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総合的な探究の時間を創る(5)

3.「SDGs探究学習」

おはようございます!
毎週日曜日更新、2週間ぶり「総合的な探究の時間を創る」第5回目となりました
毎週、ご高覧いただきましてありがとうございます。とても励みになります!   

「SDGs 探究学習」プレゼンテーション中間発表、ポスターセッション、振返りと佳境に入っていく3学期の取り組みについて紹介します!

令和元年11月20日・21日の「SDGs 探究学習」を受けて、発表ポスターについては、A0版とし、以下のように生徒たちに説明しました

ポスターセッション・ポスターひな型
ポスターセッション・ポスターひな型と前時までのワークシートの相関

令和2年1月16日(木)「SDGs探究学習」中間発表会

中間発表会では、2月3日(月)午後の成果発表会(ポスターセッション)に向けて、実際に探究した内容をプレゼンテーションし、クラスメートや先生方の質問や意見を参考にすることで更なるブラッシュアップに繋げていこうとしました。エビデンスの補強やプレゼンテーションの工夫を通じて、探究の質 が更に深められられました

令和2年1月16日(木)「SDGs探究学習」中間発表会
1月23日(木)6限 「SDGs探究学習」ワークシート
1月23日(木)6限 「SDGs探究学習」ワークシート
1月23日(木)6限 「SDGs探究学習」ワークシート


令和2年1月27日(月)7限目 「SDGs 探究学習」 成果発表会に向けて!

2月3日(月)午後の成果発表会(ポスターセッション)に向けて、内容のブラッシュアップ、ポスター作成に取組みました

1月27日(月)7限目 「SDGs 探究学習」 成果発表会に向けて!

令和2年2月3日(月)「SDGs 探究学習」 成果発表会(ポスターセッション)

ヒガモの力(自分たちの活動)を発揮しようと、生徒たちは仲間(他者)と協働しながら、主体的・対話的で 深い学びの実現に向かっていきました

生徒たちの探究テーマ一覧です

本校 国立教育政策研究所 教育課程研究指定校事業「学びに向かう探究学習」アドバイザーの 関西学院大学 高等教育推進センター 准教授(当時)
時任 隼平 先生からは、
(1)探究活動の中で、「ヒガモ×地域」の要素を取り入れ、実際に地域に連絡をとる生徒がいること(探究で重要な社会との接続を意識している点) (2)大規模発表を体育館で実施するなど、教職員による新しい事へのチャレンジがあること(生徒 のみならず、教師の主体性発揮)
(3)限られた予算・人員の中で、ルーブリックを作るなどして詳細な形成的評価を心掛けていること(丁寧に教育しようとする姿勢と労力)
(4)学年団の先生方が中心になって継続的に指導されてきたことが垣間見れる素晴らしい発表だ った
と、評価していただきました

自分たちが関心をもったSDGsのテーマに実際に取組んでる企業や団体について調べ、取組んでいる団体 ✖ ヒガモ生で何ができるかを考え、アイデアを出し合いました。参考としたSDGsに取組む地方公共団体・企業・団体等に、電話やメールで話を伺い、自分たちでたてたアクションプランについての意見や助言をいただくことで、内容をブラッシュアップしていったのです

2月3日(月)「SDGs 探究学習」 成果発表会(ポスターセッション)
2月3日(月)「SDGs 探究学習」 成果発表会(ポスターセッション)
2月3日(月)  SDGs探究学習発表会 体育館配置図

初めてのポスターセッションにもかかわらず、短い期間で自分たちの主張を分かりやすくまとめたポスターを作成したうえに、みんなしっかりと聴衆の顔を見てプレゼンできていました
ご来校いただいた先生方からも高い評価をしていただきました

生徒たちの成長を目の当たりにした感動的な一日でした!

実は、体育館でポスターセッションをすることには、多くの先生方が反対でした
各教室でのプレゼンテーションについては実績がありますが、いきなり体育館で初体験のポスターセッションをするのは生徒が可哀そう、と頑張ってきた生徒たちのことが心配で心配でたまらないというのが先生方の中心的な思いでした

が、大阪府立豊中高等学校 教頭 時代に、私は、大阪サイエンスデイで、大阪府立天王寺高等学校の体育館で実施されたポスターセッションの熱気・臨場感・生徒たちの高揚感・いきいきとプレゼンする生徒たち・共感する先生方を忘れられず、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校に代表される生徒たちのみならず、大阪府立高校のいわゆるボリュームゾーンのど真ん中にあり、多様な進路を保障してきた公立の普通科設置校である「ヒガモ生」にもできる!是非、あの臨場感・高揚感を味合わせてやりたい、という強い思いで『是非、やりましょう!』と押し切りました

当初、心配していて、是非、やりましょう、という校長の言葉に頭を抱えていた学年主任の先生を始めとする担任団の先生方も、やり切った感と、生徒たちの変容を目の当たりにした感動に包まれていました

今まで、全国のSSH指定校、SGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校(当時、豊中高校はSSH・SGH指定校でした)の成果発表会を幾多経験した私の眼から見ても、ノー読み原、ジェスチャー・質疑応答とかなりレベルが高かった
発表内容は、先輩たちの発表を経験していない(研究の継続がない)生徒たちにとってまだまだこれからですが、「探究学習」の始まりとしては、生徒たちの頑張りと先生方の支援は称賛にあたります

生徒作品のうち、当日のポスター採点シートで評価の高かった作品を一部紹介します!

インクレディブル・エディブル
いつでもきれいな街に!
ごみからはじまる新時代へ ごみが偉大になれるかも?

「SDGs探究学習」成果発表会(ポスターセッション)の「振り返り」は、「ポスター採点シート」による生徒間相互評価、教員評価、「東百舌鳥 Style マインドセットに関するアンケート」をツールに実施しました

東百舌鳥 Style マインドセットに関するアンケート

本来なら、生徒個人ワークとして、論文やジャーナルを課し、今後探究をどう進めていくか、次に何を調べどんな提案をしたいのか、グループでどのような役割を果たしそこからの学び気付きは何だったのか、等、さらに探究を深めていくような「振り返り」をしなくてはならない(=「思考・判断・表現」評価と「主体的に学習に取り組む態度」評価の補足)のですが、そこまではやり切れませんでした

学校現場の困り感満載の3年生の「総合的な探究の時間」に継続してもよいでしょう
さらに探究を深めていく生徒たちは、主体性入試にChallengeして欲しいものです

次回は、国研教育課程研究指定校事業「学びに向かう探究学習」全体の総括と教員集団にそれを可能とした教員研修にについても紹介していきます

「総合的な探究の時間」の取り扱いにお困りの現場の先生方の何らかの手助けになれば幸甚です

何かのきっかけで、現場の生徒たちや先生方が幸せになっていくような議論が拡がればと願います

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします


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