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今の生き方でいいんだ、と腑に落ちた爽快感

【積ん読本たくさんあるのに、自分の本を勧めてくるダンナ、嫌がらせか?】
最近、積ん読本を読んでいる私にダンナさまが「これも読んでみたらいいよ」ってのダンナ本を勧めてきた。
ぶっちゃけ自分自身の積ん読本がまだたくさんあったので、「積ん読本を増やす気か」と若干もやっと感じつつ(笑)表紙の可愛さとチキさんが書いた本だということで、興味を惹かれて自分の積ん読本を一旦置いて読んでみることにしました。

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本はこちら《みらいめがね》絵がかわいい。

【今の自分の生き方を見つめる、どんな生き方だっていいんだ】

チキさんのこれまでの経験を隠さず書いてあり、誰もが生きやすい社会に向かうためのエッセンスがたくさん詰まっている本です。

どうして”今の自分の生き方でいいんだ”と思えたかというと、
本の中で、共感できることが多くあったから。

”行動の基準が、特定個人からの評価に左右されたものになっていく”

チキさんは、コミュニケーションを取るのが苦手だという。
コミュニケーションについて論理的に助言されたり否定されることで、その特定の個人に評価されるための行動基準になると言っています。

私は少し違うのですが、組織に属した時にこの現象が顕著に表れます。
仕事や所属している組織で、自分の中で組織のヒエラルキー構図ができます(無意識の癖だと思います)
そして、自分より上の存在(上司・尊敬している人)への行動基準となってしまっています。
その結果、自分本来の行動が取れずがんじがらめになって身動きが取れず、苦しい、仕事がいやになる、の繰り返しでした。

”大人になって詐欺師症候群(インポスター症候群)というのを知った”

詐欺師症候群とは、他人からみたら高い能力を持っていたり、相応の成果を出しているにも関わらず、本人はその成果や能力を実感が乏しい、ということです。

これを読んで、私もコレだ!って声をあげて言いたい気持ちになりました。
これは最高に腑に落ちた。
これまで尊敬している人や仕事を通して出会った人に「あなたのコミュニケーション能力はすごい」とか「営業が向いてる」「笑顔がとにかくいい」とか同じような褒め言葉をいただいたり、仕事をいただいたりしてきました。

これを「ただ環境に恵まれて、良い人と仕事できたから」「人と仲良くなるコミュニケーションはできるけど、関係性を維持するコミュニケーションはそんなにできない、できないことの方が多い」と環境や運のおかげだと思い、むしろ褒められることに脅威さえ感じることもありました。
せっかく、良い印象を持ってもらっているのに、この良い印象が悪い印象に変わった時にがっかりされる、なんて勝手に不安になる始末。

自分が感じていた不安やモヤモヤに症例がつくとわかるとなんてホッとするのだ、むしろ爽快感すら覚えます。
というか、自己肯定感が低いんだね、自分。。改めて痛感しております。

【日常の全てが学びになる】

自分だけじゃなく、同じではないが、同じような気持ちを抱えて生きている人がいる、それがわかるだけでどれだけ気持ちが穏やかになるんだろう。

チキさんは、日常の中全てが教材だといいます。
タクシーに乗っていても、電車に乗っていても、寝て起きても、なんでも学びの教材になる。

私は、ずっとしたいことがあります。
生きづらさを感じている女の子たちの居場所作りです。
思いの一方で、それをするのは、壮絶な経験をした当事者か、大きなことを成し遂げた人、いい大学行った人、ちゃんとした人(そもそもちゃんとした人ってなんだろう?)
そんな人じゃなければできないことなのだと思っていました。思い込みですね。
私の中には『べき論』がいっぱい!
自分の常識なんて本当は誰かの非常識なのにね。
今の自分は主婦だし、仕事もしていない、なんだかちっぽけでなんなのだろうと感じていました。
この経験が活きてくる時がきっとくる、だから今のままでもいい、肩の力を抜いて生きたっていい、そんな風にらくーに考えています。

日常の当たり前のことを角度を変えて、その中にどんな学びがあるのかなって考えみたい。
仕事や子育てをしていると(子どもはいませんが)日常の当たり前のことに目を向けたりしなくなります、ルーティーンで無意識になっちゃうから。
大きなことをしなくても、日常には新しい発見と学びがたくさん。

肩の力をふっと抜いて、社会に生きる人たちが認め合い、支え合って支えられるそんな社会になったらいいな、そんな風に改めて思わされた本でした。

本を勧めてくれたダンナさまに感謝かな。




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