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東京新聞・望月衣塑子の赤木夫人取材はただのドラマプロモーション!

学校法人「森友学園」をめぐる財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題で、自殺した近畿財務局の元職員、赤木俊夫さん=当時(54)=の妻、雅子さんが11日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、東京新聞の望月衣塑子記者との個人的なトラブルに言及する場面があった。雅子さんによると、望月氏とは改竄問題の取材を通じて知り合ったが、「今は一切、連絡しても電話も取ってくれない」と明らかにした。その上で、「もう取材しないなら、私が渡した素材は消してほしい。それを伝えたい」と訴えた。

望月記者については1:27:07~より。

望月記者と赤木夫人とのトラブルについては週刊文春が1月に報道しました。森友遺族が悲嘆するドラマ「新聞記者」の悪質改ざん【告発レポート】 小泉今日子は出演辞退 

ご承知の通り、本件についてはかなり反響が大きく望月氏や制作プロデューサーに批判が殺到しました。現在、東京新聞も望月記者も明確な説明をしておらず「沈黙」を貫いています。

そして本会見で赤木夫人が望月記者について言及するのですが、ひどく違和感を覚えました。

司会が「質問がないようでしたら」と締めようとした際に赤木夫人が「一言だけいいですか」と切り出したのです。記者の質問ではなかったんですね。森友学園問題以上に、ドラマ制作の不可解なプロセスはニューストピックスになると思いますがスルーされた格好です。

「全国紙」の顔をする望月記者

「裁判では関係がないところで望月さんのことでトラブルになっている」

こんな風に話し始めた夫人。いくつか気になった点を列記します。

大阪では各社が報じたが、東京は遠くて『東京新聞』に書いてもらったのは感謝している

もともと森友学園は関西ローカルの話だったのが安倍首相(当時)、日本会議、というキーワードが出たので全国ニュースになりました。なおこういっては何ですが、私は全国メディアが騒ぐ前に記事にしてます。その後、著述家の菅野完氏の出現によって報道は森友学園一色になりました。

考えてみれば豊洲市場の話も関東ローカルなのに全国ニュースになってしまったのも変です。逆に関東以外の方が豊洲の話を聞いてタメになったのでしょうか。東京案件は全国案件になりがちです。

見ての通り東京新聞は「東京」を冠しています。本来は中日新聞の東京支局という位置づけでローカル紙なのになまじ東京の名があるから記者らのアイデンティティとしては「全国紙」かもしれません。茨城県や福島県の地元紙で反原発肌の記者が東京新聞に転職するケースがあります。なぜなら北関東、東北の記者にとって「東京新聞」は中央メディアだから。本来は同じローカル枠なのに。このことは東京一極集中の一つかもしれません。

東京新聞が大阪まで出向くのも話題のフレーズに食いついただけで、では東京都内の問題を綿密に報じているでしょうか。イデオロギーめいた話題が目立ちますけど。それで望月さん、取材といっても怪しいもの。
日本会議、森友学園… 元解放同盟員・菅野完に メディアが忖度!?(前編)

この記事を書いた時に菅野氏に話を聞きましたが、望月記者が菅野氏に情報提供を求め日参したそうです。これはおかしい。菅野氏も自分のネタがあるわけでそれを外部にホイホイ渡すわけがない。つまり望月さんの取材は「取材」「調査報道」ではないのです。独自ネタ、独自情報など皆無。森友学園追及で望月記者は注目されましたが、彼女からただの一度でも新情報があったでしょうか。

「ドラマの撮影、芸能人来るから一緒に見に行こうね」

赤木夫人は「ドラマの撮影、芸能人来るから一緒に見に行こうねと甘い言葉で誘われてノコノコ出かけた私も悪いんですけど」と振り返ります。

友達か! まあいいです。これが望月記者なりの「寄り添い」というものでしょう。なんだかマルチ商法に誘われたみたいな感じですが。

「継続して取材をしてほしい」「もう連絡が取れない」「一方的に連絡がとれなくなって取材しないなら渡した素材は消してほしい」

そして
「赤木が直接お会いしたい。取材を続けてほしいと伝えてほしい」

と呼びかけました。これは赤木夫人の認識が甘い。

森友学園問題なんて望月記者がもうやるわけがない。そもそもご主人の遺書に安倍氏の責任を問う記述はありません。望月記者としては振り上げた拳のぶつけ先がない。もう関心すらないでしょう。

しかし消火されていないイライラは残っています。
じゃあどうしたらいいのか? 別の対象に転嫁する以外ありません。ってことで今は日本学術会議問題にご執心だそうですよ。これは菅前首相をターゲットにしているかもしれませんが。

もちろんそれは公文書を丹念に集め解読したり、内部関係者と接触するだとかそういう調査報道の類ではありません。ただ関係者を追い回す――まあ駅のホームに大挙して集まる撮り鉄さんのようなものです。

赤木夫人は望月記者に今後の取材継続を望んでいるようですが、ドラマ制作という目的が達成された以上、言い方は悪いが用済み。赤木夫人は望月記者の「寄り添いしぐさ」にしてやられた訳で、ドラマの制作とプロモーション要員。残念ながらですが。

ご主人を亡くし、はねっかえり記者に転がされて気の毒。しかし反体制、反権力、権力の監視というマスコミの増長を物語る良い教訓になったことでしょう。

それにしてもご自分は普段、取材対象に執拗に迫り、ご自分の問題になると沈黙ですか。マスコミっていいなあ。





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