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日本のファクトチェックはガラパゴス化すなわち「ガラファ」

今朝、久しぶりに虎ノ門ニュースを視聴しています。冒頭で同番組が特定非営利活動法人ファクトチェック・イニシアティブ、特定非営利活動法人インファクトから指摘を受けたことに関して出演者の武田邦彦氏からこんな報告がありました。武田氏に中部大学経営情報学部の酒井吉廣教授からアメリカにおける「ファクトチェック」の定義等の意見が寄せられ内容が発表されました。酒井教授は3項目に整理してファクトチェックについて解説しています。とても興味深い内容なのでご紹介します。

話はアメリカにおけるファクトチェックの概念、としてこのような条件があるそうです。

①民間団体でどこかの推薦や承認を得ないでファクトチェックする例を知らない。私の理解(酒井教授)はAIですでに検証された論文や過去の発表を照らし合わせて人間の目でもう一度見る。
②個別の人間、案件を取り上げることはない。恣意性が働く、うそをなくす目的だから個別のことは個人批判になる。(母集団をすべて調査対象とする)悉皆調査、全数調査を行う。個別にならないため。チェックをするのは複数。意見を異にするチェッカーを含めないといけない。
③保守がリベラルをチェックして、リベラルが保守をチェックをする。双方それを知っていることが暗黙の了解である。意見の違い人と同時にやる。

日本のファクトチェックの概念とはかなり異なります。こんな分野もガラパゴス化。ガラケーならぬガラファです。

①ファクトチェック・イニシアティブ、インファクトはNPO法人だから専門機関から推薦、承認されたわけではありません。メディア関係のお仲間うちで設立したにすぎない。しかも団体の委員がどういう能力や見識を持っているのか不明です。

②個別の案件→取り上げまくり! 恣意性→ありまくり。悉皆調査→提示されていない。

チェックをするのは複数。この点について例えばファクトチェック・イニシアティブを見ると

・原則として、1本の記事ごとに持ち回りで3名の委員が担当し、担当の3名全員がガイドライン適合と判断した場合に限り、FIJサイトに掲載します。
・担当外の委員、事務局も、担当の委員への意見表明等はできるものとします。
・委員が自ら直接関与した記事・案件については担当を外れるものとします。

ただこのメンバーを見るに「いかにも」な名前が並び

激論をしているとかそういうイメージは到底わきません。

しかもインファクトの団体概要を見ると立岩陽一郎氏が理事長を務めています。意見が異なるチェッカーが必要と言いますが、同じ人物が両団体に関わっているのは信頼性、中立性としていかがなものでしょうか。

③保守がリベラルをチェックして、リベラルが保守をチェックをする→リベラルから保守への一方通行なんですけど。

私は両団体とも満ち足りた左派の面々のサークル活動にしか見えないです。これがもし違うと言うならば例えば

ストロング系チューハイの危険性を報じたBuzzFeedさん、ストロングゼロの記事広告を掲載

こういう現象についても得意のファクトチェックで検証してみてはどうでしょうか。あ、ダメだ。個別の案件は取り上げないんでしたよね。

結論

ただのジャーナリストごっこ。

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