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コンクリ面に床を敷く【自立編】

【スタジオリノベ日記20】時間堂 黒澤世莉です。

前回までのあらすじ:宇宙大工、及川さんの助けを借りて、なんとか床施工を開始した時間堂劇団員たち。しかし及川さんは宇宙に帰り、独力で仕上げをしなければならなかった。

くわしくはこちら
https://note.mu/jikando/n/n89f8ff555ae5

5月某日
というわけで昨日の続き。大引の固定を続けていきます。今日のメンバーは、劇団員、鈴木浩司、菅野貴夫、阿波屋鮎美、松井美宣、私。お手伝いにスーパーマンこと印宮さん。今日も大活躍でした、ありがとうございました。

そんな印宮さんの手元です。大引をコンクリート床に固定するために、ドリルで穴を開けます。

その後、インパクトで穴をこじります。昨日の及川さんのドリルは、ビットが長いのでそれだけで行けたのですが、自分たちの工具では、50mmのビットしかありません。これだと70mmのコンクリートビスを打ち込むには長さが足りないので、20mm分の穴を広げているわけです。

で、コンクリートビスを打ち込みます。無事打ち込めましたね。大引の固定は、この後もコンクリートに埋め込んである鉄骨でドリルをダメにしてしまったり、近所の金物屋のおばちゃんのところでビットを買ったら安い上にちゃんと使えて良かったり、ヒザイミズキの持ってきたドリルセットを使うことで大引に途中までの穴を開け、そのあとコンクリートドリルを使うと効率が良かったり、紆余曲折を経て無事打ち込み終わりました。

結論 近所の金物屋はときとしてホームセンターに勝る

大引の固定はビスだけでなく、クサビを要所要所に入れ込んで、ボンドで固定してもいきます。みんなが飛んだり跳ねたりする床の基礎の部分、丈夫に作って困るということはありません。大引と根太の交差部分などを中心に、及川さんがつくってくださったクサビを使いきりました。ネダボンドは追加を買いました。3本3.6キロではちょこっと足りませんでしたね。

一方キッチンでは、鮎美が壁紙をはがしまくっておりました。キッチンと事務所スペースは、もともとの壁を残してあります。店内全部を作り直すと予算が5倍くらいかかるので、使えるところはそのまま使います。とはいえ、壁紙の裏までカビがきている石膏ボード、いったいどうしたら素敵になるのか。ベニヤを貼って証拠隠滅、とかしてもカビは攻めてくるでしょうしねえ。困ったものです。アイディア募集中。

お昼休みの一コマ、浩司の肩を揉む美宣、新入りは色々大変です。がんばれ。この写真の背景でも分かる通り、お昼までには半分くらい根太が引き終わりました。印宮さんの大活躍のお陰です。

休憩中に台本を読む貴夫、6月14日15日に予定されているイベントで上演する作品です。イベントは一般公開しますので、お楽しみに。

そうこうしているうちに、大引の固定が終わり、根太まで付きました。わーい。ぱちぱちぱち。手前に見えている大きくて白い箱は、断熱材の梱包です。この上で4mの木材を適切な長さにカットしているわけですね。使えるものを効率的に使う、工事現場の知恵です。そんな大げさなもんじゃないか。

根太を固定したら、次は断熱材の入れ込み作業です。根太の間に入るようにカットしていきます。カネライトフォーム15mmという、スタイロフォームとよく似た素材を使っています。厚いほうがいいのかしらと思いつつ、15mmでもそれほど違いはないと思いますよ、というアドバイスを受けてこちらにしました。

ピッチャーの経験を活かして、どんどんカットしていく貴夫。カットボールの切れも増すことと思われます。そこに突然、婦女子の黄色い悲鳴、すわ何事かと駆けつけてみると、

鮎美があたふたしています。

壁に穴が開いていますね。どんだけ怪力なんだよと思うでしょうがさにあらず。壁が腐っているんですね。そもそも湿気が裏のブロックまできているのです。これは一体どうしたら幸せになれるのか、素人にはちょっと分からないです。けっこうピンチではあるのですが、キッチンは最悪壊れていても、演劇スペースとしては問題ないので、見なかったことにして問題を先送りにしました。

さて床施工では、断熱材を支えるクギを打っていきます。短いクギを地味ーに地味ーに打っていきます。支えなので打ち込んではいけないし、浅すぎてもいけないし、やってても手応えがないし、そんな作業です。捨板の支えの邪魔にならないように、コンパネの位置を墨出ししてから作業しました。

さて、そうこうしているうちに作業の終了です。

だいぶ床っぽくなってきました。コケたら拷問みたいになりますね。

大引と根太を固定し終え、断熱材を入れ込む準備がほぼ整いました。明日はいよいよ、断熱材をいれこみ、その上にコンパネを貼っていきます。コンパネを貼り終えると、いよいよ床に見えてくるという寸法です。これは明日が楽しみですね。

って明日は私、仙台オーディションのためいないんじゃーい。











明日は美宣さんが私の代わりに、床施工をシメてくれるでしょう。乞うご期待。

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