美味しさをアピールするだけでなく、目の前にあるワインがどこからやってきて、どんな人が、どんなふうに手がけたのかを知り、共感してもらうことだと思っています。

つまり「伝える」が最も大切な仕事と位置づけています。

伝えるという文脈で、2023年振り返ると、1番効果があったなと感じるのはやはりポッドキャストです。

やってよかったポッドキャスト

ポッドキャスト「自然派ワインとオトモダチ」の2023年の振り返りです。

SPOTIFYまとめ

2023年に公開したエピソード:56回
(2022年9月から 166エピソード)

でした。Spotifyまとめによると、1169分話したことになるそうです。

ポッドキャストは、本当に意味があるなと思うのは、50人の方が20分聞いてくれるということは、50 x 20分 = 1000分 = 16.6時間 になります。睡眠時間を除いて、1日ずっと話し続けるくらいの時間を、遠く離れた誰かに届けることができていると思うと、とてもやりがいがあります。

やりがいがあると言いつつ、今年はペースが落ち気味でした。推移をみると、2月頃までは頑張っていたのですが、海外出張で習慣が途切れてしまい、中だるみをしてしまっていたのは反省点です。

この12月から、気合を入れ直しているので、再びがんばりたいと思います。

2023年の再生数の推移

ポッドキャストの今後に関しては2つの方針があって…

  • ゲストやインタビューなど対話系のエピソードを増やしていきたい

  • 「自然派ワインとオトモダチ」になるTipsを順序立ててまとめていきたい

です。

はじめての動画配信

ずっと前からやりたいと思っていた動画配信ですが、この12月に初めての動画を公開しました。正直とても労力がかかる発信方法だと思うのですが、一方で映像が持つリアリティや空気感はやはり特別だなと思います。

動画配信を始める前に、マイルストーン的に設定していた目標があります。それはYouTubeのチャンネル登録者数が10人を超えることと、最初の動画の再生数を100が超えることです。

結果としては…(2023年12月31日現在)

  • チャンネル登録者数:13人

  • 視聴回数:163回

  • 総視聴時間:13.4時間

となり最初の目標は達成できました。

1人でもたくさんの人に造り手たちの生き方や考え方に触れていただきたいと思っているのですが、そうは言ってもみんながみんな会いに行けるわけではありません。

こうして造り手たちの声をお届けできると言うのは本当に可能性があるなと思いました。

課題はともかく、どう継続するかです。慣れもあるのかもですが、素材の準備から、編集、翻訳字幕の作成と相当な時間がかかってしまうので、リソースの確保が今後の課題です。

動画制作の今後の方針に関しては…

  • 私がプレゼンテーション形式で造り手やワインの紹介をする動画

  • 造り手たち本人の声と姿を届ける動画

  • 造り手たちに向けて、私たち日本の暮らしやワインがどう楽しまれているかを伝える動画

を制作していきたいと思っています。特に「造り手たち向け」の動画は、英語やフランス語での動画にする予定で、これは私自身の英語・フランス語学習を兼ねたものになる予定です(公私混同)。

カタログを定期的にお届けしたい

伝えると言う仕事の中でやりきれていない部分の1つが定期的なカタログのお届けです。

音声や動画などの新しいメディアでの発信を行っていますが、私個人としてはやはりテキストがすごく好きなので、手元に残していただき読み返していただけるようなカタログを作りたいと思っています。

ゴミの減量

伝えると言う仕事以外で取り組みたいのが「ゴミの減量」です。

プライベートでも生ゴミの減量などに取り組んでいますが、仕事で発生するゴミの減量も重要なテーマです。

廃棄される輸入木製パレット

ワイン輸入業における2大ゴミは、パレットとボトルだと思っています。

パレットとは、荷物の輸送や保管に使用される、フラットなトレイのことです。これらは商品を積み重ねたり、フォークリフトやジャッキで簡単に移動させるために設計されています。

ワインは木製パレットに載って輸入されるのですが、この木製パレットが日本国内で使用されているパレットと規格が異なるため、その多くが廃棄されています。

その数なんと4400万枚

木製パレットも、元々は生命です。すぐに廃棄するのではなく、少しでも長く活用することで、有機物を構成する炭素が大気に放出されることを遅らせることができます。

この輸入木製パレットのリユースに関して、素晴らしい取り組みをしている会社を見つけました。

PALLET LOOPさんは、パレットを分解・研磨・分類して古材のように再利用可能な資源として販売されています。

2023年は、PALLET LOOPさんへの訪問がかない、代表の方ともお話することができました。

製品として再生された木材は、素材としても味わい深いもので、この使用を促進していくことが2024年以降の目標です。

具体的には、飲食店さんなどの新規オープンや改装などで、こうした木材を使ってもらえるように周知していくことや、可能であればモデルケースになるような店舗を自分たちでオープンすることです。

色付きガラス瓶は再利用されづらい

ガラス瓶であるボトルに関しては、紫外線対策のために色付きのボトルであることがほとんどです。

この色付きのガラスは、資源化されても再利用需要が少ないために十分に有効活用されていません。

色付きガラスを粉砕して作られ素材を混色カレットと言いますが、この混色カレットは、色合いにばらつきがあります。しかし、多くの産業用の需要は、色合いが均一なカレットを求めるためこの混色カレットがあまり利用されないのです。

混色カレットから作られるエコロジーボトルと呼ばれる容器もあるので、国内のボトルを利用する事業者さんに、このエコロジーボトルをもっと利用してもらうように、私たちワインインポーターがお願いして回らないとなとも思います。

一方で、もう一つの減量のアプローチは、廃棄するまでの時間を稼ぐというものです。具体的には、飲み終えたワインボトルからランタンやランプシェードを作りたいと思っています。これは2024年に実現させる取り組みです。

2024年に造り手を日本に迎える準備

昨年目標に掲げていた2024年に造り手たちを日本に迎える準備ですが、残念ながらこの計画は全く進んでいません。

造り手たちとは、会う度にこの話をしているのですが、みんな畑仕事などで忙しそう…というのもあって、具体的なタイミングが確定しません。

また、造り手の来日は、まあまあな経費が必要なため、その原資を稼がないと…という現実的な課題もあります。

心理的安全性が担保されたワインラバーのためのコミュニティ作り

ワインラバーのためのコミュニティ作りも結局2023年中は未着手でした。個人的な経験で、コミュニティの力を感じることが多かったのですが、いざ自分で設計するとなると、険しい道のりです。

具体的に考えないといけないのが

  • 何を目的とするコミュニティなのか

  • どんなメンバーに参加してもらいたいのか

  • どんなコンテンツがあるのか

  • コミュニケーションプラットフォームは何にするか

  • ツールの固定費をまかなうためにメンバーが負担する費用はいくらが適切か

などです。これらも2024年にぼちぼち考えていきたいと思います。

自分のこと

最後に自分のことを。

振り返って思うのは、何かを達成するために必要なのは、とにかく習慣化が重要だということ。つまり自分の意思力をあまり使わずに正しい行動を積み重ねていくということです。

残念ながら私はこの習慣化が苦手で、意志力もあまり持ち合わせていません。それでも毎年少しづつ改善できているなという実感もあります。

2023年には、私の中で大発見となるコンセプトが降ってきました。
それは「リソースを無限大に近づける」です。

これまでは限られた時間をどう効率的に有効活用しようかその手法をずっと考えていました。しかしある時ふと思いついたのですが、有限のリソースを効率化するのではなく、リソースそのものを無限に近づけるようなアプローチは取れないだろうかというアイデアです。

自分でも何を言ってるのかわからない内容ですが、こうした向かっていく方向の転換のようなもので、新しいアイディアが浮かぶものだと思っています。

2024年もリソースを無限に近づけるためにどうすればいいかを考えて実践していきたいと思います。

語学(英語・フランス語)

英語に関しては、NHK WORLDのニュースとYouTubeでのドキュメンタリー視聴を続けています。これがけっこう効いているような気がして、それでいてスキマ時間や作業中にリラックスして視聴できているので継続できそうです。

あとは、近所に住む英語話者の友人ができたことも大きいです。日本人同士のコミュニケーションと違い、すぐに議論になるので否応なしにたくさん会話することになります。

フランス語も基本は、YouTubeでのドキュメンタリー視聴です。文化や生活が垣間見れるのでとても楽しんで継続できています。

一方で、会話力のためにオンラインレッスンを4ヶ月ほど受講していました。これは、価値観が共有できているわけでない生身の人間と会話するというのが、けっこうなストレスで、結局辞めてしまいました。

2024年の言語学習の方針としては…

  • ドキュメンタリー視聴の継続

  • 瞬間英作文の各国語版

に取り組みたいと思います。

ちなみに瞬間英作文は、日本語の文章を英語に訳すトレーニングを行う書籍です。

  • 日本語の文章を見て、5秒以内に英語に訳す

  • 初級編、中級編、上級編の3つのレベルに分かれている

  • 音声CD付きで、発音も学べる

この学習方法をフランス語でも応用しようという試みです。そしてどうせやるなら…と「英語・フランス語・イタリア語・スペイン語・ドイツ語」の5ヶ国語を同時に学習したらどうなるだろう…と妄想しています。

フィジカル(健康・運動)

健康面や運動習慣に関して、継続して目標に掲げているのは以下の5つです。

  • 月1回のヨガレッスン + 家でもヨガ動画

  • ボルダリングしたい

  • ずっと引き篭もって座っていると寿命が縮まるので、散歩 or ジョギング

  • 膝痛克服して山に行きたい

  • 人間ドックを受ける

2023年の結果は惨憺たるもので、

✘ ヨガ  △ ストレッチ
✘ ボルダリング
○ 散歩 ✘ ジョギング
✘ 登山
✘ 人間ドック

でした。

一時、寝る前のストレッチが習慣化していたのですが、これも途切れてしまっていて、ヨガレッスンに関しても時間が確保できずにほとんど参加できずでした。

寝る前にリラックスできる音楽を聞きながらストレッチやヨガをするが、一番継続できそうだったので、まずこれをリスタートさせます。あと、1日1回でも太陽礼拝をするを目標に。

ボルダリングも忙しくなって行けなくなってしまって残念な気持ちでいっぱいです。これも時間を固定して予定をブロックしないとです。

一方で、散歩はかなり頻繁にできました。というのも、散歩しながらポッドキャストを収録するというパターンが定着化したためです。これは2024年も継続できそう。

登山・ハイキングもおもに時間確保の問題です。私が参加している学習コミュニティ「ノンプロ研」の部活で、ハイキング部が爆誕して筑波山を登りにいけたので、このハイキング部の他者関与をうまく利用して2024年も山に行きたいと思います。

人間ドックにも行かなかったですね。費用と時間確保の問題ですが、もうよい年齢なので、いい加減に現状把握はしないとです。

読書

今年も良い本との出会いがたくさんありました。オーディオブックも含めて30冊ほど読みましたが、ベスト5は以下の書籍たちです。特に最初の3冊は、本当にオススメです。

2024年にやりたいこと

地球温暖化が1.5度を超えないためには、温室効果ガスの世界排出量を2025年までに減少に転じさせ、2030年までに現在の半分に削減し、2050年までにゼロにしなくてはならない。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「1.5℃特別報告書」からの要約

気候変動を防ぐために世界レベルでもとめられていることですが、世界や社会のことになると影響力が行使できる範囲が限定的ですが、私たちの生活というスケールで、どこまでできるか挑戦したいと思っています。

2025年までに減少させ、2030年で50%削減、2050年にネットゼロをロードマップに、家庭レベルで色々と取り組んでいきたいです。

他にもやりたいことは沢山あります。
2024年も楽しそうだな。

サポート頂いた場合は、色々気になっていた、あんなことやこんなことを実践してまたご報告させていただきます!