詰め替え容器からのFordとGM
お風呂場で詰め替え容器にこびりついたコンディショナーをじゃぶじゃぶと洗っていた。
アルガンオイル配合のノンシリコンシャンプーとセットの少し高めのコンディショナーは容器の内側に固まってこびりつく。
髪、体、顔が全部洗える石けんがないかなぁ、
今度髪の毛か洗える石けんが売られているLUSHに行ってみよう、
と思った。
メキシコに住んでいたころは、Men'sBioreの顔身体兼用の石けんで顔と体を洗っていたものだった。
また、ベネズエラ人のルームメイトは赤ちゃん用のシャンプーを使っていた。
改めて、人生は選択の連続だと感じた。
1. シャンプーと洗顔料をそれぞれ買う。
基本的に女性向け商品に体と髪を一緒に洗えるとうたう商品は見当たらない。
購買行動をさらに巻き戻す。
2. 女性向け化粧品売り場へ行く。
私は女性だ。無意識に女性向け化粧品売り場へ行く。
話が逸れてしまうが、最近、女性向け化粧品の広告に男性が起用されることが多い。
SK2の英国人コメディアン、ORBISの俳優、雪肌精のフィギュアスケーターなどだ。
最近それが結構気になる。
話を戻して、さらに巻き戻す。
3. 水と洗浄液(洗顔料、シャンプーなど)を使って洗う
そもそも、洗顔料やシャンプーを使って洗うことにしたこと自体が選択で、洗い方によっては水だけでもしっかり汚れが落ちているかもしれない。私は、朝は水だけで洗顔するが、メイクをするので夜に水だけというのは難しい。
数ヶ月前、ドラッグストアに行き、様々なシャンプーとコンディショナーが陳列されており、結構な時間悩んでいたが、
ノンシリコンで、原料にこだわっていそうな詰め替え用のシャンプーとコンディショナーを買って詰替え容器に入れた。
しかし今になって、シャンプーでどの商品を選ぶのか以前に
当たり前のこととして、無意識にたくさんの選択をしていたと考えるようになった。
このように、マーケティングに関することで思いを巡らすと、しばらくは考えが止まらず帰ってこれなくなる。
大学のときに必修科目であったマーケティング基礎の講義で聞いた、GM(ゼネラルモーターズ)とFordの話は今でも覚えている。
テストに出たからだ。
というのもあるが、この話が気に入ったからだ。
それは、アメリカで裕福な人たちだけが車に乗れていた時代にさかのぼる。
まずFordは、生産するモデルを絞り、大量生産して価格を下げて、庶民でも車に乗れるようにした。
しかし、庶民に車が普及してしばらくすると、人は他人とは違うものを持ちたがるようになった。
GMは高級車から大衆車まで幅広いニーズに応え、多様なモデルを提供し、その当時は成功をおさめた。
だいたいこんな話だった。
先程の詰替え容器のテーマにもどる。
今お店の中は、あのときのGMの世界だと思ったのだ。
・顔を洗うための石けんや洗顔料、メイク落とし、シャンプー、コンディショナー、手を洗うハンドソープ…
・男性向けと女性向け商品
・少ない容量ものからお得用、そして詰替え用
もし、容器はなし、又はコーヒーのタンブラーのように持ち込み制で、男女兼用、全身用の量り売りの石鹸か洗浄液を販売している店を始めたらどうなるだろう。
成分は肌の敏感な赤ちゃんから、肌が乾燥しやすい女性、油分で困りがちな男性全てに対応している。
ハンドソープ兼、洗顔料兼、シャンプー兼、ボディーソープ
もし、一家でこれを使ったら、
皆満足できるだろうか?
幸せになれるだろうか?
幸せの定義から一家で足並みを揃えないといけないような気がしてきた。
この先はちょっと難しすぎるので、またいつか。