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【読書メモ】クリエイティヴィティ

仕事、ピアノ、筋トレ、ランニング、すべてにおいて圧倒的な質と生産性向上が見込まれるフロー体験についてさらに研究すべく、
原典とされる本を読んでみた。

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クリエイティヴィティ : フロー体験と創造性の心理学
図書 M.チクセントミハイ 著, 浅川希洋志 監訳, 須藤祐二, 石村郁夫 訳. 世界思想社, 2016.10

この本の第5章「創造性のフロー」に、フロー体験に共通する(アスリート等へのインタビューに基づく)9つの要素が挙げられている。
1.過程のすべての段階に明確な目標がある
2.行動に対する即座のフィードバックがある
3.挑戦と能力が釣り合っている
4.行為と意識が融合する
5.気を散らすものが意識から締め出される
6.失敗の不安がない
7.自意識が消失する
8.時間間隔が歪む
9.活動が自己目的的になる

いずれも納得のいく要素であるが、では実際にこれらすべてが実現している状況というのは極めて稀であろうこともよくわかる。
音楽などでは特に9.が重要かもしれない。たとえばコンクールで演奏する場合、結果がどうなろうとそんなことは演奏中は一切考えず、演奏という行為そのものを楽しんでいる状態である。
仕事でもそうだ。本当に集中し一切の雑念なく、自分の力量をちょうど発揮でき、「間違えたらどうしよう」などという不安もない状態。そして時の経つのも忘れ没頭している。これであればとてもクリエイティブな仕事ができるであろう。
常にできるだけこれに近い状態でいたい。どんな瞬間でも。

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