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【近刊チェック】読破できない難解な本がわかる本

自分にしては珍しく、目的意識もなく池袋の三省堂にふらっと立ち寄り、平積みにしてあったこの本が目に止まり、即決で(自分には珍しく)買ってしまった。

読破できない難解な本がわかる本 単行本(ソフトカバー) – 2019/3/28 富増章成 (著)
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ここで取り上げられているのは、世界の名著とされる60の書で、聖書、論語、般若心経なども含まれている。
図解付きでわかりやすい。

たとえば、難解で有名なカントの「批判」三部作のひとつ「実践理性批判」の件では、こんな絵が添えられ、3ページで解説している。エッセンスを汲み取るには十分だ。
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自分の主義主張としては、古典の名著はできるだけ原著(しかし実際には岩波文庫にお世話になることが多い)をじっくり熟読することなのだが、しかしそれもなかなか骨の折れることである。
また、熟読するにしても、まずは大要を理解してから、というのも効率的であることもある。

著者の富増さんは、これまでにも哲学やキリスト教を図解し説明する本を多く書かれているので、それの集大成といったところだろうか。

現代人が備えておくべき教養を深める上で、おすすめの一冊である。

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