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レコードプレイヤーのベルト修理

大事にしまっていたレコードを、ひさしぶりに聴こうとして、十年ほど前のことを思い出した。
田舎に住んでやりたかった一つが、大音量で音楽を聴く。
もともとの場所も田舎だが、田舎のくせにやたらと住宅が建て込んできて、隣近所の目や耳が気になる今日この頃。
レコードを聴こうとして、四十年前のレコードプレイヤーをセットしたら、レコード盤が回らない。
点検したら、駆動ベルトがユルユルに伸びて、空回りしている。
ベルトを交換したいけど、合うベルトがみつからない。
ネットでようやく見つけたら、高いし、もし合わなかったらガックシだ。
なんとか自分で交換してみようと、材料を探してみる。
5mm程度のゴムベルトは手芸コーナー、ズボンの裾上げテープは百均で購入して、あれやらこれやら、すったもんだしてつないだ。
大失敗、ゆるんだ分の長さを引いていなかった。
なんどか作って、ようやくジャストフィットはmax半折410mmだ。
ここから10%程度は短くても大丈夫そうだ。
昔のオープンリールのテープデッキ時代、テープ編集で切り貼りしたのを思い出しながら、がんばって数本作った。
そんなことをして遊んでいたら、知り合いの大工さんがやって来て、俺もレコード聴きたいから、プレイヤーを探してくれというので、中古品を見つけて回してみたら、やっぱりベルトがユルユルだ。
これも同じようにして作り、無事に大工さんに渡すことができた。
さて、あれから約十年。
やっぱりベルトが緩んでいたので、十年前の自作ベルトと交換して終了。
テーブルにレコードをのせて、スタートボタンをポン。滑らか回転で問題なし。アームのバランスをとって調整終わり。
今日のレコードは、エリック・クランプトンの79年日本ライブ盤2枚組。
そしてプレイヤーはYAMAHAのYP-700という、74年製。
カートリッジは、オーディオテクニカのAE-15。新しいほうだね。
アンプはYAMAHAのA-750という、40年前のものだ。A級ドライブがついている。
スピーカーは、強力ネオジウムの5cmのユニットを、段ボールでグルグル巻いた、スパイラルに近い音がする。
久しぶりにE・Cを聴いた。いいんでないかい。
JBLのでかいスピーカーに、マッキンのアンプというわけにはいかなが、小さい部屋で聴くには、これで十分。
お年玉で買ったヘッドホンでも聴いたが、えぐいぞこれは。
レコードを聴くには、昔のアンプが良い。無料で、PHONO端子がついている。今はやりのアンプにはないのが多い。あるのはやたらと高かったりするので、要注意だ。
薪ストーブとレコードは冬の定番アイテムだね。
今夜の夕飯は、コトコト煮込みハンバーグと、ホカホカ湯気のポトフ風スープが、薪ストーブの上にのっている。まるで冬のCMみたいだね。
だが実態は、全部じいさんが朝から準備して、つくったもの。

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