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テレビ朝日は社内ガバナンスがグダグダかもしれない!

玉川さんが解説する必然性があるの?


テレビ朝日が誇る社員コメンテーター、玉川徹氏が謹慎明けの19日、「羽鳥慎一モーニングショー」の冒頭で例の電通発言について謝罪しました。

おはようございます。今回の、私の事実誤認のコメントにより、ご迷惑をお掛けした電通および菅前総理大臣に対し、改めてお詫び申し上げます。このような事実に基づかない発言をテレビでしてしまったという、それは、私の慢心と驕りがあったからだと反省致しました。申し訳ございませんでした。

謹慎の10日間、私は事実確認の大切さ、テレビで発言することの責任の重さを考え続けました。そして、事実確認こそが報道の根幹である、その原点に立ち返るべきだと考えました。これまで私は、スタジオで様々なニュースに対しコメントを続けてきましたが、これからは現場に足を運び、取材をし、事実確認をして報告する。その基本にもう一度、立ち返るべきだと考えました。そして、その結果は、この「羽鳥慎一モーニングショー」でお伝えする。そういう風な考えに、私は今回、至りました。

ところが翌日、同番組で旧統一教会の解散命令請求について解説を始めたからビックリ。

統一教会に詳しい弁護士に取材した後、切り替わってスタジオで解説という編集でした。

玉川さんが宗教法人法に詳しいという話は聞きません。解説といって要するに事前にレクチャーを受けているから彼の専門分野や独自情報ではありません。おそらく普通の理解力とコミュニケーション能力があればできる解説です。

それで一つ気になったことがあります。

謝罪コメントの中の「これからは現場に足を運び、取材をし、事実確認をして報告する」この部分。

弁護士に聞きに行くのは取材なんですかね。取材というよりも放送内容の一種の「監修」役で、だったらその弁護士に解説してもらった方が手っ取り早くないか、と。そこで玉川さんをかませてスタジオで解説させる意味が分からなくて。

統一教会の解散請求について玉川氏が解説をする必然性はまるでありません。局内に取材している記者がいるでしょうに。現場記者にさせたらいいじゃないですか。その方が報道っぽいし。

要するに玉川さんの立ち位置は局員ではなく準タレント。

池上彰的なポジションを画策しているのでしょう。それにしても謝罪の翌日に意気揚々と解説させる局側の神経が信じられません。普通はしばらく距離を置いて「人の噂も七十五日」だから間を置いて、さくっと再登場というスタイルの方がご本人にとっても良かったのに。

社内が・ば・な・ん・すは効いてまちゅか

このところテレビ朝日は群を抜いて不祥事が多いです。社長が会社経費の私的流用、部長職が「IT導入補助金」を不正受給、スポーツ局のカラオケ騒動…。公共放送を預かる会社が異常です。

他局と比べて著しく社内ガバナンスが機能していない印象があります。

以前も紹介した熱海市土石流はテレビ、新聞各メディアが大挙してきたんですが、印象的な出来事がありました。

熱海市伊豆山で盛り土を行った会社がある小田原市で独自に活動しているSさんという人物がいました。Sさんはちょっと癖がある人物。このためマスコミが最も依存する有力な情報提供者が「Sと絡むなら取材には応じない」ということになったのです。するとSさんに接近したマスコミも距離を置いていきました。

もちろんその中にテレビ朝日の取材クルーも。ところがなぜか同局の女性記者が突如、Sさんに取材協力を依頼。周囲に注意されてやめたと聞いています。

SさんNGということがマスコミ内で共有されているのに突然出てくるテレビ朝日記者。それにSさんのSNSを日々見ていればもはや有力な情報は出てこないのはハッキリ分かります。それをノコノコと出ていく神経が理解できませんでした。

こういう点からしてもテレビ朝日は社内ガバナンスが機能していない気がしてなりません。

業界的にテレビ朝日はアットホームな雰囲気で自由度が高いと聞いています。逆にその自由度が一連の不祥事につながったかもしれません。

玉川さんもえらく自由闊達に放言されていたし、ね。






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