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頭のなかにある思考のエッセイ

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自分のなかにもやもやと浮かぶものの輪郭をとらえたくて綴る、文章の置き場所。主に自分のための言葉たち。
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2023年4月の記事一覧

「変わりたい」と決意すると、出逢う壁

新しい道へ進もうとするとき、それが大きな決断であればあるほど、「引き留め」の力が強くなる。 生き物にとって「変化」は危うさそのものだから、その先に何があるかに関係なく、変化自体を「やめた方がいい」と感じるのだと思う。 だからほとんどの場合、自分の中でも「そんなのやめた方がいいんじゃない」という声があって、「いやでもこのままじゃ嫌なんだ」と恐る恐る決断して、新しい道へ進もうと決める。 そこで次にやってくる試練が、周囲の人からの「やめた方がいいんじゃない」の声だ。 「そん

北風と太陽と、「楽しい」の伝染。

「話が長くなって、すみません」 店員さんがパッと顔を上げ、心配そうにこちらを見る。 ここは近所に新しくできたインドカレー屋さん。ウッドデッキのテラス、ハッキリとした白い壁、おしゃれなカフェのような店内。いわゆる「インドカレー屋さん」ではなく、アーユルヴェーダのエッセンスを取り入れた、優雅な雰囲気のお店だ。 それで、ちょっとしたアーユルヴェーダの知識と、それぞれのカレーの内容を、優しい物腰の男性店員さんが熱心に説明してくれる中で、その人はふと顔を上げ、話が長くなったことを

「頑張ればできること」との距離感

なるべく楽しいことばっかり、していたい。 苦しい無理はしたくないし、必要ない我慢もしたくない。そんな気ままな日々を生きるべく、責任と引き換えに自由を得た。 ただ、それから今に至るまで、何度も「頑張ればできること」との距離感について悩んできた。 頑張ればできること。やりたくないけど、一応できること。あまり気が進まず、楽しそうだと思えないこと。そんな「頑張ればできること」を、どこまでやるか。 一切やらない、という選択もできる。 例え誰かにお願いされても、「それはやらない

心の調子がよい時の、わたしの共通点。

上手くいってる時のわたしには、共通点がある。 それは「遠くを見ながら、目の前に集中できている」こと。 これができていると、心の調子がよい。 逆にこのバランスが崩れると、途端にへにょへにょになってしまう。 「遠くを見ながら、目の前に集中できている」 という共通点の前半部分。大前提として、遠くを見ていること。 目の前の損得ではなく、自分の進みたい方向に顔を向けていること。歩くときだって、自転車だって、スノーボードだってなんだって、下を向きながらでは上手く進めない。遠く