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思いは、生き続ける

人は、二度 死ぬって 聞きました。
子供の頃は、どんな意味か わかりませんでした。
「一度目は お葬式して 体が この世から消えてしまう」
「二度目は、その人のことを 覚えてる人が この世から消えてしまう」

最近、立て続けに ご近所の方が亡くなりました。
病気療養中だった方や、ご高齢の方、亡くなった理由は 様々でしたが
9歳の息子には、人が亡くなるって事が まだ 分かりません。
会えなくなっちゃうって どういうこと なんだろう?
…いや、君の場合は、生きてる人も 思い出せないこと、あるからねぇ。

もう、私を可愛がってくれた 祖父母の声も 思い出せない。
ずっと前に 夢で 会えたきりで。
笑顔は 思い出せるのになぁ。名前を呼ばれる声とか、笑い声とか
そういうの、忘れちゃったなぁ。

そう 思ったら、夢に出てきてくれました。
「忘れて良いんじゃないか。生きてる人を優先しなきゃ。生き仏、だよ」
おじいちゃんの声、思い出しました。
「私らは、忘れてないから。心配せんでも」
おばあちゃんの声、少し若くなってる 気がするよ。
「あはは〜。そりゃ、良いわ」 久しぶりに 大笑いしました。
大丈夫だった。 じいちゃんの声もばあちゃんの声も 忘れてなかったわ、
わたし。

両親も、80代になりました。思ったより早かったような…どんなだろ?
段々、お迎えの時期が近いのを 肌で感じるようになってきました。
息子にとって 大好きな祖父母。毎日を丁寧に暮らしながら たくさんの
思い出を作っていかなくちゃ。大した思い出じゃなくても 一緒に過ごす
何気ない時間は、振り返れば 宝もの なんだよなぁ。

祖父母の言ってた話を 最近は よく思い出します。
地元の 大きなお宮のお祭りで、雨が降ったら 幸い。
降らなかったら、その年は、疫病か 大火が起こる。
19年のお祭りで、2日間、雨が一滴も降らなかった。
大火を心配してた神主さんが 「まさか、疫病とは…」と言ってました。
そうですよねぇ、このご時世に 疫病って…。それも 世界規模の。
「人の世の 傲慢さに お怒りになってるのかも」
毎日のご祈祷の声が 朝の通学路に 響きます。
今年は、降ってくれました。お祭りは 盛大に出来ず、ご祈祷とお祓いと
稚児さんの舞やお供えしか、出来なかったと伺いましたが。
それでも、お祭りとして 人々は なるべく個別に お参りしてました。

人は、実際に 立ち向かえる知識や技術を持ってる人以外は、
心から祈るしかない こともある。
豪雨災害も、そうです。実際に そこへ行ける人ばかりでは、ないから。
その場所にいる人たちが頑張るしかない、時もある。
どうか、ご無事で。どうか、これ以上 災害が起こりませんように。
遠く離れたところでは、祈るしか 出来ませんが。
自分たちも「明日は 我が身」 自分の日頃の行いを 反省しながら
祈り続けます。

サポートありがとうございます。自分の時間をゆっくり作り出すために、遠慮なく使わせて頂きます🙇‍♀️。