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近くて遠い場所

昨年は念願の海外ライドツアーでバタバタしてた年末年始、今年は実家でのんびり過ごす。いつものように御節をつまみながら飲んで、食べて、飲んでの繰り返しで満腹感が無くならない。いつもこのダラダラした時間がつまらないと嘆いている嫁の提案で、近所の山へ気分転換と満腹感を解消する為にハイキングへ。

 向かった先は実家に帰る前に嫁が調べて、実家から車で数十分の田立の滝。近所で昔から場所と名前は知ってますが、いつも登山道が崩れて通行止めのイメージしかなく行ったことが無い場所。冬季は滝が凍るらしく見応えありとのこと。しかし、今年は暖冬であまり期待できないが、雪が少ない登山道は安全に登れそう。

 目指す場所はあの岩の上、不動岩展望台。七つの滝を巡りながら片道4km、標高1350mまで登ります。実家からも見ることができるあの岩が不動岩だと今回初めて知りました!

登り始めは比較的緩やかで整備された登山道。日向が少なくこの時期としては暖かい方ですが結構冷えます。長い間通行止めだったことが納得できる朽ち果てた吊橋やデッキが秘境感を表す。

最初の滝は、滝口から水が途中で岩にぶつかり捻れて滝壺におちる螺旋滝。滝壺の周りは水紫吹で氷柱が凄く氷の世界。

暖冬でも見応えあり。

さらに登ること20分、高さ40mの田立の滝の主瀑である天河滝。切り立った花崗岩の天辺から大滝川本流に崩れるよう落ちる様は圧巻。冬季はアイスクライミングが出来るくらい凍っており、滝壺はデッカイかき氷。こんなに凄い滝だとは思っても見なかった。

ここからは登山道が河岸にあり凍結注意の階段を登って行く。誰がここに道を作ろうと考えたのか…凄いの一言。そして不動の滝。

暖冬で無ければ一面が氷なんでしょうね。吊橋もツルツルです。不動の滝を登るとそうめん滝や小さな淵が続き、残雪の登山道を歩く。

河岸を離れ少し登ると避難小屋がある林道に出ました。この避難小屋は薪ストーブに畳の寝床で高規格の宿並。誰がバイクパッキングで使った形跡があり、シュラフとマットとボトルの忘れ物。

登りはキツそうですが、これなら自転車でも来てみたい。ここが本日の折り返し地点。少しコーヒーブレイクをして下山。

少し林道を歩き手彫りのトンネルを通り不動岩展望台側から降りるルート。これが人の手で掘ったのか?凄いなぁ昔の人。

そして本日の目的地の不動岩展望台。恵那山から中津川、高峰山、そして自分が育った街が一望できます。滝を含め近くにこんな場所があったことに驚きです。

住んでる時は、近いからとか言ってなかなか脚を運ばない事が多いですが、離れて見ないとなかなかわからないことかも知れませんね。

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