頑張るお前は最高だ。

今日は久しぶりに格闘技の試合をやっている友達の試合を見てきました。

結果から言うと、KO負けでした。
それも顔面にもろ入って、気絶みたいな感じで。

そんな様子も含めて、少し感じたことをまとめておきたいなと思います。

~高校時代の思い出~

この友達は高校の時の部活のキャプテンです。
先輩の代からレギュラーだったのは僕とこの友達だけで
よく一緒に自主練をしたり、チームをどうしていくかという事を話したりしていました。

自分たちの代になり、順当にこの友達がキャプテン、私は副キャプテンという立場でチームを引っ張っていました。

キャプテンとして正義感や責任感が強く、コーチや監督に言われたことを信じてまっすぐ引っ張るのに対し、
私はたとえコーチや監督であろうが、違うと思ったことははっきり言うタイプ(ただのわがまま)だったので、
良く衝突をすることも増えました。

ただ、衝突をしたから仲が悪くなったということではありません。
おそらく、お互い実力は認めていたし、
チームで勝ちたいという想いは一緒だったと思います。

ただ、少しだけ若かった。
なんなら、全然僕がわがままだった、ただそれだけの事だったと思います。


~少し前の話~

3月、4月と部活の仲間の結婚式があり、部活仲間が集まるタイミングがありました。
その前にも少しあったりはしていましたが、年に1、2回会う程度でした。
その時話した会話です。

「今ならお前のあの時の気持ちが分かるわ~」と、
そういいました。

簡単に何があったのかというと、所属しているジムの方針となかなか自分の考えが合わず、ジムを変えようかと悩んでいる。
そんな話でした。

「お前がそんなこと言うなんて珍しいな」
僕はそう返しました。
今まで、上の言っている人のことを信じてやってきた彼が、
そんなことを言うから驚きました。

高校時代では正反対だった考え方に対して、
彼が今ならわかるとそう言いました。
僕も、今なら彼の気持ちが分かります。

誰よりもまじめで、誰よりも責任感が強くて、誰よりも礼儀正しくて、
そして、誰よりも勝ちたいと思っている。
そんな奴がキャプテンをやったら、それはそうなるよな、と。

そこから色々と話をして、
実際に格闘技で食っていけるのか、彼女とどうなんだ、トレーニングってどのくらいするんだ、とか。

話す会話の内容で、僕らは少しだけ大人になったことを実感しました。

今まで仕事が忙しく、社会人になってから試合を見に行けていなかったので、
「次やる時は必ず行く」そう約束をしました。


~そして、今日~

その約束通り、今日、試合を見に行ってきました。
別の人の試合が終わるたびに彼の試合が近づいてきます。

そして、ついに一つ前の試合が終わりました。

「なんか、緊張するな」と、
一緒に見に行っていた部活の友達と会話をしながら登場を待ちます。

試合が始まると、ただただ手汗を感じる拳を握って見ることしかできませんでした。

相手のパンチやキックが当たるたびに手汗をかき、
彼のパンチやキックが当たるたびに拳を握る、
それしかできませんでした。

そして、試合の決着。
相手の膝が顔面にもろに入り、一発KO。
そのまま倒れこみ、タンカで運ばれる姿を見ました。


~何を感じたのか~

今回、高校時代や少し前の話を書いたのは、
彼がどんな人なのかというのを少しでも伝わってほしかったからです。
そして、それらを通じて、今日の試合を見て、
僕が感じたことが少しでも伝わってほしかったからです。

僕が彼の試合を見てできることは、
感じたことをちゃんと活かして生きること。
彼が試合で見せてくれた姿をちゃんと残しておくこと、
そう感じました。

僕が今日感じたことは、
「僕は仕事に対してどれだけ真剣に向き合えているのだろう」
という事です。

一言でいうと、「死ぬ気で働いているのか?」という事。

彼は格闘技で戦う事が仕事であり、そして目指す夢をかなえる手段です。
彼が倒れる姿を見て、
大げさかもしれないですが一歩間違ったら「死ぬ」かもしれないところで
戦っているんだと、強く感じました。

それに対して、私はどうなんだろう。

例えば、提案書で誤字脱字があっても、死にません。
案件の受注ができなくても、死にません。

当然、やっていることが違うので、
それに対するリスクも違います。

でも、お互い夢を追いかけて向き合う中で、
どれだけの覚悟を持って臨んでいるのだろうと。

お金に関しても同じです。
正直、格闘技だけで食べていくのはきついと言っていました。

おそらく、彼に比べたら私は稼いでいる方でしょう。
でも、それを取らずしてでも、
格闘技という世界の中で戦う事を選んだ覚悟は、
どれだけ強いものなんだろう。

起業をしたいと思っているけど、
現実的な稼ぎなどを考え、踏み出せない私と比べて
どれだけ強い覚悟なんだろう、そう感じました。

夢を追いかける覚悟、
仕事に取り組む覚悟、
その覚悟を今日の試合を通じて見つめなおすこととなりました。

今回、この試合をみてこんなことを感じました。

場所や環境は違えど、
昔の仲間がこういう形で戦っているところを目の当たりにして
僕はとてつもなく大きく大事な気付きを得られました。


~友達へ~

LINEをすればいい話ですが、
正直なんて声を掛けていいのかわからない。

「お疲れ」
きっとそれしか言えないと思うから、
ちょっとここに書かせてくれ。

ーーーーーー

お疲れ。
負けてしまったのは残念だと思うけど、
頑張っている姿を見れて心が震えた。
俺ももう少しいろいろ頑張ってみたいと感じた。

「来てもらったのに負けてごめん」
きっと、責任感の強いお前はこう思っていることでしょう。

でも、そんなこと気にしなくていいと思うんだ。
俺たちは好きで見たくて、好きで応援しに行ってる。

だからお前はお前のために戦えばいいと思う。
その姿を見て、また頑張ろうという気持ちを勝手にもらうから。

「見に来いよ!」
そう誘ってくれてありがとう。

次は、勝って喜んでる姿を見にいくな。


追記:2024年2月24日
1R30秒くらいでKO勝ち。
チャンピオンベルトを巻く。

最高におめでとう。

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