炎上商法はマーケティングに対する侮辱

ちょっと攻撃的なタイトルですが、これは僕が感じる本音です。
そして先に書きますが、
僕はレぺゼン地球のファンでもなければアンチでもありません。
それを踏まえても、今回の件、胸糞が悪すぎました。

そもそも炎上が炎上”商法”として、
一つの商いの方法として捉えられていることがどうなんだと思っています。

-----------------------

数日前、ネットの記事で人気youtuberのㇾぺゼン地球のDJ社長がセクハラやパワハラをしているという記事を見た。

特にファンという事ではないけれど、
有名だったし、この夏にライブをするという事は知っていたので、
あー、やらかしたな。と思っていた。

しかし、今日の朝Twitterを見ていた時、
それ以上の衝撃を受けた。

炎上商法

前にも一度炎上商法について、noteを書いたことがあるが、
今回改めて炎上商法に対しての批判感が強まった。

まず、なぜ炎上商法が行われるのか自分なりの解釈です。

①人に注目されやすい
悲しいことに人はマイナスの話題に対して興味を持ちやすい生き物だと思っています。
そうすることで、普段知らない人に対しても知る機会を作ることができ、話題に上がりやすいという点があると思います。

②ファンを味方にすることができる
炎上をすると、擁護派と批判派の二つに分かれると思います。
一般的な感覚では批判されるようなことでも、ファンは擁護をしたくなるものです。何があっても自分が好きな人は守りたいという感覚と似ていると思います。

すごく簡単に書くと、この2つが炎上商法をする理由だと思っています。

さて、改めてこれについて考えると、
じゃあ何でこの2つのメリットは生まれるんですかね。

人に注目されるという事はそれだけ、興味や関心を持っている人が多いと言事だと思っています。
今回の注目の発端はDJ社長の「セクハラ」「パワハラ」です。

いま、これだけ働き方改革を推奨している世の中で、
これからの社会を作っていく若い世代に人気の人達が
これを火種にして炎上をするなんて論外だと。
僕はそう感じました。

セクハラやパワハラで苦しんでいる人たちは世の中にたくさんいると思っています。
声を挙げたくても挙げられない人たちがたくさんいると思っています。
それなのに、これ。

そういう人たちの味方になるべきはずの人達が、
それをネタに自分たちの注目を取りに行くなんてありえない。
また、これを擁護するなんてありえないと思っています。

偏見かもしれませんが、
炎上商法を認定している人、擁護する人、
これらの人は無意識に炎上のきっかけになることをしている可能性が高いと思っています。


そして、タイトルにも書いた、
「マーケテイングに対する侮辱」という言葉。

僕はマーケティングの仕事は、
世の中を幸せにする仕事だと思っています。

企業が作ったモノ・サービスを、
本当に必要としている人に届けるために
調査をしたり、データを活用したり、企画を考えたりしています。

どうやったら多くの人に届くのか、
どうやったらたくさんの人をそれで幸せにすることができるのか、
そこが根本にあります。

その中に「誰かが傷つくかも」という要素は一切排除しています。
少しでもその可能性があるなら、やろうとしているプロモーションはその時点で失敗です。考え直しです。

だから僕は炎上商法が大嫌いです。
そして、マーケティングをやっている人たちを侮辱している行為だと思っています。

誰かが傷つく・不快になるかもしれない、その代償として得られるメリットに、何の価値もありはしない。

ただ、批判がしたいわけではなくて、
ちゃんと考え直して欲しい。

何を優先して、何を大事にするべきなのか。

もし、炎上商法が多くの人に受け入れられる世の中なのであれば、
僕は広告の仕事を続けられない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?