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頭のなかにある思考のエッセイ

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自分のなかにもやもやと浮かぶものの輪郭をとらえたくて綴る、文章の置き場所。主に自分のための言葉たち。
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2023年12月の記事一覧

ほんのちょっとだけの、背伸びで。

「無理なく楽しく」がモットーなので、負荷がかかりすぎる挑戦は、ほとんどせずに生きている。 と、言っておきながら、たぶん今から書くことを読むと「いやめちゃくちゃ挑戦してるじゃん」と思われるような気がするのだけど、もしよかったら最後まで読んでみてもらえたら嬉しい。 * 実はここ2カ月ほど、初めて "資金調達" というものに奮闘していた。 5年間運営してきた「じぶんジカン」は、これまでずっと、ちいさくちいさく、自分一人の手の届く範囲で、手持ちの資金だけで運営してきたのだけど

自由な人生と、不安定な心

わりかし自由な人生を生きていると思う。 好きなことを、好きなときにして、それが生業になって。 どこかへ通勤する必要もなく、両親は元気なので介護の必要もなく、夫婦だけなので好きな場所で暮らしていける。 でも、このふわふわ漂える人生は自由な一方で、"どこにも根を下ろしていない不安定さ" も孕んでいる。 今年わたしは、「今世では子どもを持たない」と決めた。実際は「持つのを諦めた」とも言える。29歳の頃に一度妊娠しているのだけど、あれから5年のあいだ「やっぱり子どもがいる人生

新しい目的地に旗を立てる

「自分で仕事をつくりたい」というのが、この10年間のわたしの願いだった。 会社員もフリーランスもやってみたけれど、どうにもしっくりこない。その理由を考えて行き着いたのが「最初から最後まで自分で責任を持って、納得できる仕事だけやりたい」だった。 そんなわがままな働き方を叶えられるのが、「自分で仕事をつくること」のメリットだ。ただ、誰に頼まれるわけでもなく始める仕事は、なかなか生業として芽を出すのが難しいし、ちいさな芽が出てたとしても、ちゃんと育てるのにはたくさんの壁がある。

「信じる」を真ん中に置いたら、失敗ばかりの一年だったけれど。

「他人なんて、みんな敵だ」と思ってた。 物心ついた頃から、「きっと敵だ」と警戒しながら人間関係を始めてきた。どうせ自分は嫌われる。傷つけられる。蔑ろにされてしまう。 だったら最初から心の予防線をバチバチに張り巡らせておこう。相手を「敵だ」と思っておけば、不用意に傷つくこともない。 そんなふうにして、自分の心を守ってきた。 * しかし、いろんなことが上手くいかなくなり、そして気づく。 「ひょっとして、心の防御が固すぎるから…?」 そこから少しずつ、防御を解いてみた