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クソババアで悪かったな

息子の行くスイミングの時間帯は、結構 大人しめの子が多い気がする。
で、次の時間帯は ヤンチャ系が多い。
と言うのも 着替えて待ってる場所で 取っ組み合いのケンカとか
おっ始める子が居るんよ。
相手の子は 毎回 違うけど ふっかける子は いつも同じ。
で、結構 周りの子が嫌がって逃げるんやけど 誰か捕まって
最初は ちょっかい出されてるのに付き合ってやるけど そのうち
スイッチ入って 結構 殴ったり蹴ったりが始まる。

親たちは 見て見ぬふりを決め込んでて 誰も注意しないから
どっちかが泣いてしまったりする。
親だって 周囲の子供だって 嫌な気分になるんだろうと思うんだけどさ。

今回は 流石に ちょっかい出された方が 体が小さくて 絶対不利だった。
これは まずいな、と思った次の瞬間に 思い切りキックが腹に入って
小さい子が動けなくなった。流石に これはマズいだろう、と思ったけど
それでもパンチとか止めない子に「あかんて。やめときぃ。」と
声を掛けながら 倒れた子供のそばに行ったら
「うるせぇ、クソババア!」と言いおった。自分でも大人気ないと思ったが
「おぅ、クソババアだがな、それは面と向かって言って良い言葉じゃないぞ。
 親、連れてこい」と言ってしまった。
すると親じゃなくて 先生 連れてきた。で、先生に説明するのは 当の子供に
任せてみた。大人が説明したんじゃ、分が悪いと思って。
そしたら先生は「内容は分かりました。それで 誰が悪いか分からないの?」
と聞いてくれた。
「だって このババアが止めるんだもん。」
「ババアって言葉も 悪いと思いませんか?
 君は クソガキって呼ばれたいですか?」
「呼ばれたく 無いです。」
「まずは その言葉を言ってしまったら 謝らなくてはダメじゃないですか?」
「 !確かに、そうです。ごめんなさい。」
「そうですね、謝れました。Yさん、すみませんでした。
 もう一つ、間違っていることがありますね。ここは これからスイミングの
 ために集まる場所ですね。取っ組み合いをしても 良いのですか?
 怪我をしてスイミングが出来なかったら、あなたもお友達も辛いと
 思いませんか?」
「そうだけど。でも。だって。楽しいんだよ。取っ組み合いするの、殴るの、
 楽しいんだよ。蹴ったり殴ったり、楽しいんだよ。」
「そうなの?じゃぁ、キックボクシングの方が好きなのかな?
 もし、そうだとしてもね、ここでは やってはいけません。
 5年生だよね? やって良い事と いけない事の区別は つけなくちゃ
 いけないんじゃないかな?それに 相手は3年生だよ。体の大きさも違う
 友達を本気で蹴ったら 外から見えなくても 内臓に怪我をしてしまうかも
 知れないでしょう? それは大変だと思うよ? 違う?」と言った。
5年生の男の子は 黙って うなだれていた。
ちゃんと反省なんて しよらんけどな、しおらしくする事も学ばんとアカンから
黙って見てた。

先生から「親御さんにもお伝えします。すみませんでした。」と言われたので
「クソババアと言われた事は 謝ったので許します。けど、ここで 今度もまた
喧嘩をおっ始めたら 先生を呼びに行きますので。」と伝えて帰ってきた。

先日の電車内の高校生が暴行を受けた話をニュースで見て 暴行した人は
こうやって子供の頃に「それは間違ってるんじゃ無いの?」って言ってくれる
大人に出会わなかったのかな、と思った。

世の中には 他人を殴ったり蹴ったりして楽しい人が 一定数存在するのは
事実だと思うし、そういう人と関わり合いにならないで済むなら
絶対に関わりたくない、と思う。
けれど 運悪くその場に居合わせてしまったら 笑ってみてる人たちも同罪。
殴られたくは無いけれど 必死に止める努力はしたい。
居合わせたお友達は 懸命に止めてたし 車掌さんも止めてた。
居合わせた人が動画に撮ってたから あれは正当防衛なんかじゃないと
冷静な目で見られる。
だから あとは司法の判断、なのだろうけれど。

関わるな、と言うのは簡単だけれど それは「やれば殴れるぞ」ってくらい
強い人のいう言葉。
一方的に暴力を振るう人に抗うのは 本当に 勇気の必要なこと。
そう言うことを許してしまう 見て見ぬふりをする世の中だから
暴行事件が無くならないんだよ、違うか?
相手を頭がおかしい、なんて言うけれど 頭のおかしい人が行動を起こしたら
それはもう 誰にも止められないほどの状態になるんだと思うけど、違うか?
それで 巻き込まれた人や その巻き込まれた人の家族は ずっと悲しい思いをするんちゃうやろか。

間違ってることは間違ってるて、言えない社会は 破滅へ向かってる。
殴られても大丈夫では無い人間だけど これからもクソババア上等で
クソガキには関わっていこうと思いました。 


サポートありがとうございます。自分の時間をゆっくり作り出すために、遠慮なく使わせて頂きます🙇‍♀️。