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外国で自分に合う病院選びはけっこう大変

2008年から韓国に住んでいますが、歯科だけは絶対に日本に帰った時に行っていました。

日本にいる間に歯科に通うとこうなってしまうので
私も大変、歯科にも迷惑…

コロナ前は一年に一度帰国した時スケーリングと詰め物(銀)の交換をしていたけれど、2020年にコロナが始まり、そろそろ韓国で行きつけの歯科を探さないといけないという気持ちになりました。

13年間も韓国の歯科を敬遠していた

韓国の歯科は保険がほとんど適用しません。
スケーリングは半年に一度保険適用されるけれど、詰め物を交換する場合全額自己負担となります。
日本では詰め物に銀を使うけれど、韓国では銀を使わず、金またはセラミック。当然、日本より高いお金を払わないといけないのでちょっと歯が痛くても足が遠のいてしまっていました。

そして歯科はいたるところにあり、どこが良いのかさっぱり見当がつかないし、運悪く良心的でない歯科に行ってしまうと誤った治療をされた挙句高額な費用を払うことになってしまいます。
それに知人の経験談を聞くと治療ミスもけっこう多くて。
これは韓国に限らないけれど、やはり外国に住んでいると自分の身は自分で守らなくちゃいけない気持ちが強くなり、警戒心が募るばかりでした。

ネット検索で口コミの良かった歯科へ行ってみた

2021年コロナ全盛期。
今年も日本には行けないだろうと思ったので、腹をくくって韓国の歯科、初挑戦。
口コミどおり先生は優しかった。
私が外国人だからか、肩に手を置きながら説明するたび「僕の言ってることわかりますか?」と確認し、何度も何度も同じことを話してくれました。
説明だけですごく時間がかかり、後ろでは研修生の若者たちが数人じーっと見つめている。
説明も1回言ってくれただけでも分かるのに…と思いながらそんなことも言えず。
行くたびにものすごく時間がかかるのと、機械が古くて麻酔の注射は激痛、しかも麻酔の注射したら即治療を始めてしまうので最初のころは麻酔が効いていないという…
ドリルも多分、旧型だった。
私の口の中で建築工事をしているかのような激しさで毎回死にそうでした(涙)

それでも途中でやめることはできないので、何とか我慢して奥歯のセラミックを無事装着。

奥歯一か所セラミック+診療代は計50万ウォン支払いました。
「反対側の奥歯2か所、神経抜いてセラミックにしたほうがいいから、少し休んだらまた来てね」
と言われて大ショック。

次回2か所治療をするとマウスピースも作り直さなければいけないそうで、その金額なんと60万ウォンと言われまたショック

それより何より神経を抜いてしまうと歯の寿命も短くなるからできる限り抜きたくない…
かといってほっておくわけにはいかないし…
そして治療が始まったらまた今回のような地獄を味わうのか…
先生自体はとても優しいんだけど……

思い切って別の歯科を探すことにしました。

近所の韓国人オンニに教えてもらった歯科に転院

近所の韓国人の友達と会って話をしているとき、ふと思い出して聞いてみたところ、「いい歯医者知ってるよ」と。
その友達は情報通なのできっと大丈夫だろう!
ということで早速予約。

レントゲンを撮ってから先生の話を聞くと、
「それほど悪い状態じゃありませんよ」
から始まり
「奥歯の虫歯は1か所神経のすぐ近くまで来てるけど、神経は抜かなくて行けると思います。その横の奥歯はちょっと削って詰め替えるだけでOK」
と。

こないだの歯科は何だったんだ

転院先の先生の話を聞き、心から安堵。

早速虫歯の治療を始め、無事神経は残してくれました。
でも「かなりギリギリなので、もしかしたら痛むかもしれない。
一週間様子を見て痛まなくなったらセラミックを装着するけれど、
もし痛みが引かない場合は神経を抜かないといけないかも…」
と言われ帰宅。

確かに数日たっても治療した歯でモノをかむと痛くて、やっぱりだめかなぁと思っていたのですが、2週間様子を見たところ全く平気になり、セラミックを装着。

今回の歯科は麻酔も日本のと同じ針で痛くなく、ドリルの音もうるさくなく、顎関節症の私を気遣って何度も途中で休ませてくれたりと、最初から最後まで信頼できて穏やかな気持ちで通うことができました。

奥歯セラミック+奥歯横の虫歯削り小さな詰め物+診療代=70万ウォン。
しかもマウスピースは歯の治療をするたび調整してあげるから作り替えなくてよいという神様のようなお言葉…。

そして先週、半年ぶりにスケーリングをするため再診。
銀の詰め物が劣化して、隙間から虫歯ができているのを見つけたので
今回はここを治療し、セラミックに入れ替えることにしました。

私は小さいころから虫歯が多く、歯にコンプレックスがあります。
(歯の矯正にも興味がなかったことも後悔)
だから自分の子供の歯は虫歯にさせたくなくて、歯磨きに関しては子供たちにかなりしつこく気を使ってきました。
そのおかげか息子も娘も虫歯はありません。(羨ましい)

今奥歯に仮のふたをしているせいで片方でしか噛めませんが、
歯がたった1本使えないだけでこんなに不便を感じるのだから、
人間の体ってそれぞれまんべんなく役割を果たしてくれているのだなぁと実感しちゃいます。

噛んで食事を楽しむことができることに感謝…

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