旅の終わりは。

新千歳空港へ向かうバスで

「負けてたまるか。」
と思った。

別に勝ち負けな事は一個もないんだけど、とにかく

こんな事で折れてらんない!

って思った。

割とナゾな激動の人生を…
いや、激動じゃないな、
ナゾの波乱が起こる人生を送ってたんだけど、
その原因に、今回の旅で会った人にガッツリ気付かされた。
めちゃくちゃハッキリ言ってくれるし、
私が理解するまで話してくれるというオニの優しさ付き。

いやー、もう、泣くよねw!
そりゃ泣くさ。
こちらが気付いて理解しようとしていることすら汲み取ってくれる人。

そりゃあ、泣くさ。


で、
それとは別で、多分、私はその人の癒しになった。


色々と”完了。“って感じ。


そして、その人は
私というタンパク質を一度手放し、
私達の仲を新しい形に変えることを選択した。

我々は、“新しい二人の”次の道へ。

「まだ出逢ってないんだよ。」

ってことは、ちゃんと私と出逢いたいのだろう。

喜ばしい事じゃないか。

その選択をしてくれたことに心から感謝する。



行きは空港リムジンから搭乗口に機内までアホみたいにボロボロ泣いて、
帰りは心地よい疲れと
タフさという「私本来のもの」を取り戻し持って帰ってる。

それは、その人と過ごした数日が確実に思い出させてくれたもの。


豊かな旅。
本当に、とても幸せで、
安らぎと歓びと豊かさの全てがあり、
そこに書ききれないほどの沢山の気付きがあった。

しっかりと目に焼き付けたもの。
肌で感じたこと、耳で聞いた言葉。
同じ景色。同じ音。同じ香り。同じ味。
どんなに同じ場所にいても全てがまったく同じなんて事はない。
ただでさえ目線の高さの違いで見えている景色は違うし、
歳も離れているから同じ曲でも聴こえている音はきっと違う。
それでも沢山のものを共有した。
写真もあるし、身に付けるものも増えた。
実はちょっと残念な事もあるのだけど、
「そこはもう飛び越えていい」という気付きがある。

つまるところ、起きなかった事は
「要らないから、起きない」のだ。

成る程なー!
こういう風に現実に現れることもあるのか…!
それならそれで受け取ろう。
私が行きたいのはその先だもの。

搭乗ゲートをくぐったら、急に来週の事を考えられるようになってエンジニア男子に連絡。動画を撮る依頼が来ているので、宅録の指南を仰いだ。
頼もしい友人。
「ありがとう!愛してるで!」
と私は”愛してる”と友人にも平気で言うのだけど
「僕もっすよ。姐さん。」
と返す彼のセンスは素晴らしいと思うのだ。

なんだろう?
なんだか分からないけれど、とにかく何かは動き出した。


「歌っているから」「音楽の繋がりがあるから」

それでも、歌ってない私は私じゃないのだ。


そして、歌ってなかったら、キミに出逢っていないじゃないか。


こんなもの全てを、私はもうまるっと飛び越えられる。

そして、その人は多分、自分で自分の想いに気付きたいのだ。
ちゃんと自分自身で。

だから、また私と出逢うのでしょう?


こんなに興味深いモノの見方はそうそうないよ。



全ては次のステージへ。


そして、私の「愛してる。」は力を増す。


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