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頭のなかにある思考のエッセイ

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自分のなかにもやもやと浮かぶものの輪郭をとらえたくて綴る、文章の置き場所。主に自分のための言葉たち。
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2024年1月の記事一覧

大人になってからの「友達」のはなし

ここ数週間は、人と会う機会が多かった。 会いたい人に会いに行ったり、遊びに来てくれる人がいたり、オンラインでしゃべったり。普段あまり人と関わるタイプではないわたしにとっては、珍しいことだ。 もともと友達が多い方ではなかった。親しい人が数人いれば十分。幼少期からずっとそんな感じだったけど、23歳でいったん人生をリセットした時にLINEも含めあらゆるSNSを消してしまったので、20代中頃は特に人間関係が乏しく、端的に言えば友達は0人だった。 そもそも「友達」の定義が、ずいぶ

ガラリと暮らしを変える年

引っ越しが決まった。 人生で13回目の引っ越し。34歳という年齢から計算すると、2〜3年置きに住まいを変えていることになる。きっと前世は遊牧民で、その名残なのかもしれない。 次の住処は、静岡県伊東市。 35歳は人生のターニングポイントだと勝手に思っていたので、ついにその幕が開く。 いま暮らしている神奈川県の辻堂は、これまでで一番気に入っている街。どうしてもこの街に住みたいと思い、3年前に越してきた。だから正直、ここを離れることにだいぶ寂しさがある。 海街のゆるい雰囲

「とりあえずやってみる精神」をインストール

「とりあえずやってみる」をとても大事にしているのだけど、そうやって意識しているということは、もともとの自分は「とりあえずやってみる」ができない人間だということでもある。 10年前のわたしは、めちゃくちゃ保守的で、腰が重くて、失敗を恐れて挑戦ができない若者だった。 友達の「あんなのあり得ないよね〜」を間に受け、親の顔色を伺い、なんとかして道を外れないよう、"ふつう" を装うことに必死。 そんな自分が嫌いで人生をリセットし、新しい自分を構築しようと思ったときに、まっさらな自

「ちゃんとしなきゃ」を、もう少し手放して。

「ちゃんとしなきゃ」の気持ちがずっと強い。生まれつきの性格なのか、長女だからなのか、いろんな要因の複合なのか。 「ちゃんとしなきゃ」とは、例えば、上手く進めるために自分ができることは全部やっておきたいとか。想定できるリスクは事前に回避しておきたいとか。大切な人たちをガッカリさせたくないとか、後悔したくないとか。そんな思考のこと。 とはいえ、わたしはこの「完璧主義」に助けられて生きている。人生の端々で「ちゃんとしたいと思うわたしだからできたこと」がたくさんある。だから、完璧