この配列をどんな考えで作っていったか(長文&読みにくくてすみません)





0:「修正qwertyには当たり前だが限界があった」

⇒(元々私

という配列を自作して使っていました。
これの基本発想は「qwertyを大きく離れない」というものでした。
つまり限界が最初からあったんです。
この限界を取り払ってみたくなりました。)



1.「前提として、ご家庭にあるようなごく普通のキーボードを使用するものとるものとする」

⇒(分離キーボードや英語104キーボードは、凄くいいと思いますし羨ましいですが、入手にコストかかりますので…。)



2.「・・・実は最初に、CapsLockにEnterかBackSpaceを割り当てようとしたが失敗」

⇒(CapsLockは誤作動しにくいようにしっかり押さないと反応しないように作ってありますので、使わない方がいいと判断しました。)




3.「BackSpaceキーをひとまず右手中指上段という、中段でないところで一位タイで打ちやすい所に置く」

⇒(元々のbackspaceのところには;(セミコロン)を入れ替える形であてはめます。)

⇒(間違って入力したとき、瞬時にBackSpaceキーで消して訂正できると非常に楽です。
ホームポジションから右手を大きく離すと思考が削がれてしまいます。
・・・と申しますか、新しい配列を試すと最初のうちは間違いまくりますし、慣れてきてもすぐに訂正して書き直せるのは安心に繋がります。)

⇒(中段だと間違って押して消してしまうことがストレスになるので、上段に置きます。)

⇒(※BackSpaceキーを左手中指上段にする場合、↓のようにするのもありえます。・・・これもありかな、と今でも思います。)



4.「Enterキーと:(コロン)を入れ替える」

⇒(右手をホームポジションから右に大きく離したくないからです。)

⇒(※ただ、この入れ替えが嫌な場合は、無理にしなくてもいいかもしれません。
Enterにカッコがついているのはそういう意味です。
でっかいEnterキーが感覚的にも使いやすい方も多いのではないか、とも思いますし。
ナンバーパッドがあるならナンバーパッドのEnterキーとの入れ替えにすれば大きいEnterキーはそのまま使えます。
また、Enterキーでなく右手用のShiftキーを入れ替えようか、や、"-"は日本語入力でカタカナ書く際に頻出だからこっちを入れよう、という風に、ご自分の判断でご自分の使いやすいように変えていって下さい。)



5.「ショートカットでよく使うキーは出来れば動かさない」

⇒(偶然も大きいんですが、最初から動かさないと決めていたZ、X、C、V、Aだけでなく、Q、P、S、Mの計9箇所が最終的にqwertyのままです。)

⇒(ただし、この段階ではZ、X、C、V、だけじゃなくAを残してやる!という決意だけでしかありませんでした。)



6.「LとRを混同しにくい場所へ置く」

⇒(最終的には『左手人差し指上段』にL、『右手小指中段』にR、という様に3つの要素全部異ならせて、意識的に区別をつけやすくなりました。)

⇒(ただし、この段階ではあくまで決意程度で、同じ段になるのは仕方ないのかな・・・位に妥協も考えていました。
3つの要素全部違う所に置けたのは偶然もあります。
せめて片方の手にLとRが同居するのだけは絶対に避けようとは決めていました。)



7.「英語も日本語もどちらも、わかりやすく入力できるよう、左手で
『母音5つA、I、U、E、O』

『日本語入力で使う頻度の低いQ、L、X、C、V』

『記号3つ,、.、/』

『ザ行のZと、とりあえずその清音サ行のS』
の、以上15個を使うことを決める」

⇒(・・・というよりも母音子音の分離をするのなら、ショートカットのZ、X、C、VがZ以外日本語入力で使う頻度が低い以上、これらを動かさないなら、母音、他の日本語入力で使う頻度が低いキーQとL、母音と子音で組み合わせなくても入力できる記号3つ、以上が同じ指で使われるのは自然なことです。
特にLは、「小文字入力の関係上Xと同じ側の手に入れる」&「Leftで打ってるL、と認識できるように左手側に入れる」という二つが満たせました。)

⇒(Sは、実は後でNやRやTやYやLのどれかと入れ替えようと思っていました。
実際にMTGAP配列ではNが左手に入ってきてます。
結果的に後でSがこれらとの吟味競争に打ち勝って左手の大事な中段に生き残りました。)

⇒(Qは重要度が低く非常に打ちにくいので、適切な配置だと思い、できれば手を触れないでおこうと思っていました。
実際そうなりました。)





8.「7番を逆にいえば、右手で
『子音14個N、T、H、R、D、F、J、P、Y、W、G、M、K、B』

『Backspace』
の、以上15個を使うことを決める」

⇒(子音FとJは、QとLと並んで日本語入力では使わない、乃至、混乱を招くキーでもあるのですが、使えたら便利ですんで右手に残します。
右手で打ちにくいキーを埋めてしまうという消極的な目的もあります。
またFは英語入力で頻度が高くないもののof、for、-fulで使うので、後で置くところに注意します。)

⇒(BackSpaceキーもそれ単体で効力を発揮するキーであり、右手に子音を15個集めて、3番で既に挙げた

を作ってしまった方が簡潔明瞭でよかったんじゃないか、という心残りが今でもあります。
ただ、これはこれで右手への負担が重くなりすぎますし・・・。)



9.「DをqwertyのHの所に置く」

⇒(Dは、日本語入力のダ行であり、"ヂ"&"ヅ"はザ行の"ジ"&"ズ"と時折混同を防ぐ必要があります。
英語入力ではさらにdo、does、did、doneや-edのように、頻度以上に大事な働きをします。
・・・そもそも頻度自体が低くありませんが。
ですのでDは気をつけて配置する必要があります。)

⇒(ご存じかとは思いますが、ごく普通のキーボードは斜めにキーが配置されてますので、”上"に移動させる場合12時の方向ではなく11時30分の方向の移動に、"下"に移動させる場合6時ではなく5時30分の方向の移動になります。
ただしこれもご存じかとは思いますが、qwertyのT、G、Bの所は左手人差し指でそれぞれ1時、3時、4時に、qwertyのY、H、Nの所は右手人差し指でそれぞれ10時、9時、7時に、動かしての入力になります。
この6か所は、入力の時の指の動かし方が不自然であるため、とても"印象深い"です。
qwertyのY、H、Nの中では一番プレーンであっさりしてて押しやすいのがqwertyのHの所で、ここにDを置きます。)

⇒(ちょっと大胆なことを申しますと、qwertyのNやYの所の方が押しやすいと感じるのであれば、そこをDにするのは大アリです!)



10.「qwertyでT、G、Bの所に記号三つ,(カンマ)、.(ピリオド)、/(スラッシュ)を置くと決める」

⇒(こうすると左手の人差し指による不規則な方向への移動を、全部記号にできるので、わかりやすくなります。)

⇒(これらは、日英ともに使う頻度が低い訳ではありませんので、ご留意下さい。
記号はどの普通の文にも使います。
印象深い場所のキーだからこそ、読点、句読点、ピリオド、カンマ、クエスチョンマークを担当する配置が適切です。)

⇒(カンマとピリオドは、場所が逆の方がうちやすい場合は、入れ替えて下さい。)

⇒(私はDvorak、Eucalyn、Tomisukeの各配列でqwertyのGの所が母音にしてあるのが、母音を徹底的に左手中段に集めるのがわかりやすいことだとは思いつつも、せわしない動きで合いませんでした。
特にDvorakの"I"の入力が「右手用の離れたShiftキーを押しながらqwertyのGの所を押させる」というのが、両手全体がいつの間にか右側にずれていくので誤入力のもととなっていました。)

⇒(Concordia配列のようにQの所に/を持っていくのもいいのかもしれません。
?と!を入力するのがわかりやすくなるからです。)

⇒(※なおConcordia配列は非常にいい配列です。
製作者のゆうさんのnoteには一番影響をうけました。
次回は、自分がどの配列にどんな影響を受けたのかをnoteにしなきゃですよね・・・。)



11.「英語入力の際に小さな難所となる"th"、"sh、"gh"、"wh"、"ch"、の五つを、"楽に"入力できるようにする」

⇒(速く入力する配列、とはやや異なります。
KLAスコアを上げる配列、とは真っ向から反します。
この配列で最重要ですので詳述します。)

⇒(↓の塊を作ります。

日本語入力で『ざ』を入力した時ZもAも小指にあって打ち辛さを最初は感じていた筈です。
それが慣れるに従い、下段のZの上に左手小指を置いた後にするびくように押しながら中段のAに指を戻しています。
つまり二つのキーを一体化したようなものとして扱っています。
一般的には同一指内でのキーの連続は避けるべきとされます。
ですが、頭に負担をかけずに同じ右手内でghとwhを入力できるようにするのであれば、逆に同じ指内にまとめてしまう方が英語話者ではない私たちには「わかりやすい」です。
言い換えますとghとwhを一つの文字に近いものとして認識できれば、英語入力で新しい世界が見えてきますので、積極的に同じ指内にまとめるべきだということです。)

⇒(thは日本語入にない発声なのに、英語入力で最重要です。
そのためTは↑の塊でHの左右どちらかにつきます。
もっと言えば、できたら

のように置きたいです。)

⇒(Cは左手で使うと決めてあるので、chの入力は問題ありません。)

⇒(7でSが左手中段の吟味競争に勝ったと前述しましたが、その最大の理由はSが左手にあればshの入力が問題なくなるからです。)

⇒(もう一つ頻度は低いのですがphraseやtriumphなどで使われるphがあります。・・・これはもうP自体を動かしたくないので、やや打ち辛いですが仕方がないと諦めます。)

⇒(ここで作った塊をどこに置くか&塊はこの形態でいいのかは、後でさらに検討します。)

12.「左手中段のホームポジション4か所に使用頻度の高いキーを選ぶ」

⇒(https://en.wikipedia.org/wiki/Letter_frequencyを参照していただければわかりますが、子音でTNSHR、母音でAIEO、これら9つがホームポジションの候補になります。
母音のUは、使用頻度が英語入力で低く、且つ、母音を入れられる左手のホームポジションが4個所が上限なので、候補から外れます。)

⇒(日本語入力の時に『書かない』のように”ai”で、『精鋭』のように"ei"で、『恋』のように"oi"で、『不意』のように"ui"で、つまりiが後ろにくる連母音が多いです。
大西配列の制作過程の3-1に力作の優れた検証があります。
また英語入力の時に自分を表す”I"は避けられません。
ですので、ひとまず左手人差し指中段にIを置きます。)

⇒(Eは英語入力で一番入力の多いキーなので、左手中指中段に置きます。
英語入力で"ei"が使われるのはeither、height、neighbourなど、"ie”が使われるのはlie、dieなどです。
といいますか、英語には二重母音がある関係上、軽視していい連母音はないと思います。)

⇒(※左手人差し指中段にE、左手中指中段にI、の方が使いやすいのでしたら、その方が良いです。
ご自身の直感に従ってください。
これはUを左手人差し指上段と左手中指上段のどちらに置くかでちがってくるからです。
後で調整します。)

⇒(Aを左手小指中段そのままにします。
Ctrl+Aで全選択のショートカットですので、このまま残したいのです。
小指がAという頻度の高いキーになるのは、押しにくいのに左手用Shiftキーもザ行のZも"!"も担当する指ですので大変ですが、qwertyからずっと同様に使ってきたので力を使わなくても入力できる位に慣れている筈・・・です・・・。
どうしても小指からAを動かしたい場合は、窮屈になりますが

といったものも考えられるのかな、と。)

⇒(左手手薬指中段にSとOが候補としてありますが、この段階では保留にします。
後でouの入力という大事な判断でちがってくるからです。)



13.「右手中段のホームポジション4か所に使用頻度の高いキーを選ぶ」

⇒(最初にghwの塊を、人差し指と中指と薬指のどこに置くかを考えます。)

⇒([ⅰ:ghwの塊を、qwertyのY、H、Nの所に置く場合〕
・・・これは問題外だと直感的にも気づくとは思いますが念のため。
英語で頻出のghを押した時、大変な所に最初に指を持っていく必要があり、その後Hを押そうとしても右手人差し指中段に間違って戻してしまいがちです。
完全に不適です。)

⇒([ⅱ:ghwの塊を、人差し指に置く場合〕
・・・Dvorakがこの形に近いです。
これはこのあと大体↓


のような配置に落ち着いていきます。
これで一週間ほど使ってみたのですが、最初のうちはⅰからⅴのなかで一番よさそうに感じたのですが、段々と右手薬指に相当な負担がかかります。
特に拗音で使うYが、Hの助けを借りても大変でした。
・・・というよりも、Hを使ったことで拗音入力で混乱をきたしました。
Dvorakを使ってた少しの間、右手小指の使用頻度の多さに参りましたが、それに近かったです。)

⇒([ⅲ:ghwの塊を、中指に置く場合〕
・・・BackSpaceキーを最初に3番で仮置きしたことを一旦ここでは措きます。
大体

というものに最後はなります。
これを一週間使ってみて、やはりYがつらかったので、Yとbackspaceを入れ替えて、


これを実は採用しようと思っていました。
今でもこっちの方を使いながら改良していけば良かったんじゃないかと、悩むことがあります。

⇒([ⅳ:ghwの塊を、薬指に置く場合〕

最終的に採用したのはこのⅳ番目の、ghwの塊を薬指に置いたものでした。
最初のフィーリングは余り良くありませんでした。
使ってみて、ghwの塊を薬指という押しやすくはない指におけたことで、人差し指と中指の自由度を上げることができましたので、採用に至りました。)

⇒([ⅴ:ghwの塊を、小指に置く場合〕
・・・小指には、使用頻度の低いJやFといったキーを置きたいです。
まあ一応

というのを作ってためしてはみたんですが、これではないとすぐに感じました。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
⇒(なお上のⅳの表のようなものはこの時点では

くらいの骨格が固まった程度のまだまだ完成には程遠いものです。)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

⇒(右手小指中段にRを使うと決めます。
NよりもRのほうがまだ使用頻度が低いからです。
以前の私はここにDvorakと同様にSを使えないかを試してみたことがあるのですが、もともとSは日英共に頻度が高いことに加え、Enterキーとshの入力と右手用のShiftキーが重なって、余りに辛くて断念しました。
Rは、英語入力で子音に挟まれて使われることがほぼ無い、つまりタフに右手が連続使用する状況では使われず少しだけ余裕があるので、小指でも大丈夫です。)

⇒(右手人差し指中段にNを使うと決めます。
Nはナ行だけでなく、"ん"でも使います。
また英語で、Nの左隣にD、右隣にTというのは使いやすいです。
試しにdoesn't、haven't、should've、drought、important、descent、second、suitedといったごくごくありふれたものを入力してみて下さい。)

⇒(以上で右手中段は順にdnthrで確定となります。)


14.「ouを入力しやすくする配置を考える」

⇒(ouの入力は、日英両方で頻出&とても重要です。
「書こう」「法王」「濃厚」"brought""our""you"等大切です。
ouを一定以上楽に入力出来るようにする必要があります。)

⇒(余計な事かもしれませんが、英語でouのあとghtと続くことが多いので、Gを右手小指中段に置こうかと考えたこともありました。
この場合Rを置く所がなくなるので諦めました。)

⇒(下の図を使って考えます。

左手を考えるための表



⇒(Uは①②③という上段のどこかになります。
ここで④にOを入れた場合、ouの入力の際に、中段→上段での移動、つまり、④→①、④→②、④→③には不確実性が起こります。
ouという入力は、上段から別の指の同じ上段への移動であるべきです。
ですので④はOかSか12番で保留していましたが、ここでSで確定させます。)

⇒(上の表でMTGAPの様に②と③の両方に母音が入ると、母音が重複する指が二つできてしまいますので、避けるべきです。)

⇒(ですので、①②③には、順に
「OLU」
「ULO」
「OUL」
「UOL」
の四通りが考えられます。)

⇒(※ここでLについて言及しておきます。
日本語入力で小文字単体を入力する場合、XかLのどちらかを使います。
X派の人にとっては、日本語入力で完全に不要になります。
なんでしたらRと混乱するので邪魔なだけだったりするかもしれません。
しかし英語では重要です。
”will””let”"should"”loan””luck”"all""talk"と枚挙に暇がありません。
LとR・・・場所入れ替えようかな、と思ったことがあるくらいです。
ですから左手上段中指といった重要な場所にあっても不自然ではないです、・・・というよりqwertyのようにホームポジションの一つに置こうかと思ったことまであります。)

⇒(12番で前述ですが、日本語入力でIが後ろにくる連母音が多いです。
ここでIと同じ指に母音が重ならない方が連母音入力の際に混同が起こりにくいです。
従ってIの上段はLになります。)

⇒(以上から、左手は下の4つのどれかになります。
この後に、右手を埋めていって、それとの対比でどれを採用するか決めます。

1⃣
2⃣
3⃣
4⃣






15.「右手の残りを決めていくとき、頻度の高い同士のキーを上段にする&できれば左右の同じ高さで同じ指のペアで便利なものを揃えていく」

⇒(現時点で右手は↓くらいの状態です。

⇒(右手の14個のアルファベットの中で、FとJは日本語入力で無くても大丈夫といえば大丈夫です。
この二つのうち、Fは英語で"of"と"for"で非常に使い、"after""fast""before"などもよく出てきますが、Jは"just"以外はなかなか使われません。
こちらの頻出1000語のなかで、数え間違えでなければ多分5語だけです。
それも83位と389位と391と959位と997位・・・。
どうもJで表せそうな単語は大体Gにおきかわっちゃってます。
いずれ、Jは最も右では使いませんので、まずはもっとも使い辛い右手小指下段をJにします。
ただしFは確定をまだ保留します。)

⇒(ここでqwertyのWとOの所に注目して下さい。
Wは、左手薬指上段です。
Oは、右手薬指上段です。
owと打つ機会もwoと打つ機会もかなりあります。
この二つ、どちらも薬指上段の連続というそんなに打ちやすい所ではないのに、どちらも楽に打てていた記憶は無いでしょうか。
またqwertyのGとHの所に注目して下さい。
Gは、左手人差し指中段から右に一つ平行移動した所です。
Hは、右手人差し指中段から左に一つ平行移動した所です。
qwertyはどのような考えでghという大事な入力に使う二つのキーを、このように配置したのでしょうか。
あるキーを押した時に、逆側の同じ指同じ段のキーは比較的続けて押しやすいから、ではないでしょうか。
少なくともペアとして認識しやすいです。)

⇒(※・・・ただ、これって単なる私の気のせいなのかもしれないんです。
何らかの実験データがある訳ではありません。
また、全体的なバランスを崩してまでペアに固執する必要もないですし、私が重視したのは「楽さ」「使いやすさ」です。
とはいえ、大西配列、Dvorak配列、M式配列の左右ペアの作り方は感心しながら眺めていました。
ひょっとしたら製作者の方々はペアのことは全く気にしてないのかもですが・・・。)

⇒(表で残りは、多分そのままのMとPを除くと、B、F、K、Yの四つです。
ここで左手中指下段はCです。
右手中指下段にKを置いてペアにすれば"sick""luck""suck""kick""f⁑ck""d⁑ck"を入力する際に使う-ckが打ちやすくなります。)

⇒(Bはqwertyでもともと、左手人差し指下段から右に一つ平行移動した所にありました。
残っている三か所なら、右手人差し指下段から左に一つ平行移動した所へ移るのが自然です。)

⇒(Fは日本語入力で無くても済ませられるので、qwertyのYの所に入ります。
残りの右手人差し指上段にYが入ります。
英語入力でのofとforの頻度を考えると、また、Yをqwertyのまま変えずに措けることを考えると、逆の方が良いかもとも考えましたが、日本語の拗音入力でYを楽に使うことを優先しました。
Q、O、U、Lが左手の上段で使うことが決まっていますので、今決まった右手のF、Y、それからPを使って、"of""pull""foul"といった単語、それにquiteなどで使われる"qu-"やpurifyなどで使われる"-fy"、形容詞や副詞を作る"-ly"が上段だけで打てます。
この特徴はダイグラム(英語の二連字。quとかfyとかlyのこと)を分析していくと、後々まで効いていくことがわかります。
後述します。)

⇒(右手は最後に、WとGの上下を決定します。
本当はGを上にしたかったんです。
"guy"、allergyやideologyで使う"-gy"、"go"、"got"の入力がしやすくなるからです。
が、qwertyの左手薬指上段でWを長年使ってきたからなのか、Wが上の方が自分にはしっくりきます。
それ以上にchangeや現在進行形の-ingで使う"ng"で、Gが下にあった方が使いやすかったです。
正しくは、Gが上にあるとngの入力が、どうしてなのかしっくりきません。
理屈で納得したいものの、個人的なものかもしれませんので、本当悔しいんですが、どうにもわかりません。
自分はWを上にしますが、Gが上の方が使いやすい方は是非にそうなさって下さい。)

⇒(これで右手は

で決定です。)

⇒(qwertyで左手薬指上段でWを、右手薬指上段でOを、使ってきました。
Wは右手薬指上段にいったのですから、同様に左右対称に、Oを左手薬指上段に移します。
15番で、OとWはもともとqwertyで左右対称だったと述べましたが、それを崩す必要はないということです。)

⇒(これで左手は、14番の候補の表で、1⃣と4⃣のどちらかになります。
ouを元々のqwertyのように打った方が安定すると思うのであれば、1⃣です。
ouを隣接させた方が安定すると思うのであれば、4⃣です。
私は4⃣を採りましたが、1⃣でも全然いいのでは・・・。)



以上で

が完成しました。
”so"の入力と、cutやluckなどで使われる"cu"と"uc"の入力以外は、なんとか普通に使っていけそうです。

次の記事で、ダイグラムを調べた結果をお伝えします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?